ニューカレドニア北部海岸沿い~2014/01/01
さて年明け。
テレビをつけても春の海は聞こえてこないニューカレドニアの元旦です。
体の調子はすこぶる良好。久しぶりのガチ山歩きなれど筋肉痛もなく、日頃立ち仕事をしていてよかったと思う瞬間。それでも体は鈍っているけれど、流石に植木屋やってた頃並みの動きはできないにしても、日常的に体動かすのは大事だなぁと思う。
もし筋肉痛になってたら「山登りしてもう一年も経ったんだから筋肉痛なはずがない! はずがないんだ!」と無理やり自己暗示をかけて出発しなければならない所でありました、なむなむ←
というワケで昨日改め去年は、高地に踏み込むルート開拓という事でそれらしい場所に潜り込んだのだけれど不発。また別の場所に入ってもいいのだけれど、まぁここまで来て渓流を見ないのもあれだという事で、先ずは渓流に入り込むことに。
あの山の天辺はきっと面白いんだろうなぁと思いながら…橋渡しを渡ります。
Psilotum nudum
いわゆるマツバランの仲間。
世界的に広く分布している本種だけれど、まぁどこも姿は同じだね。
オーストラリアでも見たし、勿論東南アジアでも。New Caledoniaでもこの通り、巨大な岩盤に着生していた。地生しているのも見ている。
日本でもいくつも確認している。鹿児島や地元でも。
でも姿はそう変わっているとは思えない。そりゃ、環境により大小はしているけれど、
海外の産地を渡り歩き見て見れば、産地によって変わり種も出てくるかと思えば、そんな甘いもんではないのです…
だからこそ凄いなぁと思うのは日本のマツバランの葉芸。
国内だけでよくあれだけ多種多様な芸を集め、固定し、受け継いできたなと。
日本人の園芸、植物栽培に対する執念はもはや妄執と言うか、文化そのものが大妖怪と言うか、いやはやもう想像を絶する程です。勿論褒めている。一代ではない、連綿と続く、狂信的とさえいえる業深き”愛のカタチ”。
凄い、凄いんだよ、古典園芸って。どういっていいか解らないんだけれど、こう、夜の海の真下を巨大な影が泳いで行ったようなゾッとする愛を感じる(意味が解らない)
とにかく深くて、広大で、そしてその中をナニカが悠然と回遊している感じ。
深い歴史のある存在ってのはホント、圧倒される…軽い言葉で申し訳ないけれど…いや、日本人ってやっぱり、植物好きなんだと思う。
…単に凝り性すぎるだけかもしれないけれど?
ハゼどん。
種類は解らないけれど貼っておく。好きなんだ。底モノ。
魚まで手を出すと流石にいろいろ手が回らなくなるので、この辺はただ愛でるだけにしておく。
Humata pusilla
この子は雰囲気の良い場所に行けば北部ならそれなりに出てくる。
でもどうも葉の個性がいろいろあるらしい。栽培によっても姿がコロコロ変わる。
ちなみにこの子はまだ本気を出していない。もっともっと格好良くなる。
幼いころはセンスのような姿になる、それはそれで可愛いんだ~
やっぱりこいつは個人的に大好きなフマタ。
別嬪さんなLindsaea sp。
なぜか検索表内に該当種がいない。
北部ではそう珍しくもないので、未記載という事はないと思うのだけれど…何か見落としているのか?
五年前に採取した株はまだ家にいるけれど、特に大きくなるというそぶりも見せない。
胞子も既についているし、これで完成形だと思うのだけれど…おかしいな…
Austrogramme decipiens
姿格好いいバージョン。
渓流シダだなぁ…
Antrophyum alatum
広大な滝のそのど真ん中に生えた木々によってできた中洲。
そんな木にいくつか着いていたタキミシダ。まさに滝見。
基部が幅広くロゼット型になるタイプ。綺麗な株はバードネストの様になります。
この形状があたし割と好きかも知れないと最近。フィジーにルソンにニューカレに、全部バードネストタイプのタキミ紹介してる(とは言えフィジーとニューカレは同種だけれど。
Ophioglossum pendulum
コブランですな。
無造作に生えている…ふつうは掘りにくい場所にしかないものなんだけれど。
Elaphoglossum glabratum
小さなニューカレドニア固有種のエラフォグロッサム。
実は青くなるらしいのだけれど…残念ながら私が散策したエリアに青い株はありませんでした。
表面がやや艶めいていて、あ、確かに綺麗になりそうという気配は見えるのですが…環境だろうなぁ。
渓流に流れ込む細い流れの岩に着生していました。
木々が生い茂り湿度が高い…しかしここで対人地雷踏む。
何処からともなくかぐわしい香りがすると思ったら…思ったら…
新年早々ウンがついてしまうというのはもうツイているのか尽いているのか…
年が明けて幸運値がリセットされるかと思ったらそんなことはなく、
開幕ラッキーもそうそうないようでございます。
Drynaria rigidula
美しい株だね。
見てて幸せになれる。
それにしてもフマタは本当に多型だ…
ぜひ実際にその手で育てて変化を楽しんでもらいたいね。
そんなこんなで…実はもう一日目も終了だ(笑)
あちこち渓流に潜り込んでみたものの、狙いはやはりルート開拓だし、
植物は探しつつもついでにならざるを得ない。
結果はどちらも不発。
まぁそれも仕方がない。
これにて、北部を海岸沿いから登る計画は終了。
翌日からは別方面からのアプローチを考える。
遠回りして、山道を進み内陸から行けるところまで突き進む。
恐らく。
もう一つの登山道はこのルートを通り、最果ての村から徒歩でパニエに渡ったと思われるので、むしろこちらが正道と言える…が、パニエに行ってはダメなので、それまでの間に面白いポイントがないか探すのだ。
それにしても、植物採取そっちのけでルートを探すってのは、その、大事な作業なんだが、気が遠くなるなぁ…
テレビをつけても春の海は聞こえてこないニューカレドニアの元旦です。
体の調子はすこぶる良好。久しぶりのガチ山歩きなれど筋肉痛もなく、日頃立ち仕事をしていてよかったと思う瞬間。それでも体は鈍っているけれど、流石に植木屋やってた頃並みの動きはできないにしても、日常的に体動かすのは大事だなぁと思う。
もし筋肉痛になってたら「山登りしてもう一年も経ったんだから筋肉痛なはずがない! はずがないんだ!」と無理やり自己暗示をかけて出発しなければならない所でありました、なむなむ←
というワケで昨日改め去年は、高地に踏み込むルート開拓という事でそれらしい場所に潜り込んだのだけれど不発。また別の場所に入ってもいいのだけれど、まぁここまで来て渓流を見ないのもあれだという事で、先ずは渓流に入り込むことに。
あの山の天辺はきっと面白いんだろうなぁと思いながら…橋渡しを渡ります。
Psilotum nudum
いわゆるマツバランの仲間。
世界的に広く分布している本種だけれど、まぁどこも姿は同じだね。
オーストラリアでも見たし、勿論東南アジアでも。New Caledoniaでもこの通り、巨大な岩盤に着生していた。地生しているのも見ている。
日本でもいくつも確認している。鹿児島や地元でも。
でも姿はそう変わっているとは思えない。そりゃ、環境により大小はしているけれど、
海外の産地を渡り歩き見て見れば、産地によって変わり種も出てくるかと思えば、そんな甘いもんではないのです…
だからこそ凄いなぁと思うのは日本のマツバランの葉芸。
国内だけでよくあれだけ多種多様な芸を集め、固定し、受け継いできたなと。
日本人の園芸、植物栽培に対する執念はもはや妄執と言うか、文化そのものが大妖怪と言うか、いやはやもう想像を絶する程です。勿論褒めている。一代ではない、連綿と続く、狂信的とさえいえる業深き”愛のカタチ”。
凄い、凄いんだよ、古典園芸って。どういっていいか解らないんだけれど、こう、夜の海の真下を巨大な影が泳いで行ったようなゾッとする愛を感じる(意味が解らない)
とにかく深くて、広大で、そしてその中をナニカが悠然と回遊している感じ。
深い歴史のある存在ってのはホント、圧倒される…軽い言葉で申し訳ないけれど…いや、日本人ってやっぱり、植物好きなんだと思う。
…単に凝り性すぎるだけかもしれないけれど?
ハゼどん。
種類は解らないけれど貼っておく。好きなんだ。底モノ。
魚まで手を出すと流石にいろいろ手が回らなくなるので、この辺はただ愛でるだけにしておく。
Humata pusilla
この子は雰囲気の良い場所に行けば北部ならそれなりに出てくる。
でもどうも葉の個性がいろいろあるらしい。栽培によっても姿がコロコロ変わる。
ちなみにこの子はまだ本気を出していない。もっともっと格好良くなる。
幼いころはセンスのような姿になる、それはそれで可愛いんだ~
やっぱりこいつは個人的に大好きなフマタ。
別嬪さんなLindsaea sp。
なぜか検索表内に該当種がいない。
北部ではそう珍しくもないので、未記載という事はないと思うのだけれど…何か見落としているのか?
五年前に採取した株はまだ家にいるけれど、特に大きくなるというそぶりも見せない。
胞子も既についているし、これで完成形だと思うのだけれど…おかしいな…
Austrogramme decipiens
姿格好いいバージョン。
渓流シダだなぁ…
Antrophyum alatum
広大な滝のそのど真ん中に生えた木々によってできた中洲。
そんな木にいくつか着いていたタキミシダ。まさに滝見。
基部が幅広くロゼット型になるタイプ。綺麗な株はバードネストの様になります。
この形状があたし割と好きかも知れないと最近。フィジーにルソンにニューカレに、全部バードネストタイプのタキミ紹介してる(とは言えフィジーとニューカレは同種だけれど。
Ophioglossum pendulum
コブランですな。
無造作に生えている…ふつうは掘りにくい場所にしかないものなんだけれど。
Elaphoglossum glabratum
小さなニューカレドニア固有種のエラフォグロッサム。
実は青くなるらしいのだけれど…残念ながら私が散策したエリアに青い株はありませんでした。
表面がやや艶めいていて、あ、確かに綺麗になりそうという気配は見えるのですが…環境だろうなぁ。
渓流に流れ込む細い流れの岩に着生していました。
木々が生い茂り湿度が高い…しかしここで対人地雷踏む。
何処からともなくかぐわしい香りがすると思ったら…思ったら…
新年早々ウンがついてしまうというのはもうツイているのか尽いているのか…
年が明けて幸運値がリセットされるかと思ったらそんなことはなく、
開幕ラッキーもそうそうないようでございます。
Drynaria rigidula
美しい株だね。
見てて幸せになれる。
それにしてもフマタは本当に多型だ…
ぜひ実際にその手で育てて変化を楽しんでもらいたいね。
そんなこんなで…実はもう一日目も終了だ(笑)
あちこち渓流に潜り込んでみたものの、狙いはやはりルート開拓だし、
植物は探しつつもついでにならざるを得ない。
結果はどちらも不発。
まぁそれも仕方がない。
これにて、北部を海岸沿いから登る計画は終了。
翌日からは別方面からのアプローチを考える。
遠回りして、山道を進み内陸から行けるところまで突き進む。
恐らく。
もう一つの登山道はこのルートを通り、最果ての村から徒歩でパニエに渡ったと思われるので、むしろこちらが正道と言える…が、パニエに行ってはダメなので、それまでの間に面白いポイントがないか探すのだ。
それにしても、植物採取そっちのけでルートを探すってのは、その、大事な作業なんだが、気が遠くなるなぁ…
by green-2-gleaner
| 2015-01-23 00:27
あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。
by ゆう
カテゴリ
まえがき採取記録(旅の記録はこちらから)
コケシノブ科一覧
渓流植物
水生植物
着生植物
乾燥地の植物
シダ植物
フランシー情報
栽培方法等
New Caledonia採取植物リスト
検索
最新の記事
Crepidomanes k.. |
at 2024-03-28 03:04 |
Hymenophyllum .. |
at 2024-03-28 02:43 |
Hymenophyllum .. |
at 2024-03-25 23:02 |
Blechnum obtus.. |
at 2023-11-03 13:43 |
10/21-22天下一植物界.. |
at 2023-10-20 06:51 |
KokeShinoBu-log
フォロー中のブログ
LIFE+aq→A.P.A
RAIN FOREST
雑草好きのブログ
アクア爺
しだ撮り歩き
その他のジャンル
ブログパーツ
外部リンク
- Ani-Pla 2
- 矢毒蛙日記
- Papas It's a...
- 草。
- 草。
- +Green Note+
- tropical plants
- とある魔王の植物観察
- 食べられません。
- ひっしー必至瀕死
- AquaCade
- 水と緑に溺れたい