カンシノブホラゴケCephalomanes thysanostomum

Cephalomanes thysanostomum
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カンシノブホラゴケです。
…シノブホラゴケとの区別が非常に付け辛く、恐らく両方確認すれば明確に見分けがつくのでしょうが現在のところ同定の方に自信はありません。
栽培中、無性芽を付けたので、「稀に無性芽をつける」と記載されているカンシノブホラゴケであるだろうと判断いたしましたが、写真などを検索するとどっちがどっちだか本当に区別がつきません。
カンシノブホラゴケの方がより水辺に近い場所に生育しているので、恐らく正しいと思われますが…
経験値が足りません。

写真は西表島のもの。
湿った岩の壁面に生育します。ウロコゴケの仲間なんかが這い回っていますね。
他にも水の滴る岩にも着生するそうです。

非常に水を好みます。
カメルーンのトリコマネスなど、一部のコケシノブ科は確実に水中生育するものがありますが、日本産のものは概ね水上でしか管理できません。が。このカンシノブホラゴケはきわめてグレーゾーン。
試していないので解りませんが、水中でも育つのかもしれません。
かと言って水上で枯れるということも無いので、適性の幅はやはり広い感じですね。

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きちゃない。
これは自分で採取したカンシノブホラゴケです。
葉が二枚ほどしかない三センチくらいの子株が岩から剥落しているのを回収。
2008年の11月にミズゴケに植えてまだこんな状態。余りに生育が遅い?
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と言う訳でもなく新芽もありますし、
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無性芽もしっかりついています。

まだ小さいので勢いが無いといった感じです。

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こちらは自身で採取した株ではありませんが、西表島産。
ミズゴケで水を滴らせながら育てている株と、桐生土で育てている株。
若干水上の方が生育が早い感じですが今のところは個体差の可能性もあります。
むしろ水を滴らせながら栽培している株もきちんと新芽を出しているところに注目したいです。
水中がダメな株なら間違いなくこの時点でぐずるはずなので、平気で育っているのはやはり水に強い証明でしょうか。
完全水没するには勇気が要りますが、増殖したらトライしてみるのも良いかもしれません。

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大型になり、切れ込みも深く非常に美しい植物です。

自家採取分があのざまなのでまだまだお出しできる状態にはありません。
無性芽が育ってくれると良いのですが…



追記:2012-8/18

おいおいこんな状態で放置していたのかよ? と気付き愕然と更新です。
現状の同定には自信があります。
これはカンシノブホラゴケです。
シノブホラゴケを見る事が出来たので明白に見分ける事が出来ます。
それにしても…この時は綺麗な株があんまりなかったのね。
カンシノブホラゴケの美しさはこんな次元ではございませんよー。

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非常に繊細な葉。
薄いことはもとより細く深く切れ込む独特の葉は非常に魅力的です。
シノブホラゴケよりさらに繊細。
見ているだけで涼しくなること請け合いです。

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稀に無性芽を付ける事がカンシノブホラゴケの証。
とは言っても実際シノブホラゴケと並べて観察したことがあれば一発で見分けがつくようになると思います。
特徴的には似ていますがやっぱり別物だなぁと。

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根張りも旺盛。軽石にがっちりと活着しています。
Cephalomanesですが、ケファロマネスとは全く思えないほど、強靭です。この圧倒的な育てやすさはオニホラやソテツホラゴケの比ではありません。
旺盛に根を張ったら一気に成長を開始して、少々の蒸れや暑さはものともせず育ってくれます。
湿度もそんなに必要なく、密閉なら浅い腰水に霧吹き無しでほったらかしでも育ちます。

家の管理では、

・密閉(とりあえずこれがあれば十分)
・腰水(深くてもオッケーだけど沈むと成長遅い。鉢の半分から一㎝くらいの浅い腰水まで大体オッケー)
・蛍光灯照明(二灯あればわっさわっさ育つ)
で、
用土は赤玉か、桐生か、ミズゴケか…あるいは軽石付けでもオッケーでした。
混ぜる必要はなくて、単用で。
たぶんなんでもだいじょうぶなのでしょうが重くて動かない用土がよさそうです。根の回りの土が動くとよくないので。鹿沼だと軽すぎるかな。
赤玉と鹿沼ってそう変わらないけれど赤玉の方が重いもんね。

肥料も特にいらないし、葉水も必須ではない。

現地では渓流沿いの岩や水の滴る岩壁に生えていたりするので、ホウビシダ系と同じぐらい水を好み、ある程度は水中でも生育するものと思われますが、黒くなって成長が遅くなりますし姿もあんまり綺麗になりませんでした。

最初の頃の写真では御影石にミズゴケを敷いて上から水を滴らせて栽培していましたが、それが出来ず普通に腰水だけしていた個体の方が圧倒的に成長が早いのを見て方向転換。
複数株用意して栽培方法をちょっとずつ買えて挑戦することができるとこういう発見があって面白いですね。
自生地の観察だけではわからない事もあります…

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密かに根茎が横に這っているようで。
また無性芽の活着率が良いので良く増えます。
…まー、比較的、ですけど。
これだけ美しくて強健で増えやすいというのは嬉しいもの。
バンバン増やしたくなりますがスペース上の理由で小規模化。
群生させたらたまらないだろうなぁ…

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沖縄や台湾やルソン島などに産じるもののようです。
調べてみると琉球では三変種に分けられるそうで、こいつが何なのか密かに気になります。
分類できるならそれも集めてみたい。
ちなみにCephalomanes thysanostomunとしていますが、シノニムとしてTrichomanes thysanostomunとしても間違いではありませんし、Nesopteris thysanostomunとしても正しいようです。
ネソプテリスってカンシノブホラゴケ亜属と言う分類になるのですね。
にゃるほどにゃー…
by green-2-gleaner | 2012-08-18 11:33


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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