Vandenboschia radicansコロンビア産
Vandenboschia radicans
南米のVandenboschiaということで、Vandenboschia radicansとしていますが、胞膜を確認していないのでまだ確定ではありません。
それに、Vandenboschiaはコケシノブ科の中でも魔境ともいえる属。
日本産のものも見た目では判断が困難なレベルで種がわかれていたり、雑種が出来たりするのでこの株がそうでないとは言い切れません。
それにしてもかなり巨大になってきた気がするのですがまだ一度も包膜が付いたことが無いのです。
最終的にどれだけ大きくなるのやらですね。
デカくなると言っても、育てていたら簡単に大きくなってしまうというモノでもなく、株分けして葉っぱ数枚みたいな状態で一年おきに根を整理して整えていれば怱々デカくはなりません。というかできません。
大株にして、株分けせず、毎年少しずつ大きな鉢に植え替えて肥培していくとようやく大きくなっていくという感じです。
最終的に巨大なるコケシノブ科を最大サイズまで巨大化させるのはそれなりに工夫が必要ですので、デカくなるから育てられないというモノでは全く無いです。ご心配なく。
もう長く栽培しているので、導入当初どのような感じだったかは覚えていませんが、今となっては完全に水槽環境になれており、密閉LED栽培で難なく育ちます。
ワーディアンケースやビニールハウスなど保湿できる環境で用土植えにしてやることで本来の巨大な姿に育て上げたいですが、そうしなくても十分格好いいです。
ハイホラゴケ属ではありますが日本のハイホラゴケのどれにも似ていないのも良いですね。
さて、ハイホラゴケ属は日本国内でもハイホラゴケ、ヒメハイホラゴケ、オオハイホラゴケの三種が互いに交雑しあって様々な雑種を作ったりしているカオスな属なわけですが…
この子は未だ胞膜を付けない、胞子をつけてない現状でありますが…
雑種…出来ちゃうんですかねぇ?
コロンビア産のVandenboschiaと、日本産のVandenboschiaの間でも。
末恐ろしい話ですが、もし胞子が付いたらヒメハイホラゴケの胞子と混ぜ混ぜしたりしてみたいですね…
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by green-2-gleaner
| 2026-03-06 04:00
Elaphoglossum:南米のエラフォグロッサム達

南米に広く分布する小型のエラフォグロッサムです。
葉の長さは五センチにも満たない非常に小さなシダ。毛の生えた姿はそこはかとなくヒメウラボシ的な怪しい魅力がありますね。
コロンビアからペルー、ブラジルなどの川岸の岩などに着生しているそう。
その昔らん展で購入したものですが、見た目のわりに思いのほか強健種。
90水槽で湿度を維持しながら、ミズゴケ植えにしてLED管理。いつもの手法で問題なく育成出来ています。
腰水にはせずにミズゴケがふわふわと空気を含むような水分量を維持。
たまに乾きそうになっても平気。
そして驚くべきことに、胞子増殖がちょっと難しいエラフォグロッサム属なのに自然に零れた胞子で勝手に小苗を発生させるぐらい繁殖力旺盛です。
氾濫するような割と粗野な川沿いの岩に着生すると言うことから、繁殖力旺盛生育旺盛じゃないと生きていけないんだろうなぁということが窺えます。
道理で見た目より強健なわけですね。
東京ドームらん展のエクアドルの業者さんが度々持ってきていたエラフォグロッサム。
葉縁、葉裏の主脈上、葉軸などに黄金色の鱗片がデコレーションされているなんとも豪奢な姿をしています。
新芽のクルクルの鱗片は圧巻。こんなシダがあるのかと何度見ても感動します。

高温多湿はどうもちょっと苦手らしく、夏場は調子が悪く冬場はよく動きます。
ワーディアンケースなど広い環境だと綺麗に育つのですが、狭い密閉ケース内だと何となく少し具合が悪そう。育つときは一年ぐらいぐんぐんよく育つのですがダメなときは全然ダメ。ワーディアンケース内だと安定ですね。
ミズゴケに植えて根元はべちゃべちゃにしがちで大丈夫。葉っぱはあまり濡らさないのがよさそう。
これもらん展でエクアドルの業者さんから購入したもの。
まだ未同定ですが、Elaphoglossum horridulumを倍ぐらい大きくしたような見た目をしています。これがマックスかは不明。
この仲間は本当に似たものが多いのでやる気になったら海外の図鑑を翻訳しながら頑張ります。
胞子を得ることが出来、蒔いてみたのですがどうやらうまくいったようです。エラフォグロッサムは前葉体になるのに1年ぐらいかかって、胞子体のような形状を作るのに1年かかって、親株そのものになるのにまだまだかかりそうととにかく気長な生態な気がしています。デコラタムはそんな感じでした。horridulumが異様に早い。
遅くてもこんな魅力的なシダは増やさないわけにはいかないので、ここまで来たらとことん付き合いたいものです。
エラフォグロッサムの胞子培養にも段々慣れてきた気がします。勿論百発百中とはいきませんけどね。コツですか? 勿論あります。それは色んな環境に色んな培地に色んなタイミングで蒔いていろんな方法で管理してその中から一番適したアタリを見つける! です。もう全部のシダに言える事。あらゆるパターンを試す。試行回数が全てだ…!
胞子葉さえ取れればいくらでも実験できますからね。
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by green-2-gleaner
| 2026-02-28 05:00
石垣で見た植物
あんまり場所を特定されそうな情報とかを漏らしたくないのでテンション低い文章になっていますけど一旦こんな感じで行きます。

ごくたまにいる個体。胞膜が先端に寄らず、ソテツのように真ん中ぐらいまであるんだけど、ちょっと内側に行く。葉は立ち上がり気味で見た目はソテツとの中間ぐらい。葉っぱも長くなるし大きい。でもやや偽サキシマ寄りの外見。

これはフィリピンのCephalomanesで、昔Cephalomanes javanicum var. sumatranumとしてリリースしたことがあるのですが、胞膜の付き方はどちらかというとスマトラナムではなく、偽サキシマに近いものだということが今回の旅で判りました。
ネットなどに流れているサキシマホラゴケの断片情報や少ない実物写真などを見つつ、10年ぐらい前に石垣に訪れた時の写真を見返していると似たようなCephalomanesを撮影していたのです。
サキシマホラゴケは西表にしかないはずなので、何で石垣に?となったので急遽行って確かめてみることにしたのです。
すわ、あるじゃん。どれどれ、胞膜の形はどうなっているかなと確認してみれば。
先端に集中する胞膜の付き方はソテツホラゴケと別物ではあるのですが、しかし反り返ってはいません。
サキシマホラゴケは胞膜が反りかえるもののはずなので、これはサキシマホラゴケとは言えません。
でも絶対ソテツホラゴケの外見じゃない…え? ナニコレ。
でもサキシマホラゴケとはさすがに言えないんだけど…
見比べれば全体の雰囲気からして全然違うのが伝わるかと。
なんなら西表島のとちょっと雰囲気が違う気がするのは一旦スルーで。
石垣島であちこち探してみたのですが結局見つかったのは胞膜の反り返らない個体ばかりでした。
真サキシマホラゴケと言えるものは何一つ見つからず、サキシマでもソテツでもないホラゴケだけが見つかる始末。
で、これは何なのか?
じつはこの形態のCephalomanesもかつてはサキシマホラゴケとして紹介されたことがあるらしく、中池さんと言う方の著書『日本のシダ植物図鑑』『新日本植物誌シダ篇』の中ではこのタイプがサキシマホラゴケとして掲載されているそうです。
という訳で呼び名としては「サキシマホラゴケ sensu 中池」中池さんが使用する意味でのサキシマという意味みたいです。
ただ、サキシマホラゴケという和名がつけられた植物のスケッチは明確に胞膜の先端が反り返るものであるため、実際に「サキシマホラゴケ」と呼ぶならばそちらが適当であるという事にはなります。
これが「サキシマホラゴケ sensu 岩槻」今回見つけられなかったタイプですね。
現状はこのようにとらえておくのがいいみたいです。
ともあれ、サキシマホラゴケという名前で呼ばれてきた来歴はあれど、結局正しくはサキシマホラゴケではなく、例えばこれがサキシマとソテツの雑種(もしくは雑種由来の何か)なのか、それとも別種なのかということまではわかりません。いつの日か、研究が進んで紹介される日が来るといいなぁと思います。
それにしても。
自分の好きな分野の植物で、さらに言えば自国内でこうした謎に出会えるとは全く思っていなかったので、本当に面白い!
調べつくされていると思いきや、まだまだ、実はまだまだこの世界は謎に満ちているってわけなんですよ。

…雑種っぽくなーい? と思うモノの、現状は思うだけ。遺伝子を調べるとかそういうのは僕の手には余ります。
ただ胞膜の付き方のバランスだけ見ても、この偽サキシマの中に、典型的な偽サキシマの付き方と、なんかすごいソテツホラゴケの影響を感じる見た目の偽サキシマの二通りある気がして、とってもやばい香りがします。とんでもない沼があるのでは?
そのうえで本物のサキシマが西表に居る…
なんて思うと、本当にサキシマホラゴケというものを何としても見たい気持ちになりますが、残念ながら今回散策できたエリア内では見ることが出来ませんでしたし、そもそも多くの登山道では現在入山規制・事前申請が必要などかなりややこしくなっているので、どこにあるか分からないシダを探すのは恐らくかなり困難になっているのではと思います。登山道脇に普通に生えているものでもないでしょうし…普通に許可とってガイドお願いして道中に探しても見つからないんだろうなぁ…無念です。
こうなったら台湾やフィリピンで真サキシマと言えるものを探すしかないのかもしれません。

反り返ってはいません。
ひょっとしたら真サキシマも探せばどこかに…あるのかもしれませんね?
ただ、ではフィリピンこれはきちんと石垣島のと同じなのかと言えば、それも実は疑問です。
非常によく似ているとは思いましたが、微妙に色合いや質感が異なっていて完全に同じだなと思えず、感覚でしかありませんがなーんかちょっと違う気がします。
Cephalomanesは最近論文が発表されて、海外の種に関して多く整理されたのですが、しかしこの辺りの種については触れられていませんでした。まだまだ多くの謎が残されている気がして、ドキドキしてきませんか?
探せばまだまだ変なものが出てくる気がします。
植物って楽しい!
さて、すっかりCephalomanes紹介になってしまいましたが、他の石垣の植物の紹介も。
マメゴケシダ
小指の爪より小さなディディモグロッサム。渓流沿いの岩などに生えます。
10年前の自生地は土砂で埋まり消失しておりこれは見つけられないかな…と思ったものの別の場所で生きていて本当に良かった。
胞膜が付いていなかったのとまだ調べられていないのであれですが、ホソバコケシノブは近年三種類ぐらい名前が分けられたようで、その何かに当たると思います。
本州で見るタイプよりだいぶ控えめな姿をしていますね。
ヒメチヂレコケシノブ
海外だと割とよく見るのですが日本だと本当に稀です。
みれて本当に良かった。やはり美しい姿をしています…
マメホラゴケ
このサイズで最大。とても小さな種です。
それにしてもマメホラゴケにマメゴケシダに大変紛らわしいです。解っていても時々混同します。
石垣島にも生えていました。しかしかなり数が少ないです。
湿度か水分量が足りてない感じがします。
ナンバンホラゴケ
石垣島で色々調べていて見つけてしまった個体。
日本国内だと本来西表にしかないはずなので、ひょっとすると誰も知らない新産地かもしれません。もしそうなら大発見かも
西表にしか生えていないとはいえ、隣の島なわけだし、あったらいいなぐらいの気持ちでチェックしていたら本当に見つけてしまったんだもの。
もう下山直前の時間帯でろくに探せなかったものの、血眼になって周りを探したのにこの一個体しか見つからず、他に見つけられなかったのですが、どこかで群生していたら嬉しいな…また訪れて探さねばと後ろ髪を引かれながらも山を下りました。
ちなみに、学名のTrihcomanesですが、昔はゼニゴケシダやマメゴケシダなどにも充てられていたり、マレーシアのブラシのような姿のものをTrihomanes meifoliumと呼んでいたりしたのですが、ゼニゴケシダ、マメゴケシダはDidymoglossumに。マレーシアのはAbrodictyumに属が変わり、現在アジア圏ではTrichomanes属はほとんど存在しないという状況になっています。
勿論南米などには多いんですけど、アジアには現状ほとんどない…その殆どないうちの例外の一つが本種だったりします。
見た目はオニホラゴケにそっくりなので、昔はオニホラゴケと同じ属に入れられていたものが今では分類が進んで全く別の属を当てはめるべきとなっている…
10年ぐらい前に西表で出会ったときと違う名前で、しかも別の島で再会できてなんだか感無量ですよ。
石垣島で見つけたコビトホラシノブ
…コビトホラシノブがおまけって。僕はもう昔からずっと、コビトホラシノブは幻のシダだと思ってましたよ。一つ一つ丁寧に喜びを描写したいところですが、国内の珍しいシダなので淡々と記録しておきます。
しかしこれで西表、石垣、そして昔見た奄美の三島でコビトの自生地を見ることが出来ました。西表では二か所です。正直見つかると思ってなかったので大戦果です。
短期間でしたが本当に恵まれた旅でした…
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by green-2-gleaner
| 2026-02-14 04:18
| 採取記録(旅の記録はこちらから)
西表で見た植物

ゼニゴケシダ
東南アジアによく見られるのはCephalomanes javanicum var. javanicumで、実はちょっと違います。最新の研究だと胞膜の付き方で区別できますね。
今回はこのCephalomanesの仲間をじっくり観察しに来たのですが…
西表島にはソテツホラゴケのほかにサキシマホラゴケというCephalomanesが存在します。情報が本当に限られているので断片的にしか分かりませんし、特徴などを説明しだしたら滅茶苦茶時間がかかるので一旦割愛。どこかで解説するかもしれませんが気になる方は図鑑やネットの海を探ってみてください。
10年ぐらい前に訪れた時にはこれもソテツホラゴケ位の意識だったと思います。ですが今、あちこちでCephalomanesを見てきた経験からすればこれは別もんだわと直感。
ただここでは本当に数が少なかったので、胞膜を確認するには至らず。
サキシマホラゴケはソテツホラゴケに比べて明確に胞膜が反りかえるという特徴があるので底で識別できるはずでしたが、残念ながらその特徴を見る事は出来ませんでした。
そしてこの時点では知る由もない事なのですが、これはサキシマホラゴケではなかったのですよね…さてそれではいったい何者だったのか。
たぶんコビトホラシノブ。爪サイズの個体でもしっかり胞子が付いていました。
西表島にも生えていますね。
周囲には巨大なホラシノブ属の何かも、ヒメホラシノブも生えているのでそれらの子供でしょという風にスルーされてきたのかもしれません。
とにかく貴重なシダを一杯見たのに写真が終わりまくってて悲しかったです…
でも、後日別の川にて発見。
…多分、現在気楽に散策できる渓流が少ないから見つからないだけで実はひっそりと生育してそうですね。
同じ川沿いに自生しているので本当に紛らわしい。でもこのヒメは観察する限りあの爪の先サイズでは胞子付けなさそうに見えました。
#
by green-2-gleaner
| 2026-02-14 02:51
2025年11月・TK便ヤーペン島産植物
ヤーペン島はニューギニアの北西部、と言うかもうニューギニアに囲まれた湾内に存在する島です。
つまり実質パプアニューギニア。そんな場所からたっくんが植物を持ちかえってくれました。
もう訪れるだけで何本も飛行機を乗り継ぎ、フェリーで渡らなければならず時間もかかるのに、現地の植物の情報も乏しくここには一体何があるのかと、これ行って何か面白い植物本当に見つかるのか? と、情報を調べれば調べるほど不安を覚えつつ、でも行かねば分からない、と言うわけで行ってくれましたよ。
今回はそんな植物をご紹介。数のあるものはBBにも持って行こうと思います。少ないものは自分で増やして様子見ですね。
写真や文章は追加したりします。名前も今後調べて行くうちに変更したりするかもなので暫定的なものです。
Dawsonia sp.
Pulau Yapen TK1125
何十年か前に一度だけ入手しチャレンジしたことがありますが、確かその時は惨敗でした。チャレンジしたいなと思いつつもその後日本に入ってくることはなく、ダメもとであったら是非とお願いしてたら、見つけてくれましたよ。
ヤーペン島の記録は見つからなかったのですが、パプアには複数種記載があります。
自生標高はおおよそ1000mほどだったとのことで、パプアの他の種が軒並み2000m以上に自生と標高が高いので、消去法的にDawsonia superbaかなと言いたいところですが、標本を見てもどう区別したものか分かりませんのでとりあえずspで。
勿論途中で折れてしまっているというのもあるのでしょうが、一部側面に綿の様な仮根が見られますので、いわゆるスギゴケの根に見られるようなマッチ棒のような部位は無いのかもしれません。
写真の土が付着しているように見える部位が仮根のふわふわで、うっすらゼリー状の物質に覆われていました。すべてがこうと言うわけではないので、あくまでこういう株もあったというだけで参考にしてください。
基本的にコケ植物の根は仮根と言って、主に自分の体を固定するための機能が主で、そこから給水、栄養補給しているというわけではあまりありません。と、なんか小学校の理科とかで習った気がする。
まぁ完全に機能がないのかと言われたら分からないのでアレなんですが、基本的には水分も栄養も葉から吸収するものなので、根がないから育たない、と言うのは無いです(と思いたい)
根本から株立ちになっているわけでもないようですので、根があればそこから新しい成長点が出て増えて行くわけでもなさそう。
胞子を蒔くしかないか、蒔きコケや用土に伏せるなどして増やせるのかどうか?ためしてみないとわかりいませんね。
横倒しにして発根させたりさせた方が良いかなと思いつつ、デカすぎてそうも言ってられないですし。
標高1000mぐらいだとクール系ではないと思いますので、栽培できる可能性はあるかなと思っています。
これはBBにも持って行きますので興味のある方はぜひ。次があるとは思わない方が良いですよ。
Spiridens sp.
Pulau Yapen TK1125
雲霧林なら割と各国で見られるもので、例えば台湾、フィリピン、ニューカレドニアやフィジーなどにも自生します。
しかし今まで見たキノボリスギゴケよりも随分と複雑に分岐するなと感じます。蘚類は情報も少ないし何を基準に同定していいものか判断がつかないものも多く、各国のキノボリスギゴケも見た目は似ているものの別種だったりするんだろうなぁ…とか漠然と考えていましたが、これは流石に何かいつものと種が違いそうですね。
ヤーペンに記録がそもそもなく、パプアニューギニアを参照するにしてもSpiridensは複数存在し、標本も乏しくそもそも標本もあってるか分からないので、名前を特定するに至っていません。詳しい人が居れば是非教えてもらいたいところ。一旦spです。
標高1000mぐらいのキノボリスギゴケと言う事はそれほど栽培も難しくないと思いますので、栽培維持していきたいですね。
根ナシの株がほとんどですので、ヘゴに縛り付けるなどして作り直しが必要です。
個人的にはキノボリスギゴケは根ナシで十分に栽培して楽しむことは可能なので気になりませんが、気になる方はご注意ください。BBにもちょっと持って行きます。
Cephalomanes javanicum var. asplenioides
Pulau Yapen TK1125
こちらはCephalomanes javanicum var. asplenioides。胞膜の付き方で区別できます。
var. asplenioidesは日本にも自生するソテツホラゴケと同じタイプで、日本からフィリピン、ニューギニア島まで自生地が存在する様子。「沖縄にあるものが何故パプアに!?」と思いがちですが、地図で見ると一応ラインは繋がってるんですよね。
ともあれとりあえず現状はそういう事になってはいますが、今後さらに研究が進んでもっと細分化されないとも限りませんし、遥々ヤーペンから日本にあるのと同じソテツホラゴケを持ちかえってくれる人が今後現れないかも知れませんし、こんなこと馬鹿正直に書かないでパプア近郊のCephalomanes sp.としていた方がなんだこれ絶対普通のと違うに違いないとみんな盛り上がるんだろうけれど、まぁそういうブログではないので馬鹿正直に書いていきます。
種としては同じものかもしれないけれど、だからこそ面白い。と言うかここまで離れてたら流石に地域差はあるでしょうよと。様子見していきたいですね。
ところでこちらは比較的高標高に自生していた模様。1000mぐらいまでと考えると、ヤーペンのその標高帯は寒くても大体沖縄ぐらいとイメージしてもよさそうですね。沖縄より寒かったらソテツホラゴケは育たないでしょうから。
Cephalomanes atrovirens subsp. boryanum
Pulau Yapen TK1125
こちらは低地の川沿いの土手などに生えていた模様。
最近出たCephalomanesの論文を見ると、ヤーペン周辺はCephalomanes atrovirens subsp. atrovirensの方が自生しているはずなのですが、どう見ても見た目的にも胞膜的にもどちらかと言うとsubsp. boryanumの方に見えます。
胞膜も反り返っていますし。
東パプアには分布していることになっているようですのでまぁそれぐらいの誤差はあるかな、と言うことで。
Cephalomanes atrovirens subsp. boryanumはミクロネシアあたりが中心のサキシマホラゴケの仲間ですが、自己採取だとフィジー産のものを栽培しています。
それと姿的には似ていますが、どことなくヤーペン産の方が細いようにも感じます。栽培していて幅広にならないとも言えません。
パラオ産のものなどはまた姿が違いますし、正直もっと細かくなるんじゃないのー?と言う不安と期待があるので、何十年か楽しく栽培維持してみましょう。将来名前が変わるかもしれないし、変わらないかもしれないわけで、いざ変わったときに維持してなかったら本当に悔しいものです。
Crepidomanes grande
Pulau Yapen TK1125
一応分布としてみるとCrepidomanes grandeになるようで、ヤーペンでも採取されて標本があるのですが、Crepidomanes intermediumもマルクとパプアに分布するのでヤーペンのものがそれである可能性もあるかもとか思ったり。
intermediumの植物図を見ると胞膜が開いているのでその点は一致しているかも。
grandeのほうは手持ちの図鑑がないので参考に出来ないのですが、家にある株は胞膜が開いていないのでひょっとしたら? と思ったり、この開いている部分が剥落しているだけなのかなとも思ったり。
とりあえず一旦情報通りgrandeにしておきます。
grandeもintermediumも普通に密閉腰水LED栽培が可能です。それぞれ別産地の株を栽培しておりますので。
割と強健種ですし美しいですね。
Crepidomanes aphlebioides
Pulau Yapen TK1125
これ一株しかなくて胞膜も付いていないので確定ではありませんが、恐らくはCrepidomanes aphlebioidesでよいかと思います。
だとすればフィジー・タベウニ島産に続いて二産地目です。自分以外誰も採取輸入栽培してないと思いますので、別産地がこうして別の人からやってくると嬉しいね。
Lindsaea sp.1
Pulau Yapen TK1125
小さくて可愛い。ちょっと見たことがない
Lindsaea sp.2
Pulau Yapen TK1125
後ほど
Aglaomorpha sp.
Pulau Yapen TK1125
見たことあるようなないような。
Davallia sp.(Davallia brevipes?標本が色々あって違うかも)
Pulau Yapen TK1125
Blechnum sp.
Pulau Yapen TK1125
Ptisana squamosa
Pulau Yapen TK1125
現地便が入ってくるティミカ産とどんな差があるかは現時点では分かりません。同じかもしれないし何か個性があるのかも。とりあえず別産地と言うことで、リュウビンタイ好きさん是非。たっくんから預かっているのでBBに持って行きます。売れ残ったらたっくんに返します(うちで維持とか無理だー!)
リュウビンタイの仲間は、まじで、来た時に買っとけ。リュウビンタイの仲間を維持するスペースもましてや増やせるスペースも、ごく普通のプラントハンターは持ってないのである…
Lemmaphyllum sp.
Pulau Yapen TK1125
標本を調べると、パプアのLemmaphyllum accedensのなかにこれが混じっているように見えます。流石にaccedensとは別物だと思うのですがじゃあこれは何。
いったんspで先に紹介だけ。
Selliguea sp.1?
Pulau Yapen TK1125
胞子付いてないしちょっと違う気もするけど一旦写真だけ。
数も少ないし増やしてるうちに、胞子がついてせめて属名を確定出来たらなと。
Selliguea sp.2
Pulau Yapen TK1125
Selaginella sp.
Pulau Yapen TK1125
Crepidomanes grande(?)の根茎に絡まっていたもの。
水好きべちゃべちゃ暗めの環境かと思ったのですが、日当たりの良い乾くような環境にも生えていたらしい。乾くと言っても正直に乾かしたらダメでしょうけど、薄暗い蒸れ蒸れ環境は違うらしいという感じで。
Antrophyum alatum
Pulau Yapen TK1125
BB最終調整中なので写真だけ
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by green-2-gleaner
| 2025-12-05 15:52

あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。
by ゆう
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