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Leptopteris hymenophylloides

Leptopteris hymenophylloides
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ものの見事に極小株しか残りませんでした。嬉しい事です。

ニュージーランドの森の奥、深く抉れた沢の土手に生えていたこともあって、先ず高温になる事もないでしょうし涼しめの環境を維持しておりました。
クーラー室内管理で光は余光程度、先ず蒸れない様に、そして狭い密閉空間。葉は勿論何物にも触れないようにして。
広い密閉だと空気がそれなりに動いてしまいますからそれすらも防いだ超安定空間ですが、何せ蒸れやすいので注意が必要の養生環境。やっとこさ葉が動いてきたので、袋も大きめにして蛍光灯化に移動させました。

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現地葉。
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展開中の葉。

夏に採取して夏の終わりでこの動きですから普通の感じ。
キドニーほど気を使わないで管理できそうです。

他の大型レプトプテリス(完全に根付いて成長していたもの)がケースから出して十分ほどで即死したので、密閉高湿度管理は当然としても、この子のサイズなら十分水槽内で管理できそうです。
簡易温室閉めっぱなしで隙間風も入らない様にすればそれでも大丈夫そう。
夏場クーラー無しで行けるのかどうかは怖くて実験していません。ので、保証は致しかねます。気になる方は実験してみてください…(怖くて無理!)
26℃、実質室温28-30℃管理位でいけるのですから、維持してあげるのが望ましい気がします。
今や夏場クーラーつけっぱでも、普通の省エネクーラーなら月一万円しないわけですし(もっと安い)…むしろ照明の方が高くついている…! そんなわけで、そろそろ室内栽培家の方は夏場クーラーつけっぱが基本位になっていくといいなぁと思いつつ。古いクーラーつけっぱは電気代死するかもしれませんけど。最近のクーラースゲーです。科学の進歩を感じますぜ…


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自生地の気温から、こうしてクーラー栽培を推奨しているわけですが、勿論クーラー無しでも栽培は可能かもしれないわけで、チャレンジすることは決して否定しません。
むしろ試してみて「余裕で行けましたよ?」と教えていただければ諸手を挙げて喜ぶほどうれしい情報。地域によっては涼しいでしょうし、或いは無理くり熱くしても大丈夫だとかも。クーラー無しでの夏越しテクとか、共有して皆で楽しんでいきたい…
得てして。
そういうのは秘伝のテクで大体教えてもらえないのだけれど…それはまあ当たり前のことで仕方がないから、自分が頑張って見つけたやり方だけでもせめて公開していかないと。
一部の人しか育てられないのは困るのじゃ。販売者として(真顔

栽培方法なんか隠しておけとはよく言われる。それはカネでは買えない自分の経験、知識、他の人にはないアドバンテージなのだからと。そりゃそうなのだけど、けれど誰も育てられない草なんて売っても誰も買わないのだ。自分の手で育てられるし、いずれ綺麗に美しく格好良く奇妙に変に滑稽に気持ち悪く可愛らしく可憐に尊くなってくれると思うから、そう期待するから、みんな名も知らぬ変な草を買ってくれるわけで。
「どうせ自分の所では育たない」という想いは何が何でも否定しなければならない。
そのために情報はどんどん公開せねばならない、と思う訳で。

採取者は購入者の栽培についてよく考えなければ。何せ次がない。
一過性で売りつけたら終い、では先がない。
「全然何もわからない素人ですが…」さんを育てなければマニアさんは生まれない。

隠し持って自分だけの武器にするのは、そりゃもちろん美しく育った株を見せて尊敬を集めることはできるけど、趣味の世界全体の進歩とは無関係。自分の進歩も他に負けないために大事だけれど、趣味家さんたち全体の進歩もまた肝心なのだと思います。
天下餅を捏ねて搗くだけで、先に誰かに食われて終わりそうな発想ですけど、誰かがやらねば…ね。
by green-2-gleaner | 2016-10-30 21:28


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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