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ニューカレドニア北部海岸沿い~2014/12/31

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大晦日だよニューカレドニア。

大晦日だからってのんびりとはしない。しないったらしない。寝坊はしたけれど←
いや…流石に運転疲れたし…
基本的にインドアとアウトドアの境界にいるような渓流植物的な人間なので、割と激しいのにも耐えられるとは言え体力そのものはそんなになかったりする。
それでも、のんべんだらりとするような時間はないし、ニューカレドニアの北部まで来て何もしないでのんびりするなんて選択肢はそもそもありえないわけで、準備が出来たら即出発!
ホテルのあるヤンゲンから車でさらに北を目指します。

写真は相当標高の高くなってきた山々。こういった山のおおよそ天辺付近まで上がれば雲霧林帯なんだろうけれどしかし御覧の通り登れるわけがない急傾斜。
ただ闇雲に突っ込んでもどうしようもないので、パニエ以外で、別の標高の高い登れそうな山を探して登る。できれば登山道らしきものがあればよい…と思いながら、

そんなものはない。という事はすでに判明しているので、
あくまで確認。そして、本当にないのかこの目で確かめる。
天辺までは登れなくても、それでも面白い植物には出会えるだろうしね。

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バックの橋渡し。久しぶりに帰ってきた。
なんてことはない、一つの通過点に過ぎないのだが、
ゆったりと往復する船を待って、底を擦りそうな角度でがんゴン乗り上げ、しばし海から川を遡って山へ昇って往く風を浴びていると、なんつーか、こう、気合が入りますな。
思いっきり車で走って辿り着くだけでなく、ここで一息穏やかな時間が入るからこそ、
「あぁ、とうとう来たな」
と言う実感と共に、目指す山を眺めることができる。ただ橋があるだけではこうはいかないだろうなぁ。
ずっと、ここは橋渡しであってほしい。
…でも運転しているおっちゃん。ペットボトル股間にくっつけて嬌声上げて遊んじゃっていろいろ台無しのスマイリーな空間でありました← みんな笑顔でたいへん陽気でよろしいが、なんというか、そう、男ってホントばかね?


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海沿い。マングローブが混生する林の中。マメ科の植物が花を咲かせていた…
と思ったら、キツネノマゴ科だった、油断ならん…!
Thunbergia mysorensis
これ原生だろうか。だとしたらちょっと欲しかったな。でも検索しても出てこない。帰化…と言うにも、変すぎる植物だし、不思議だ。種があればよかったんだけれど。

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あぁ~たまらん…
こういうのを地植えにして好き放題に伸ばした挙句、植物をつるしたり着生させる幹に利用されたりしながら、ある時ふと、こんな花がヒトフサ目の前に下がっていることに気づく…ような、そんなことができるような温室を持てたらどれだけ幸せだろうな。
一代ではとても無理そうだけれど…諦めきれないその願い。
望遠鏡から星を眺めるような夢までの距離だけれど、それでも歩き続けていれば或は辿り着けるかもしれないから。
フジは必ずや。それこそヒスイカズラ。
花にだって、憧れはあるのよ。

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Taeniophyllum sp
クモランの仲間は実は種類が豊富。
流石にこの草体だけでは同定はできないな…
この時期に実がなるのか。覚えておこう。
無菌培養設備を整えたら実生とかしてみたい。

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鮮烈な白花。
一瞬蘭かと、テリミトラかと思ったけれど近づいてみたら違いました。
アザミみたいなギザギザ葉だけれど花がアザミに似ても似つかない。
Hippobroma longiflora。帰化植物のようです。残念だけれど綺麗だ…

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Melastoma malabathricum
ノボタン科の低木。みんな大好きノボタンだよ!
「ちがう、そうじゃない」って首を振りそうだな…←
ニューカレドニアに一種類だけ産じるノボタン科。
普段は桃色の花だけれどここでは白花が咲いていました。
…雲霧林帯にメディニラとかあれば最高なんだけれど、全くなぜか知らないけれどニューカレドニアにはメディニラ属が居ないらしい。
フィジーにはあるのに、なぜ?
そう。
パプアニューギニア、オーストラリア、フィジーにあるのにその境にあるニューカレドニアにはないという植物が結構ある。
アリダマなんかもそうで。いったいどうして存在しないのか…探っていくと面白そうだけれど、ここでは長くなるからやめておこう←

そんなこんなで、うろうろする。
途中で、GPSとにらめっこしながら、斜面を見つめる。
メモしてきた位置情報とぴったり一致するその場所には、何もない。
何もない。としか見えないが、よく見ると、よくよく見ると、まるで道筋のようなラインが見える。

そこはかつてパニエの山頂へ続く登山道だったその形跡。
今は見る影もなく草が生い茂り、かろうじて「登山道程度開けた草地がある」程度の痕跡だけが残っている。
もしその道を辿る事が出来たなら、容易にあのコケシノブに辿り着くこともできただろう。
かつてはそれが出来たのだという。New Caledoniaでパニエ山を登山したことのある方の記事に載っていた。
跡地があるなら、それを辿るくらいはわけない事。少なくとも道なき道を登るよりはよっぽどに楽だ、けれど、パニエの山の上は聖域であるため、今や採取はおろか入山そのものが規制されているとの事。正規の研究機関の人が数か月前から研究目的で許可を申請して、それでもさんざん待たされてようやく許可の出るレベル。…民間人が趣味で登るのに許可など出るわけがない。
目標の植物はパニエの1000m以上の高地に生える為、今まで幾つかこの辺で採取したように海沿いの標高の低いエリアや、少し外れた「パニエ山系」の別の山など、聖域の外で採取…と言うわけにはいかない。

登山道入り口も判明して、登るための情報も集めて、
膝元まで来て、けれど、そこから先へは進めない。
保護区だと思っていたから、採取はできないだろうと最初からその点は諦めていた。だからせめて観察だけでも、写真だけでも撮れないかと思っていた。
けれど、それすらも不可能なのだった。




…悔しいなぁ。




恨めしげに、視線は遠く、その荒れ果てた道程を眺め続ける。
その果てに居るんだよ。
確かに繋がっているんだよ。
生い茂る草がなんだ。そんなものは何の障害にもならない。乗り越えるのは見るからにたやすい。もうすぐそばの、手の届く場所にまで来ているんだよ。それでも、
ただただ、
五年の月日を経て未だ届かぬこの想いが。
ここまで来て届かぬその手が。

悔しくてならない。
悔しくて悔しくて悔しくて、
悔しくてたまらない…けれど。

それは。それはそれは、それはそれでも、…決して踏み越えちゃいけない一線なのだった。

だからこの話は、それでおしまい。
また、拝謁の栄誉を賜る事は叶わず、
だからそう。きちんと許可を得ねばならない…何としても。
いつか、この目で眺むる事が叶う日が来るんだろうか。
いつか。いつの日か。

その一線を惜しむようになぞりながら歩き、振り返る。振り仰ぐ、踵を返す。
ちょっと行ってみよう、ちょっとぐらいいじゃないか、とは考えない。
ダメなものはダメ。ルールはルールである。
それを踏み外せば、採取家はただの犯罪者だ。
しかしそんなのはいつもの事である。ルールに阻まれるのは。
だから、問題はいつもその先にある、
「だから、どうするのか」
「それで、どう動くのか」
という事なのだ。
現状は確り認識した。甘い想いは断ち切った。発見できる確率はそもそも零に等しい。
諦めるべきだ。諦めてはいる。ただ歩みは止めない。「見つかるわけないよね」そう自嘲しつつ、それでも前に進み続ける。探し続ける。全力で。

負けることは明々白々であり、勝つ事そのものがそもそも奇跡であると理解してなお挑み続ける者だけが勝利する『可能性』を与えられる。


だからあくまで、今はここ以外の場所で探すのである。


…まぁ、エラソーな事を言ってるケド生きていると付いて回る問題って大体そんなもんだよね。
あたしは毎度限界ギリギリまで諦めが悪くて、とてもグッドルーザーにはなれんのです。

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朝食を食べなかったので、少し早目の腹ごしらえ。
日本語は久しぶりと、ハンサムなおっちゃんは日本語でお相手してくれた。
現地の人と日本語で会話するの初めてかも…挨拶とかは聞くけれど、ちょっと感動。
ホットサンドみたいな食事。実は具もたくさん入ってて美味しいし何よりボリュームがある。

食事をしていると、パラパラと雨。
次第に激しさを増して、うーんやっぱり雨期の始まりだなぁと感じる。
丁度良く食事の間だけ降ってくれて、食べ終わる頃には小降りになった。
でもその雨の影響で、先ほど降りてきたルートからではもう登れないから裏手に回って出るしかなくなる。確かにすごい坂だったもんね。でもいいなぁ。こんな素敵な場所で食事提供できたら…あこがれる。日本に住めなくなったら移住したい(どんなだ)

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お、Blechnum gibbumだ。
丁度もぐりこめそうな渓流を見つけて入ってみたら。
日本でも有名な観葉ブレクナム。知っている人は知っている。現地ではこんな風に生えるんだよ。超格好いい。
Blechnum obtusatum var obtusatumも小さくて相当格好いいけれど、ちょっと大きくても良い方はやはりこのサイズが魅力的かも。
へゴは好きだけれど育てられない…と言う方にはやっぱりこの子たちだなぁとシミジミ。
胞子で増やして大きくしたい。

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やたら格好いいフネアマガイ的な。

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ツノカノコガイみたいな。

イシマキガイ系の子もいて何とも楽しくなる。持って帰りたい…でも貝だしな…

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うん。何でもいいが、遊んでいるようにしか思えないな(爆)

それもそのはず。天気はあいにくの雨模様。降ったり止んだりで渓流沿いは割かし危険な状態でして、そんな状態で山登りしようなんて流石にちょっと足踏みするわけで。
良いポイントを探しながらひたすら北上します。
しました。
そして戻りつつ…

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Sticherus sp
車座に葉をつけるコシダの仲間。
この仲間は本当に恰好いいなぁ…! ぜひ育てたい。大きく。何処に置くんだ。
栽培はコシダに準じるはず。グレイケニアが育つんだからこいつも行けると信じたい…

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ワックスフラワーにちかい外見の渓流木本。
フトモモ科のサンナンサですな。
Sannantha pinifolia
やっぱりいつ見ても涼しげで美しい。この辺の渓流木本はぜひとも増やしていきたいところ。

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これもフトモモ科。Metrosideros operculata。
メトロシデロス。奇妙な属名…
これもやはり見た目がとかく格好いいが根付かないのが難点。種を持ち帰りたい。

そしてようやく、この辺なら登れるかナ? と言う場所を見つけたので山登り開始。
腰ぐらいの高さの低木やシダをかき分け、ただひたすらに登る。

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腰丈ならいいけれど、目線の高さまであったりする中をかき分けるのはやはりキツイ。
後たまにクレバスみたいな穴がある。いきなり地面がなくなって、目線が地面と同じ高さになった時はビビった。岩と岩の隙間。浸食されて空洞になっているのか、冷静に考える余裕なんかなく這う這うの体で抜け出すですよ。下手すりゃ墓穴になっちまう。

登る、登る、登る。植物が面白くて立ち止まってしまう谷ではなく、とにかく登ることを重視して疎林を進むので植物的にはそう面白くはない。

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蘭なんかはいろいろ生えてはいる。

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見下ろすとはるか眼下に道。ここで250mぐらい。

雨はひどくなるし、全身ずぶ濡れで、でもひたすらに登れそうな場所を探し上を目指す。
既に道路から見た滝の天辺ははるか眼下。ありがたいことになだらかな斜面を選んで選んで何とか登れはするけれど、暗くなるのが参った。止む気配はなく、道は険しくなる一方で、もともとこの先に今日登れるとは思っていない。あくまで、雲霧林帯、あるいはそれっぽい植生のエリアに至れそうなルート開拓が目的なので…そして、この道はやや怪しい。楽しくはありそうなんだけれど、最高峰に至っても植生は変わらない気がした。やはり着生植物や湿潤な植物が現れるような希望が持てるエリアに行きたい…というワケで、どのみち初日は慣らし運転だ、大晦日だしね! と引き返すことに。

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勿論、引き返し際に何の成果もないと癪なので、谷のエリアに近づいて植物採取もする。
Humata pusilla。北部に来ないとなかなか見られないかわいらしいフマタ。
非常に小型の種類で、『小型の時期もあるけれど最終的に、栽培していると大きくなる』とかではなく栽培していても小さい。
フマタらしく二形になる胞子葉の方も繊細を極めたような造形でとても魅力的です。
五年前に採取した株は今でもケース内で元気に育っています。へゴ棒にヤシの実繊維で着生させていた。ずいぶんチヤレンジャブルな植え方だけれど、たぶん水はけ良くって思ったんだろうなぁ。ミズゴケじゃ湿気過ぎるからダメになりそうとか…。全然そんなことはなく、普通にミズゴケで根付くと思います。これはずっと増やしていこうと思っている。
コケ玉にして吊るすと素敵な気がする。

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Vittaria sp
単葉シダ萌えの方にはとても申し訳ないけれど、単葉系は苦手だしちと同定に身が入らないのでspという事で…
ただ単葉は単葉なりに個性があるのは解るので、なんかは小さい割に幅広で面白いな? と思います。

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Abrodictyum dentatum
ニューカレドニアに産ずるオニホラゴケのような外見のコケシノブはこの名前が当てられている。
CephalomanesでもいいしTrichomanesでもいい。まぁ、南太平洋系の分類ではこれになる。
栽培も楽だし綺麗でよい。この子からラエたんが派生したんだなぁと思うとその点でも嬉しい。
パッと見ラエタムにも見えちゃうしね…でも、ラエタムはこういう場所には生えない。すごく限定的なのじゃよ。

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Austrogramme decipiens
この子は環境によってがらりと雰囲気が変わるから対応に困る。
けれど間違いなくオーストログランメ属の特徴だし、他の二種については単葉種なのでこの子しかありえない。

以前の記録はこちらから。葉の切れ込みなどを詳しく見れます。


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疎林と疎林の間、谷沿いに発達した森林の中の様子。
思ったほどコケコケでない。むう。
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Blechnum diversifolium
ここで見た唯一の変り種。
正直なところ、ここまでの道のりがかなり険しかったのでとにかく何か変なものをと粘りに粘った(笑)
いつもそうだけれど、必死に登ったのに面白いのが出ないというのがとにかく辛い。さらに倍ぐらい登れば面白そうだとなお辛い。
ニューカレドニア固有のブレクナム…と言うか、ブレクナムに見えないブレクナムだね。

似た姿でBlechnum lenormandiiもあるけれど、そっちは鱗片が中軸に密生する。こちらは株もとだけであとはぽつぽつ、中軸全部密生するという事はないのでディベルさんです。
いやしかし…こいつは「日本の山に生えてそうなシダだね」と言われても仕方がないね。確かにどっかで見た気がするもん。
でも、その「日本の山にも生えていそうなシダ」は、ブレクナムではないはず。
「ブレクナム」で「この外見」と言うのがどれほど特異なのかと言うのは、その認識一つとってみても明確であると思う。
全然ブレクナムっぽくない。なんか違うシダに見える。
私も胞子葉を見るまではブレクナムだと気付かなかったもので。ブレクナムだと気付いてしまえば、そんな変な姿だし検索表も一発で引き当てました。
やっぱ変なブレクナムの宝庫だよなぁ…ニューカレドニア。

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谷を抜ける。この右側の岩壁を登るのはもう辛いなぁ…迂回するにもまた結構な距離歩かなきゃだし。
やっぱり降りていく。

それにしても登るときよりやはり降りる時の方が怖い。
前が見えなくて、踏み出した先が上の写真の天辺だった、みたいな状況は結構あって割と死ねる。
それでも落ちた斜面は低くて助かった←
出来る限りもと来た道を辿ろうとするのだけれど、どこもかしこも同じ風景だし歩いた道なんてすぐに消えてしまう。
目印は確りつけておこうね。…そして世の中にはつけた目印の場所が見当たらない事もある←
人が歩くことを想定されていない山は、基本的に異界なのです。

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上から海を見下ろす写真。
画面上部の中央。ヤシの木が見えるあたりが海。
遠いなぁ…まだまだ遠い。だいぶ降りてきたのに、まっすぐ降りたら死ぬのでゆっくり慎重に。

ともあれ、この日はこれでおしまい。
車に戻るときには全身ずぶ濡れだったので、車に戻ったら即暖房、即菓子を貪り食ってコーラがぶ飲みで体力の回復を待つ。普段はコーラ呑まないんだけれどこういう時はスっごく染み渡る気がする。ぬるくて炭酸が抜けているのがすごくいい(笑)
ふむ…
年の暮れ、最後に素敵な出会い、とかがあれば日記を書くにも栄えたのだけれど、そうそう都合のいいことはありません。
年の明けにでも、いいことがある事を願って、この日はホテルに戻りました。


ちなみにホテルでは年末ガラディナーと言う特別な夕食があり、これが超高い。普段の三倍ぐらい。
ホテルに戻ったら高いけれど食べる? と心配そうに聞かれてしまった(笑) 勿論食べるよ! 現地では贅沢してなるだけお金を落とすのである。楽しい思いをさせてもらっているお礼だ。
それになるべくローカルな場所でお買い物をしたりしていれば、「珍しく日本人がやってきた。あいつはいろいろ買ってくし愛想がイイ」と日本のイメージアップにもつながるだろう…勿論節約したいときはある、みんながパーティーで年の暮れを楽しもうっていうときに引きこもってカップラーメン食ってても何となく感じ悪いし←

なので持ってきたカップ麺は別の日に食う事にする(持っては来ている←)
…いや、まぁ非常食はね?
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超美味そう…これも現地の経済に貢献するため。貢献するためなんや(キリッ)
そしてフォアグラはパンに塗ったら死ぬほど美味い。うむ。

まぁなんだ…
今年一年で最も贅沢したような気がする数時間。
これ程豪勢な年末と言うのはそもそも初めてかも知れないなぁと思いながら(海外で年末、たいてい植物整理に明け暮れていつの間にか年を越している←)
明日からは朝食晩飯をいくつか抜かなきゃなと計算しながら←
満月に近い明るい月と波の音に包まれて、のんびりさせてもらいました。
ゆく年くる年。穏やかに。
勿論年越しには日本から持ち込んだそばを食べ。
いつの間にか寝落ちていたけれど、日付が変わる瞬間は花火の音でお迎えでした。

あけましておめでとう、2015年。今年もよろしく。
by green-2-gleaner | 2015-01-22 21:36


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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