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Trichomanes reniforme2/ニュージーランド

http://kokeshino.exblog.jp/23421076
前回の様子はこちらから。

Trichomanes reniforme
持ち帰ってきてから二カ月ほどたちました。
危惧していた八月の猛暑を乗り越え、手元にいる株たちは皆元気に育って…育って…。
動いてはおりません(爆)
まだ、夏を乗り越えたばかり…さぁ、これから涼しくなる今こそ、キドニーの世界、キドニーの時間!
ここで一気に葉の展開、生長までたどり着きたいものです。

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日本の夏の暑さはニュージーランドでの最高気温を優に超えて、恐らくはキドニーにとっては地獄の暑さ。それでいつも夏に黒化させてしまう。蒸れて腐らせてしまう。そう推測し、今年はクーラーの風が直撃するような、最も温度が低下する場所で管理しておりました。
すると御覧の通り、今の時期になっても採取直後の様に瑞々しい姿を維持しております…発根し、新芽も黒化せず。涼しい季節にまで持ち込めました。

夏越しで気を付けた点は、
・とにかく気温を下げる(とは言え他の熱帯植物もあるので、クーラーは26℃設定で、風が当たる場所で冷やしたり、床に近い場所に置いたり)
・暑くてバテる時期なので代謝を下げる為、蒸れを避けるため光からは極力遠ざける(余光などで、最低限の光だけ届くようにして)
・じゃぶじゃぶ水を通して、鉢の中の水を入れ替えてやるように(鉢内の温度を下げる、悪くなった水を入れ替えるイメージ。)
の三点で、夏を状態良くこせています。夏の暑い時期まで20℃以下で管理するのはクール設備を持つ方ではないと難しいでしょうが、クーラー26℃管理でいい感じに夏越し出来たのは良い実例だと思います。
その間はどの株も全く成長しなかったので、やはりこの環境では厳しい様子。

通常の冬の栽培場管理だと、ほぼこの夏の管理と同じ環境になる筈です。
なのに動かないとなると、このまま同じく冬に突入しても成長は見込めないという事に…
となれば、やはり秋から冬には成長のための別の管理が必要になりそう、という訳で、もう少し温度を下げてみようと思います。具体的には、屋外管理…!
夏場光を減らしに減らしていたので、喩え影でもいきなり放り出せば葉が痛みますので、徐々に光に慣らします。直射日光は厳禁、密閉ケースごと屋外に出すので朝日だけが一時間ほど差し込み後は日陰ぐらいの場所で維持しようと思います。ここでも蒸れは警戒。


取り敢えず流れとして考えているのは
夏(クーラー管理で耐え凌ぐ)⇒秋(残暑に警戒しつつ最高気温が25℃以下になるのを待つ)⇒晩秋(キドニー屋外順化開始。徐々に光に慣らす)⇒冬(10℃を切るまでに成長してほしいなぁ)⇒年末から春(温度を10度以上に維持しつつ屋外or室内栽培)⇒春(25℃を超えるまで成長に期待!)⇒夏
というようなもの。
これで、生長し、かつ動いた葉が夏に痛まなければよいのだけれど…

思えば今まで、挑戦してきたキドニーで開いた葉は僅か二枚。
その二枚はともに一株から連続して出たもので、速度は決して悪くなかった。
なのでうまい具合にスイッチが入って環境が一致すればドンドン葉は出てくれるはず! という訳で、今年こそキドニーのハートをゲットするのだ …!

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いつもなら夏を越えたら何かしら、
・葉が黄緑っぽくなる
・皺が寄って水気が減っている
・黒化してカビが浮く
・新芽が痛む
・葉がGを叩く新聞紙の様に丸まる
等するものですが、そのどれも見られない健康的な状態。
冷やして状態良く夏越し出来たという事は、やはり高温がネックだったという証左であると思います。
同じくして生長に関しても温度がポイントだった、と繋げれたらいいのになぁ…

日本の冬は寒すぎるので、真冬まで屋外管理が可能かどうかは不安が残るところですが、数株試してみたいですね。
涼しくなってからはずっと屋外で行けるなら栽培難易度はさらに下がるでしょう。さすがに10℃以下になると拙そうな気はしますし成長は止まる気もしますが…
屋外でうっすら簡易ビニール温室に10℃前後の加温をしておく程度なら電気代も安く済みそうですし実現可能な範囲な気がします。マンションベランダでもできる範囲。

そういう、手近な設備で栽培を実現していきたいところです。
by green-2-gleaner | 2016-10-30 10:44


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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