Polyphlebium endlicherianum

Polyphlebium endlicherianum
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フィジーはタベウニ島の標高1000ⅿ以上の雲霧林帯にて確認したコケシノブの仲間。
ヘゴを覆うように着生しています。現地で見た時はその姿からCephalomanes cumingiiかと思いましたが、明らかに根茎が細く這うので別種とは思っていましたが、ようやく名前が判明。
南太平洋の島々に分布する種ですが、地域ごとに変異が多いようでこれは要注意。
ニューカレドニアには分布していないというのも面白いです。

繊細な姿の上ヘゴに着生しているため採取は困難を極めました。正直まともに採取できたとは言い難く、根茎が二、三センチ、葉が一つから二つ、と言うようなもはや破片としか言いようがない状態でしか採取できず、こりゃもう標本にするしかない…と、栽培は最初からあきらめモードで臨んでいたのですが…なんか根付きました。オドロキ。いや、俺が驚いててどーする。
全く以って狙い通り、計算通りでありますなえへんぷい。

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杉皮に縛りくくって高湿度環境放置。
正直根茎だけ縛ったり、ミズゴケの上にマウントしたりできなかったので、ウイローモス巻きつけるような要領でぐるぐる縛りをしました。敵忍者でも捕獲して樹に縛り付けたみたいな構図。余計な事をしなかったのが功を奏したのか、ご覧の通り現地のコケが覆い、新しい葉が彼方此方から吹いてきました。勝った。

ついでに紛れ込んでいたらしいマメゴケシダまで復活してここはさながらフィジーの雲霧林。
木の皮を剥がして持って帰ってきたような状態に垂涎であります。

ポリフレビウムはもう一種ニューカレドニア固有種のビエラルディも持っていますので、これで南太平洋系ポリフレビウムは全種網羅。まぁ二種類だものね。
アブロディクティウムに続き二属目の南太平洋系のコケシノブ科、属制覇です。
快進撃はここまでだけれど…他はとかく種類も多く難攻不落やで…

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ふつくしい…心が洗われるようだ…
このような株がたくさんあれば喜んでもらえるのかもしれないけれど残念ながらこれ一株。
なんせ採取できた株がこの杉皮に全部乗ってしまうぐらいの量しか取れなかったからね…販売とか出来ればいいけれど、この感触、決して栽培がたやすいわけでもなさそうで、増殖など夢のまた夢。ビエラルディが五年をかけてほとんど増えずにいるように、販売なんてとてもとてもできようはずがないと思った。かといって採取株状態(500円玉程度の毛玉みたいなコケとも木くずともつかない状態)で販売できるはずもなかったし、ほんと難しいよなぁ…第一この状態のが十株ほどあったところで、結局こんなシビアな植物は自分で全部抱え込んでおきたくなってしまうのである(笑)

採取を商売にしたら、自分が手元に残したい株まで売らないといけなくなる…と言うのは、こんなことを始める前にさんざん言われたことで、だからこそ仕事も並行しようと思っていたわけだけれど、そうだなぁ…お金に困ったら、これも泣く泣く手放さざるを得なかったのかなぁ…二足の草鞋は自由度は下がっても、本当に好きな事を続けるためには通らざるを得ないいばらのみちなのかも知れない。

まぁ、少ししか取れなかった理由はガイドさんが先に先にと急かすからではあるんだけれど…一人ではそもそも侵入できない(現地の人が管理している山なので)場所だし、持ち帰れただけでも、それが根づいただけでも大戦果なのは間違いない。あとは枯らさずにどれだけ維持できるかですね。ぶっちゃけ、植え替えとか想像したくない。どうしろってんだよこれ。こんな植え方をしたやつはどこのどいつだ先生怒らないから正直に手を上げなさい。
植え替えの度に採取してきたみたいなことになりそうだなぁ…
頑張ろう。


栽培方法を記しても仕方がないけれど、メモとして。
・室内に設置したビニール温室。
・照明はメタハラ150W二台
・高湿度環境
・杉皮付けにして台に平置き。水気を多く保つ為。

乾かないようにだけ注意していた。何か変なシダでも吹かないかと思っていただけだけれどまさか根付くとは。今まで栽培が無理だと思っていたコケシノブも意外とやり様にとっては根付くのかもしれない、と言うのは大きな成果。このタイプの採取の難しいコケシノブも、めげずに持ち帰る事にしよう。

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もう一つ実験していた悪あがき板が出てきた。
これは水管理に失敗したほうだけれど、大体ほぼ同じ状態で復活したというのだから尋常ではないな…奇跡のような成功例かも知れない…
by green-2-gleaner | 2015-03-07 19:41


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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