Cylindrocolea recurvifolia ツクシヤバネゴケ(兵庫)

Cylindrocolea recurvifolia
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古い写真。

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2012/3/26撮影

ツクシヤバネゴケです。
学名はキリンドロコレア・レクルビフォーリア。
えらい格好いい。
そしてその名に劣らず格好良く、非常に繊細で美しいコケ。
久しぶりに自生地に行って採取してきました。

沢沿いの水の染み出す崖に生育します。しかし常時水が染み出していないといけないのか、他に圧倒的に優先する似たようなコケに紛れて、飛び石の様にぽつぽつとしか生えていません。
水の染み出す崖。
或いは斜面。
渓流沿いの水が滴るいくつもの崖を転々と探り、黒っぽく似たようなコケが大量に生える中かぎ分けて見つけます。
しかも薄暗い場所にしか生えないのか、明るく観察しやすい場所ではたいてい見つかりません。
なので写真を撮れるところも限定的。
今回もやっぱりきれいに撮影できてなかった…と軽く凹んでます。
ちなみに滝の中とかの方が多いのですが、薄暗い上に水が滝のように滴り落ちるせいで見てキリンドロコレアかそうでないか判断することができないので、崖にへばりついているコケをいくつか触ってみて、それらしい触感のものを少し剥がして観察します。
アオハイゴケやウロコゴケの黒く変色したものなどもまぎれていてややこしいことこの上ない…
オマケに、非常に繊細なのでヘラなどでこすっても潰れてしまいペースト状になります(笑)
なので、薄いコロニーには手を出さず、年数を経て厚みを持ったものを、古い層ごと剥がしてくるのです。

今回、以前生えていたエリアの樹が切り倒されていて光がとおってしまい、自生地がまるごと消滅していたのでかなり焦りました。
何とか無事に見つける事が出来ましたが…

半日ぐらいで帰るつもりが結局まる一日。おまけに雪が降ってきたり(笑)
楽しかったなぁ。

花崗岩の岩に着生する種類で、とにかく繊細、濃いグリーンが美しく、日本産の渓流ゴケの中で最も美しいのではないかと思います。
群生美などを考えると他にも美しい種はいますが(こいつらぽつぽつとしか生えませんから…)ただし、手に取ってみて観察した時、この子たちの美しさには目を見張るものがあります。
カワゴケなんて目じゃありません。

水中でもこのまま綺麗に成長してくれます。
以前栽培した時には、水槽で一年以上。普通に水中で栽培、成長したので。
ヒーター入れて25℃キープ。夏場は30℃を超える時もありましたが、平気だったようです。
山奥とは言え低地ですしね。
夏は暑いですし。

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ちょっと拡大。


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ばらしてみた。
これぐらい繊細。

ばらして紐でくくれば活着します。
現地でもがっちり石や木の根に着生しています。
けれどそうすると、元の群生美に戻すまでかなり時間がかかりそうです。
かといって、ただ普通に縛り付けても裏側は古い層なので、いずれは紐を外せる~なんてことにはなりません。
活着するのは新しい緑の部分です。
旧い層は当然いつまでたっても根付きはしません。
なので、古い層をほぐすか…解すと元気な層もほぐれてしまうので、いっそ気にせず縛り付けて、紐を外層と考えず、育てて覆い隠してしま絵羽いいと思います。
イロイロと、普通のウイローモスとかとは勝手が違うのでご注意ください。

或いはそのまま砂の上に置いても育ちます。
明るい砂の上に深いこの緑は素敵だと思います。
これを絨毯にしてビーシュリンプでも飼えばかなり綺麗だろうなとシロウトながら思います。

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これぐらい繊細で、かつ緑の「紐」ではなく、ギザギザと非常に繊細な小葉があるので綺麗なの。

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採ってきて、洗う前の株。
裏側は枯れて茶色くなった、昔の葉や木の根が見える。
分厚いものは1㎝くらいの層になっている。
何かに巻きつけられるような薄い層のものも採取しているけれど、こうした分厚いものは重いし、ばらけないのでそのまま水に沈めて育てることもできる。


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洗浄後。
この神々しいまでの繊細さよ…
あぁ…水槽設置が許されるなら、いろいろいじれるのに…そして自分のレイアウト才能の無さに絶望するのに(笑)
でもこれね、単体で既に芸術だから他に細工要らないと思うの。
流木にくっつけても、繊細さは伝わらないと思うの。
石に縛り括るのもいいけれど、何度も言うように自分は砂地植えとかをお勧めしたい。
活着だけがすべてじゃない。いろいろな楽しみ方があるのです。

層が薄いものは何かに着生させた方が良いけれど、分厚いものはそのままで十分美しい!
明るい砂地にオアシスの様に転々とコロニーがあるだけでばっちり美しいと思う…
けれど。
この素材を以てしてレイアウターがいかに美しい世界を築くのか…その自由な発想と描画を指図し妨げることはできませんので…どうぞご自由に。思うが儘に格好良く育ててください。



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ところで。
いくつかお店にツクシヤバネゴケの名前で入荷しているものがありますが、自分の知る限りみな、明らかに別種…
と言うか、自分が一度だけ販売したお店以外で、本物が流通しているのは見たことがありません。
どこかで本物を流通させているお店があったらすみませんけど…

そんなわけで、
何か同じ名前で全然違うものが出回っているのはあまりにも悲しすぎるので、また出してみることにします。

本物はこれです。ありえないほど細く繊細で分枝しする、濃緑色の輝き。
ホッチキスの針よりさらに繊細。リシアより5倍は細い姿。
これで水中生と言うのは日本産どころか世界中探してもそうそうないのではと思います。

コケ大国日本が誇る美麗コケ!


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ちなみに当日は四月にしてこの雪でございました。

君がため、春の野に出でて、
by green-2-gleaner | 2012-03-26 20:58


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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