Abrodictyum asae-grayi
Abrodictyum asae-grayi
フィジーはタベウニ島の西海岸側から登って標高1000m地点。
コケシノブの仲間にムカデシダの仲間、コケと着生植物に覆われた見事な雲霧林帯にて確認。
メディニラに着生ツツジに、美麗な蘭に何よりコケシノブに。とにかく幻想的な霧に覆われたエリア。
そんなところで、ニューカレドニアで長く探していたasae-grayiに、思いがけず巡り逢ってしまいました。
Abrodictyum laetumに酷似していますが、生息環境は異なっております。
laetumがオニホラゴケのように小さな沢の土手に生えるのに対し、asae‐grayiはご覧のとおりコケの中に埋もれるようにして生えます。木に着生しているようにも見えますが地面にも生え、これはつまり地面だろうが樹木表面だろうが異なる環境ではなく、「苔生した床」と言う一括りの環境になるからなのでしょうね。こうなると地生も着生もないという事なのか…厳密にどうなのかは不明ですけれど、明らかな着生種が地面に落ちてもそのまま生育していたり、地生種のような植物が木肌に根付くのではなくコケに根を張っているのを見ると、何だかこう新たな世界を感じますね。地上人とラピュタ人が分け隔てなく暮らしている…
Abrodictyum asae-grayiはTrichomanes meifolium(シノニムAbrodictyum pluma)とほぼ同様の姿をしています。meifoliumの自生地をまだ確認していないのでアレですが、現地株は幾度か入手しております。asae-grayiに比べるとやや小型で葉がもっと細く細かいイメージ。二つ並べて見比べる事が出来れば見分けることは出来そうですが、単体で差し出されると見分けはつかないかも知れませんね。
ホソバホラゴケ亜属に属し、laetumはオニホラゴケ亜属に分類されます。やっぱりわりと離れていますね。asae-grayiの方は南太平洋に広く分布しているようで、laetumの方がどちらかと言うとニューカレドニア固有で珍しいようです。ううむ…そうなるとニューカレドニアでもぜひともasae-grayiを見つけたい。
驚くべきことに栽培は順調。
とは言え初めから順風満帆だったというわけではありません。
湿度不足か環境の差違か、期待していた小さな株は悉く上手くいかず、一番大きいために気が狂うほどに用心して育てたこいつともう一株だけが上手くいきました。
確か去年のBBにも持って行ったはず…少しばかり胸を張りたいのは、あの時生き残っていた二株のうち、どちらかを販売しようとしたときにしっかりこいつを選んで並べていたこと。もう一つは今に至ると明確に成長に違いが出てまだ眠たそうにぐずっております。この株はガンガン成長中。我が目に狂いはなかった…まあ売れ残ったんだけれど(笑)
それにしてもスイッチが入ると格段に成長が早い。満を持して広々とした環境に移しましたが調子を崩すことなく、最強の環境で養生後に順化と言う流れを経れば何とか生育してくれるものだなぁと。いつもは養生が足りていないのかもしれない。meifoliumはいつも苦戦してまだ数株残っていますが小さな小さな芽でぐずつき続けるのが常なので、asae-grayiの成長速度は意外にも早い気がしています。別種と言われれば嗚呼なるほどねと納得できるほどには。単にmeifloiumは調子を崩してのスタートだから遅くなっているだけかもしれませんが、その辺はぜひとも自分で採取して比べてみたいところです。
フィジーはタベウニ島の西海岸側から登って標高1000m地点。
コケシノブの仲間にムカデシダの仲間、コケと着生植物に覆われた見事な雲霧林帯にて確認。
メディニラに着生ツツジに、美麗な蘭に何よりコケシノブに。とにかく幻想的な霧に覆われたエリア。
そんなところで、ニューカレドニアで長く探していたasae-grayiに、思いがけず巡り逢ってしまいました。
Abrodictyum laetumに酷似していますが、生息環境は異なっております。
laetumがオニホラゴケのように小さな沢の土手に生えるのに対し、asae‐grayiはご覧のとおりコケの中に埋もれるようにして生えます。木に着生しているようにも見えますが地面にも生え、これはつまり地面だろうが樹木表面だろうが異なる環境ではなく、「苔生した床」と言う一括りの環境になるからなのでしょうね。こうなると地生も着生もないという事なのか…厳密にどうなのかは不明ですけれど、明らかな着生種が地面に落ちてもそのまま生育していたり、地生種のような植物が木肌に根付くのではなくコケに根を張っているのを見ると、何だかこう新たな世界を感じますね。地上人とラピュタ人が分け隔てなく暮らしている…
Abrodictyum asae-grayiはTrichomanes meifolium(シノニムAbrodictyum pluma)とほぼ同様の姿をしています。meifoliumの自生地をまだ確認していないのでアレですが、現地株は幾度か入手しております。asae-grayiに比べるとやや小型で葉がもっと細く細かいイメージ。二つ並べて見比べる事が出来れば見分けることは出来そうですが、単体で差し出されると見分けはつかないかも知れませんね。
ホソバホラゴケ亜属に属し、laetumはオニホラゴケ亜属に分類されます。やっぱりわりと離れていますね。asae-grayiの方は南太平洋に広く分布しているようで、laetumの方がどちらかと言うとニューカレドニア固有で珍しいようです。ううむ…そうなるとニューカレドニアでもぜひともasae-grayiを見つけたい。
驚くべきことに栽培は順調。
とは言え初めから順風満帆だったというわけではありません。
湿度不足か環境の差違か、期待していた小さな株は悉く上手くいかず、一番大きいために気が狂うほどに用心して育てたこいつともう一株だけが上手くいきました。
確か去年のBBにも持って行ったはず…少しばかり胸を張りたいのは、あの時生き残っていた二株のうち、どちらかを販売しようとしたときにしっかりこいつを選んで並べていたこと。もう一つは今に至ると明確に成長に違いが出てまだ眠たそうにぐずっております。この株はガンガン成長中。我が目に狂いはなかった…まあ売れ残ったんだけれど(笑)
それにしてもスイッチが入ると格段に成長が早い。満を持して広々とした環境に移しましたが調子を崩すことなく、最強の環境で養生後に順化と言う流れを経れば何とか生育してくれるものだなぁと。いつもは養生が足りていないのかもしれない。meifoliumはいつも苦戦してまだ数株残っていますが小さな小さな芽でぐずつき続けるのが常なので、asae-grayiの成長速度は意外にも早い気がしています。別種と言われれば嗚呼なるほどねと納得できるほどには。単にmeifloiumは調子を崩してのスタートだから遅くなっているだけかもしれませんが、その辺はぜひとも自分で採取して比べてみたいところです。
by green-2-gleaner
| 2015-04-06 01:50
あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。
by ゆう
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