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台湾の植物Ⅳ

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Pteris aspericaulis
滅茶苦茶ド派手な色をしていますね。羽片の根元がちょっとピンクなのも模様です。
とはいえ大きくなりますと緑になりますし、色が残るのは主に葉軸とかになります。

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デカいです。この写真だけで僕の植物を好きな人の何割かは興味をなくしたかもしれません(笑)
でもそれは勿体ないよ。デカいシダもやっぱり格好いいんだから!
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これは何をしている写真かというと、実はこのプテリス、葉脈上に沿って赤い棘が形成されるのでそれを撮影しようとしているのです。
それがまためちゃくちゃ格好良くて、実際肉眼でも確認できてたいそう興奮したのですが、残念ながらうまく撮影できていません。
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はっきり写ってないので分かりにくいですが、赤が濃くなってる部分が棘です。
いずれちゃんと栽培して綺麗に棘がわかるようにお伝えしたい。

ちなみにこの種はすでに園芸的に見出されている種で、非常にド派手な色の品種が出回っています。
泊めていただいた台湾の栽培家の方もご存じなぐらいには有名でした。
ともあれ自生地で見つけるのは格別というわけで、個人的にとても嬉しい発見でしたと言うことで。


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これは前日、地獄の様な場所に訪れた際に奇跡のように出会えたボロボロのPteris aspericaulis
こっちが初めて出会った株なんだけど、数も少なく、日も暮れかけで綺麗に撮影できず、でも目標としていたシダに出会えた喜びをかみしめていたところ、翌日普通にアクセスできる山でわんさか生えているのを見つけてしまったのでした。
なんかもうこんなきつい山のこんなえぐい場所に行かないと見れないんだ!と思って感動したら他のポイントはそうでもなかったってホントあるあるですよね。
たった数度、一週間にも満たない期間、さっと訪れただけの経験にすぎませんから、この記録もあくまでこういう記録があったと、他の場所では違う可能性も大いにありうるのだと意識したうえで読んでもらえると嬉しいです。

これは決して、唯一無二にして絶対の答えなんかじゃないのです。
あくまで私が見て、私が出会って、私が感じた、そのログなのです。

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これは最終日で、日も暮れかけて、雨も降っていて、もう帰らなきゃいけないけれどギリギリまでコケシノブがでそうなポイントを散策しているときに見つけたコケシノブ。
Crepidomanes palmifoliumです。ボロボロですけど、葉っぱが尖っているのがわかりますか?
滝の傍の細い急斜面の大岩の一部に着生していました。
そこは水の流れていない沢で、両脇を大岩に囲われていて、ひーこら言いながら斜面を登っては岩をチェックしつつ、なんにもなくて落胆しながら降りている最中に、なにも生えていなさそうな雨に濡れていない岩で見つけたのです。
まーた濡れていない岩に生えてる。
前回の台湾でもカピカピになって生えていて、本当は濡れている岩が好きなんじゃないの? なんてことを出発前に話していたのに。
丁度良く似た種類の日本に生えているmakinoiが濡れた環境が大好きなので、同じ姿で少し小さいだけのpalmifoliumも、たまたま乾いている岩に生えているのを見つけただけで本当はジメジメ好きなんじゃないかと。

見つけてしまったら確認しないわけにはいきません。
折角降りてきたのにもう一度斜面を登って見落としてないか確認したのですが、濡れていてCrepidomanesがいかにも好きそうなほかの岩には全く生えていませんでしたし、やっぱりこういう濡れないような、でも湿気ているような岩が好きなように感じました。
似ている様で別物なんですよね。でも栽培ではべちゃべちゃな水気でも平気なんですが。
コケには負けやすいので、濡れすぎが良くないというのはそうかもしれません。

あれ…そういえばこの関係、何気にclathratumと同じですね…
濡れているのが好きで大群落を作るmakinoiと、濡れない場所にだけ生えているpalmifolium
濡れているのが大好きで大群落を作るplumaと、濡れない場所にだけ生えているclathratum
ここにはclathratumは生えていませんが。
なんだろうなぁ。何かしらのヒントになる気がするのですが…
わかりません。わかりませんけどなんだかワクワクします。
そのうちすべてが繋がって理解する日が来るのかもしれませんし、来ないのかもしれませんね。

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妙に気になるHymenophyllumがあって、これはすごく格好いいな…と思ったのですがよくよく観察したらコウヤコケシノブでした。
流石に嘘やろ?ってなりました。日本で見たことのない姿をしていたのですが…
日本でも別種のような姿になっていることは多々あるので、ほんとね、ちゃんと特徴を押さえてよく観察しないといけません。
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もう帰るギリギリでいい写真がない!
オオコケシノブです。中々日本にない種類に遭遇しません。
ひょっとしたら別種じゃないかなとも思いましたが、そんなことはありませんでした。
まぁ何かが違うかもしれないし…(永遠に産地違いが増えていくやつ)

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実はこれ滅茶苦茶でかいです。
30㎝位あるので、これが…オオハイホラゴケ?と思いましたがちょっと自信がありません。
そのうち加筆すると思います。あまりにも変過ぎるので…
これはちゃんとしたところで見てもらいたいかもしれません。



# by green-2-gleaner | 2024-05-16 05:02

台湾の植物Ⅲ Blechnum fraseri

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Blechnum fraseri
これも台湾でぜひとも見つけたいと思っていたシダです。
細い幹が長く立ち上がる幹立ブレクナム。ひざ丈よりも長くなります。なんなら倒れて立ち上がっているけれど1m近いものも。
ニュージーランドに多産し、パプアニューギニアやフィリピン、台湾は北限のはず。
ニュージーランドで一度観察してから、いつか別産地でも見たいと思いフィリピンでひたすら探していましたが今のところみつけられておらず、台湾の地で再会を果たしました。いやぁ本当に久しぶりだね。
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これはニュージーランドのコケなのですが、右端にちらっとフラセリーが写っています。
ま、まともに映っているニュージーでの写真が見当たらない…
そりゃまた会いたいって思うはずですよ。

オブオブほどの小型種ではないのでオブオブの次代を担う存在にはなれないかと思いますが、私としてはオブオブももとはと言えば「室内栽培が容易なサイズのヘゴのように幹立ちするシダ」というのが美点だと思うので、その点で言えば葉の長さが幹の長さに対してそこまで大きくないこのフラセリーはなかなかに優秀な子です。
胞子で増えてくれればいいなと思います。

台湾の高地の尾根沿いに点々と生えています。日当たりの良い場所にもあれば薄暗い森の中にもありましたが、ニュージーランドほどの群生ではありません。
その恐ろしいほど細く長い幹を思えば、ニュージーランドの多雨を好むようなシダと言われても納得しかなく、パプアの高地にあるのも納得で、
フィリピンではまだ見ていませんが、今のところ乾季雨季のあるエリアでは遭遇したことがなく、それより高いエリアなどに自生があるというのも、ハイランドというよりも常時湿気ている環境でなければならないのだろうなというイメージの補強になります。
すなわち台湾のこの産地も常時湿気ている…というにはちょっとギリギリな感じがあるんですよね。
湿気てはいます。乾燥もしにくいかと思います。近くには白いコケシノブもあり雲霧林環境には違いないのですが、正直個体数が少ないのが納得の、乾きそうで乾かない雲霧林。もしここに爆発的に生えていたら何もわからなくなるところでした。
でも遥か太古の昔はもっと湿気ていたのかもしれません。

そういえばフィリピンで初めてPleuromanes pallidumを見つけたのはAbrodictyum plumaの自生する常時湿気ているエリアなのですが、あの環境ならこのフラセリーも自生してもおかしくないと思います。もう少し登れば、或いは尾根に出ていれば生えていたかもしれません。それは次の目標にするとして、ならばパリダムもフラセリーも生える台湾のこのエリアにはplumaは生えていないのだろうか?という話になります。
いやぁplumaが生えるには乾きすぎだろう…パリダムやフラセリーだってギリギリなのに。
でもプルマに似たクラスラタムは居るんですよね。
面白いと思いません? 何か関係がありそうな気がしてきちゃいますよね。
そういうのを考えているだけでいくらでも時間が過ぎていきます。

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KZTさん撮影。自分もちゃんと撮影したはずなのに保存されてない…本当に携帯買い替えなきゃ。

これはソテツワラビ。Brainea insignis。
幹が独特なのですぐにわかりました。ブレクナムの仲間なのですが属名がちょっと違うんです。
フィリピンでは町中で植栽されていたりしますし、日本でも昔は流通したこともあるようです。今でも園芸店で売られていたりするのでしょうか?
自生は初めて見ましたがなかなかユニークですし格好いいですね。
思ったより大株は少なく、フィリピンの街中で見た株のほうがはるかにデカかったです。同種なのか…?
多分栽培は簡単です。なにせ植栽で生きるぐらいです。ちゃんと温室においておけば余裕かと。
幹立ちブレクナムってそんなに多くないはずなんですけど、フラセリーに続いて見れちゃいました。これは思わぬ幸運でした。

# by green-2-gleaner | 2024-05-16 04:11

台湾の植物Ⅱ Abrodictyum clathratum

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Abrodictyum clathratum
台湾の標高1000m以上の地点で確認

図鑑で存在自体は昔から知っていたものの、前回台湾に訪れた時には見る事が出来なかったコケシノブです。
割と近い場所には訪れていたのですけれど、前回はTKさんメインでしたしね。今回はガチ目ⅽlathratumを目標に探したのもあって二産地確認することが出来ました。
事前の大方の予想通りのエリアに自生していたものの、思っていたよりはるかに個体数が少なかったです。
見た目はAbrodictyum plumaや、Abrodictyum asae-glayiの葉を太めにしたような姿です。或いは南紀などで見る雑種系ハイホラゴケのように感じる人もいるのかも。
根茎はどちらかというとplumaやasae-glayiそのもので、近しいものを感じます。分布の広大さから言ってpluma等がこの種になったのかなぁと妄想します。

現地では巨木の根元に着生していたり、根と地面の境、洞になったような場所に生えていたりします。根は地面ではなく木に根を下ろしているよう。昆虫マットのようにふかふかの木屑に生えています。

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これは別の自生地ですが岩に生えていたもの。
岩の表面に糸状のコケの様な覆っており、砂を抱いて五ミリほどの層が形成されています。そこに根付いておりますが、ここは非常に個体数が多かった。
大きな株は殆どありませんが、胞子で増えたような株がびっしり生えています。と言っても大岩に二カ所ほどで、数だけ見ると多く見えますがpluma等と比較するともはや消滅寸前と言えそうなぐらい少ない。将来が心配になります。

共通する要因は、何方も雨に濡れない環境であること、そしてなぜか地面には生えないこと。
はえている場所は最早地面と言っていいような環境でありながらも、同じような環境条件があっても地面や土壁であればなぜか生えていない。たった一度訪れた程度で何がわかるという感じですが、「ここにあるならここも同じような環境だろう」と思っても無いのです。不思議なことに。
濡れないことも不思議です。二カ所目は明らかに大雨の時に訪れたのですが濡れておりません。基質そのものは湿気るのですが、狙ってそういう場所に生えているように感じました。

以前Abrodictyum plumaが「ミストが重要かもしれない」と話したのを覚えておられますか?
地面にも腐葉土にもヘゴにも生えていて、最早基質は選ばずこの環境で有れば大丈夫なのだと、この環境が穏やかに保たれている限りどこにでも生えることができるのだろうと。常に雲に覆われ常に濡れているような環境、暑くならない、蒸れない、この環境があれば決して弱いシダではないのだろうという予想はおそらく的中していて、今も一日二回ミストの環境でそれなりにうまく育ってくれています。

翻ってclathratumは本当に少ない。
環境は素晴らしいのにその中でも恐ろしく限定的に場所を選んで生えているのです。
そして「濡れない」
これはもう明らかにplumaと違うものを感じます。姿は同じですが扱いを同じにするのはちょっと躊躇するところです。
最終的に同じである可能性はありますが、自生地を見る限りはミスト管理するのは怖いですね。

この特異性は産地にも表れています。clathratumは台湾のほかフィリピンにも自生があるのですが、この自生地がどうも少しだけ西寄りなのです。
plumaはフィリピンの東の高地に生えています。それはフィリピンの東が乾季雨季関係なく湿潤だからで、西側はどうも雲霧林帯でも乾季雨季が生じてしまう。
東だと1000mで年中湿潤な雲霧林となるのに西だと2000mを越えないと同じ環境が現れなかったりするのです。
その西側。もちろんフィリピンのclathratumは遭遇したことがないので正確なことは言えないのですが、この濡れない場所に生えているという性質が関係してそうな気がしますね。
濡れるの大好き、乾燥が苦手なplumaが敢えて濡れない道を選んで進化したのがclathratumだったりすると面白いのですが、それはあくまで妄想です。
結局のところそだててみれば頭から水をかけても霧を纏っても全然平気でむしろそっちの方が元気いっぱいだったりするかもしれません。
あくまで現地では「そういう環境でしか発芽生育し他の競合種に負けることなく生育することができない」というだけで、実際は…という可能性はあります。
或いは、何方も本当の生育環境を見ていないだけでどこかに理想的な大群落が存在するのかもしれませんが、まだ見ていないので分かりません。

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根は完全にplumaとかmeifolium系。
栽培難しそうというよりほかありません。
plumaが意外とミズゴケで平気なので、ふわふわにしたミズゴケで行ける気もします。
用土植えはどうでしょう。岩に着生するのなら泥も大丈夫だと思うのですが。
基質よりも環境だと思うので、恐らくは大丈夫のはず。
ニューカレのAbrodictyumとかも五年以上経過してから急に栽培が楽になったので、たぶんplumaも、そしておそらくclathratumも、それくらい長期維持することができれば少しは栽培が楽になってくれるんじゃないかなという、ただの希望的観測。
でもあると思うんですよね、ひょっとしてそれぐらいの年数をかけないと、栽培環境に慣れてくれない、順化が完了しないんじゃないかって。
恐ろしい話ですが、じゃあ10年後にはAbrodictyum flabofascumやcaudatumのように栽培が可能になるかもしれないのだと考えると希望があるようなないような。
asae-glayiもなんやかんや生きてるんだから、きっといけます。きっと。
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割と紛らわしいのですがこれはキクモバホラゴケです。
同標高でそれなりに近い位置に生えています。彼らは土の壁やヘゴなどに生えるのですが、同じようにクラスラタムが生育することはありません。
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これは同行していたKZTさんが撮影していたキクモバホラゴケ。見事に土壁に生えています。あとカメラがいいので綺麗…
私のデジカメはなぜか二日目にしてバッテリー残量が尽きて、おまけに携帯カメラは一枚撮影すると保存に数分かかるというバグりようなのでKZTさんに撮影をお願いしたものが多々あります。いやほんとちゃんとしたカメラ買わなきゃいかんです。今のは確か中古なのでまぁそうなるなって感じ。せめて予備バッテリーは数個持って行っておくべきでした。
なるべく自分の携帯カメラで撮影したものを利用していきますが残念ながらうまく保存できなかったものなどもあるので…

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Ctenopteris tenuisecta
最強に格好いいヒメウラボシの仲間。
これもクラスラタムと同標高エリアに自生。あまり個体数も多くなく、他の場所で見つけることもできませんでした。
このまましばらく同エリアの植物を紹介していきます。


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たぶん…Hymenophyllum nitidulum?
正直初見に近いのでdigitatumとの区別がまだついていません。じっくり観察します。葉縁に棘生えてないです
白いコケシノブと一緒に生えています。

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Pleuromanes pallidum
Hymenophyllum pallidumのほうがいいんでしょうけれど、Pleuromanesって属名が好きなんやっていう。
白いコケシノブも生えています。しかし非常に個体数が少ない。いい雲霧林なら見渡す限りすべての大木にびっしりということも多い本種ですが、どう考えても乾燥しすぎです。理想的な生育環境ではないはず…

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ヒメウラボシの仲間も多くみられるのですがどこか乾燥気味です。時期的なものかもしれませんが今はギリギリ耐えているといった様子。
何もかもplumaの自生地との違いが感じられてゾクゾクします。姿がちょっと違うだけの似たようなシダを探しているのかと思ったら全然そんなこともない。生えている環境が違いすぎる。
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一見して毛はありませんがElaphoglossum luzonicumもあります。となればほぼフィリピンの雲霧林です。フィリピンでよく見ます。
台湾ほぼフィリピンの北部って感じ。しかも良く行く乾季のあるエリア。振り返れば振り返るほどどうしてこんなところにクラスラタムがあったのか…
いけませんいけません。すべてのシダを振り返るたびにクラスラタムのことを考えてしまいますね。

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雲霧林らしい繊細なHymenophyllumがかなり生えているのですがだいたいホソバコケシノブです。
ここにもツルホラゴケもありますしやっぱり実質南紀です。まぁそれを言うならフィリピンの標高1000m以上のエリアの豊かな森にはツルホラゴケが見られるのでフィリピンだって南紀なのですが。
南紀の雨のかからない雲霧林らしい場所の木のうろとかに植えてたらクラスラタム育つんじゃないかとか思ってしまいますね。いや流石に寒すぎるとは思いますけれども。

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キノボリスギゴケも見る事が出来ます。
ヘゴなどに着生して生育する大型のコケです。これを見ると雲霧林って感じですね。

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これはKZTさんの撮影です。温室でこれを再現したいですねー。
栽培は簡単なので時間をかければできるのですが、ここまで大型に美しく育てるのはまだ実現しておりません。






# by green-2-gleaner | 2024-05-16 01:20

台湾の植物Ⅰ

採取記形式で書きたいんですけど、結構自生地特定して同じものを採ってくる系の人が時折出てくるので多分これからはもう昔みたいな書き方はしないです。
のびのびと書く方が楽しくて筆が乗るんですけどね。何ならもう自生地紹介なんてしないほうがいいまであるなぁ。

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これはAdiantum caudatum
台湾南部の低地の山、カリカッリです。

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Asplenium sp.
カリカリな中にAdiantumじゃないのがあってこれは何だ!と思ったのですが結局正体不明。どころかどこに行ったかもわからない。

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かぴっかぴのシマタキミシダ。
昔崩落があったらしく環境が激変したのかもしれません。昔は水が豊かな渓流だったはず…

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ラハオシダ?
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オキナワキジノオ

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サイゴクホングウシダ。
若干大きめ。奄美とか屋久島とかあの辺のより大きい気がします。

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マツバコケシダ
Crepidomanes latemarginale
日本産シダ植物標準図鑑によると石垣島にも分布しているけど近年確認されていないとのこと。あんまり数は多くないのでしょうね。僕も見たことないかも。

かぴっかぴの大岩に着生している姿を見つけて、Crepidomanes kruziiかなと思ったのですが、kruziiはもっと陰湿な場所に生えるだろうし(もとは陰湿だったのかもしれませんがそれにしても若干乾きそうな位置だった)なんかちょっとデカいし、rupicolumはフィリピンで見ましたがもっと葉っぱが太いし、根茎的にもHymenophyllumでもなさそうだし何じゃらほいと思ったのですが水でもどして確認したところたぶんマツバコケシダ。
元々の環境はどうだったんでしょうね。この自生地を参考には出来ないと思いますが、シマタキミシダなどとほぼ同位置に生えていたので、まぁそんなイメージということで。
台湾に来て初めて見つけたコケシノブが完全所見のコケシノブというのはやはり胸が熱いです。環境的にはそれほど良いとは言えませんが、今500mぐらいでしょうか。GPSをつけていなかったので正確なところはわかりませんが、まだまだ低地です。

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ゼニゴケシダ
Didymoglossum tahitense
これも本当にカピカピのカピカピ!
岩の模様であるかのようにぴったりと張り付いています。
湿度の高い豊かな森だとちょっと浮かれてたりするものですが、ここのはどこも面構えが違いました。少しでも浮いてれば乾いて死ぬとでも言いたげな姿。実際そうなのでしょうね。
西表とかで自生を見たことある同行者のたっくんもこれは気付かんと漏らすレベル。いやまぁ我ながらよく気付いたものだけど。
あるかなあるかなと神経をとがらせてたから気づけたようです。

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シノブホングウシダとかヒメホングウシダを探してたのだけど出会ったのはめちゃくちゃ格好いいエダウチホングウシダ?でした。
めちゃくちゃ格好いい。
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ツルホラゴケ
Vandenboschia auriculatum

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タイワンジュウモンジシダ
Polystichum hancockii
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ハイホラゴケの仲間
Vandenboschia sp.

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ホソバコケシノブ
Hymenophyllum polyanthos

環境が雲霧林に近づき、豪奢なヒメノが出たと思ったらホソバコケシノブ。
コウヤコケシノブらしいものもあり、ツルホラゴケもあり、ほぼ和歌山です。
つい先ほどまで西表や石垣島が干からびたみたいな風景を見たと思ったら思いのほか北上してたみたいなそんなイメージ。

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Gottschea sp.
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Asplenium cuneatiforme?
図鑑の質感とはだいぶ違うのでホンマに?って感じはしますね。
ただバチクソに格好いい。

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ヒメチヂレコケシノブ
Hymenophyllum denticulatum


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オニホラゴケ
Abrodictyum obscurum
広域分布だし、同一産地でも全然違う姿だったりするので困ります。
もしかしたらその中で将来的に別種になったりするかもしれないので観察は欠かせませんが、これはオニホラゴケっぽいオニホラゴケですね。

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ヒメウラボシの仲間
Grammitis sp.

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Arisaema formosanum

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Arisaema grapsospadix

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Elaphoglossum callifolium

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スギバゴケの仲間
Lepidozia sp.

















# by green-2-gleaner | 2024-05-11 19:31

Crepidomanes makinoiコケホラゴケ&すこしCrepidomanes palmifolium


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Crepidomanes makinoi
コケホラゴケ。高知県にて。
アオホラゴケに含まれることもある葉先がとんがってるやつ。
というイメージで探すとひたすらアオホラゴケをめくりながら尖ってない…尖ってない…とつぶやきながら山道を歩く妖怪になります。
全てが全てというわけではありませんが、こうしてみると扇の様な形でアオホラゴケとは似ても似つかないなと感じるのですが、環境によってや、違う自生地ではアオホラゴケに形が似てくるのかもしれませんね。

アオホラゴケと言えば割とさらっとしてたり、何なら渇き気味であっても群落を作っていたりするのですが、コケホラゴケはほんのり水気を帯びた場所に生えていました。水が流れるほどではないですが、雨が降ったというわけでもないのに濡れている岩、木、などに着生しています。滝飛沫などでもよいようで、常時濡れているならOKって感じ。
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上はアオホラゴケ、下はコケホラゴケ。
困ったことに混生している場所もあります。しかしどちらかというと濡れている場所ではコケホラゴケのほうが強い気が。
っていうか近縁でこんな風に混生するなら雑種作らないのかなって思ったり。
この二種が雑種になっても判別が難しくなるだけで見た目的に面白いかどうかはともかくですが。

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濡れていない株は確かに遠目にアオホラらしい気配を感じますね。
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美しすぎる…
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濡れている場所に生えている都合上葉も濡れていることが多く、そして葉先が尖っている事、光の反射などからどことなく鉱石チックな魅力があります。
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木にも生えます。
環境さえ合致すれば弱い種ではなさそうですね。
常に濡れたような湿り気を持っていることという環境条件がちょっと特殊ではありますが、他の産地でもそれを意識して探すといいかもですね。
国内のみならず海外にもあるようなので、海外の牧野さんも探してみたいですね。


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というわけで、こちらは台湾産のCrepidomanes palmifolium。
makinoiのシノニムとされることもある種です。姿も非常によく似ていて海外の牧野さん候補。
2024年には標高1700m地点で。2020年には2000m地点でも見ています。
2020年では明らかに乾いて縮れている姿で。
2024年でも陰湿な谷ではありますが雨で濡れる事のないしっとりとしただけの岩に着生していました。
makinoiのような濡れた雰囲気とは全く違います。しかし栽培では普通にべちゃべちゃに濡れていても大丈夫なので、本当は濡れている場所に生えたいのかもしれません。
大きさもmakinoiよりも大分小さいです。実際に両者を見比べますと、シノニムとされることもありますがやっぱり別種でいいんじゃないかなと思えますね。

# by green-2-gleaner | 2024-05-11 18:09


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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