Abrodictyum cumingii 20210510
Abrodictyum cumingii
我が家での栽培環境は、
・60㎝水槽密閉。軽石を敷いた上に置いています
・照明はコトブキフラットLED60㎝のやつを8時間ほど。
・室温は冬場最低15℃。夏場30℃以下を目標に(超える事もある…)
・植え付け材はヘゴ棒。それ以外の方法は試していません。
・水やりは密閉なので殆どなし。ヘゴが乾きそうになったら乾く前に与える。
・霧吹き、ミストは無し
・肥料も無し(数年栽培して明らかに葉が黄色くなってきたら植え替えか液肥などを考えようかな…)
フィリピンはルソン島の北部。バナウェと言う標高1600mぐらいの山の頂上付近の斜面にて、ヘゴに着生している株を見つけました。
その時のブログはこちら、
フィリピンではこれが2産地目。初めてフィリピンに訪れたときに、カヤパの標高1300mあたりのエリアでも見つけたんですが、それ以来懸命に探しても見つからなかったのがここに来て。
産地によると、ヘゴの幹にびっしりライトグリーンの産毛のように神々しく着生する姿が見られることもあるようですが、残念ながらそんな素敵な光景はまだ目にしたことがありません。
こんなに海外に行ってても、ネットで検索して食い入るように眺め憧れたような自生地の姿が見られるとは限らないんですよね…
自生地ではぼろい姿でしたが、持ち帰り、ホームセンターで売っているヘゴ棒を買ってきて、角を削って丸くして、真ん中に窪みを作って、Abrodictyum cumingiiを植え込んで、周囲はミズゴケやヘゴ片を詰めて固定して、ヘゴ棒が決して乾かないように高湿度環境で維持していればご覧の姿です。
最高に美しくなりました…
とは言え同じことをして同じように綺麗になるかは全くの賭けなので、これは本当に難しいシダですよ。上手くいくと綺麗に育ちますが、植込みが成功するかどうかにかかっていますね。
水苔などで栽培もできるのかもしれませんが試していません。試せる程に株数がないというのが一つと、
やっぱり、
ヘゴ着生種はヘゴ付けで育てたいじゃないですか!(ロマン)
ロマンだか何だか知らんが現実的で完璧な栽培方法を教えておくれよって言う意見はご尤もなので、増えたら試してみたいんですがまぁこれが増えるようなシダじゃないので期待せずにお待ちいただけたら。
上記の写真は別株で100%完璧に仕上がったとはいいがたい株ですが、まぁ生きています。
何となく成長点が複数ありそうなので株分けできそうですが…割りたくないですねぇ…
ここまで繊細なシダはやっぱり株分けとか怖すぎなんですよ!
これはヘゴ棒につけて、プレステラにミズゴケを詰めて立たせていますね。
ヘゴが乾かないようにミズゴケに給水させて一定の水気を維持しています。
現地よりも元気そうで個人的には大満足の株です。
胞子で殖やす? …増えたらね(目逸らし)
このサイズのシダのこのサイズの胞膜です。気が遠くなるような作業ですよね。
正直上手くできる気がしないので、自然にこのヘゴの別の場所に胞子が飛んで自然発生してくれたらなと思うのです。
ヘゴの幹を緑の産毛が覆うように、ヘゴ棒いっぱいに茂ってくれたらそれだけで嬉しい。
あまり入手する機会のないシダだと思いますが、もし幸運にも手にする機会に恵まれた方の参考になりますように。
by green-2-gleaner
| 2021-05-10 21:50
あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。
by ゆう
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