ニューカレドニア採取Abrodictyum dentatum

Abrodictyum dentatum
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ニューカレドニアにて8月と11月に採取し持ち帰りました。
写真の通り非常に美しいコケシノブ科オニホラゴケ亜属の植物です。

ニューカレドニアの低地の沢沿いに広く分布しているようで、東海岸側のパニエ山系とバワの周辺などでかなりの個体数を確認できました。

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撮影:パニエ山系の渓流
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撮影:パニエ山系の森林内
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撮影:バワ周辺の森林内の小川

本種は上の写真のような環境で見られました。主に渓流沿いの土壌、もしくは岩上に着生し生育しています。
明るい場所や薄暗い場所、砂質の場所、赤土土壌と、水辺と言う条件はありますがかなり環境を選ばず生育しています。
栽培においても、植え込み材料などは特に選ばず、かつ光量も少なめで栽培でき、葉水も他のコケシノブ科に比べるとそれほど多く与えなくてよいようで、非常に強健な印象を受けます。

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包膜。

栽培ケース:密閉できるもの
照明:蛍光灯二灯(一灯でも可。ただし生育速度は落ちる)
用土:赤玉土。桐生土。日向土。ミズゴケ。鉢底石。それぞれ単用で植え込むも問題なし。赤玉が特に生育がいい。
葉水:特に必要なさそうだけど葉が乾くようなら霧吹き(一週間に一度くらいの頻度でも葉痛みなく生育している)
温度:夏場35℃を越えても特に問題なし。蒸れによるダメージも見られなかった。最低温度は不明だが20℃はキープしたいです。
水遣り:腰水管理。水深は特に拘らないし用土によると思われるが(例えばソテツホラゴケなどは鉢が半分ぐらい浸かる様な深めの水深がよい)三分の一ぐらい浸かっていた方が生育はいいかと。

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恐らく上記の条件を完全に満たさずとも育ってくれる強健種です。
かつ、かなり美しい。…綺麗で栽培が簡単と言うのはコケシノブ科にしては珍しいです。

■ストック株■
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完品で管理している株です。
一株5000円でお出しいたします。

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こちらは小株の管理ケースです。小株でよろしければ一株3000円です(右上の大株を除く)
持ち帰って一ヶ月ほどですが、すでに非常に旺盛に生育していて、眺めるだけで嬉しくなってしまいます。

現在増殖に関しては未知です。ソテツホラゴケのように大株になったときに株分れしてくれれば良いのですが…
# by green-2-gleaner | 2010-12-12 22:30 | Comments(0)

天国に一番近い島

ニューカレドニアに行ってまいります。
期間は15日から20日まで。
面白い植物が採取できたらいいなぁ。
# by green-2-gleaner | 2010-11-12 20:19 | Comments(0)

Blechnum obtusatum var obtusatum

2010年8月にニューカレドニアにて採取いたしました。
バワの滝近辺のブッシュを当て所なく分け入って、偶然見つけた沢沿いに生えていたものです。
ニューカレドニア固有種。
同じ木立化するブレクナム・ギッバムよりも遙かに小型の、着生型の渓流植物です。

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自生地の姿。これはもっとも大きかった株で泥の上に生えていました。
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沢沿いに岩着生している姿。根はガッチリと岩肌を張って容易には剥がせません。

沢沿いの泥の中、または岩の上に生えるためか非常に水を好みます。栽培中、放置し根を乾かしてしまうと一発で枯れてしまいますので注意が必要です。
腰水で管理しましょう。用度は特に選びません。軽石の鉢底石で根っこを固定しただけでもぐんぐん新芽を伸ばしております。基本は赤玉土や日向土などが良いと思います。また、石に縛り付けても、根さえ乾かさなければ調子よく生育してくれます。
湿度はそれほど高湿度を維持しないでもよいようです。まだ室内では試していませんが、寧ろケースを密閉したままだと葉が硬く締まった姿にならず間延びして曲がってしまいます。
密閉ケースの蓋を少し開けたままにしておくとか、温室などに水槽を置いて蓋をせずに管理する程度だとしっかりした葉をつけてくれます。
また、よく日に当てると新芽が赤く染まって綺麗ですよ。

ただし、まがり間違っても本種を水に沈めようとは思わないように。
一応試してみましたが、三ヶ月ほど沈めて発生した葉は二枚。一cmほどの長さで全く見れた姿ではありませんでした。
水上管理だと多い場合で6枚の立派な新葉を展開しています。
この種は水中はダメです。
# by green-2-gleaner | 2010-11-07 19:44 | Comments(0)

ボルネオ採取Cephalomanes javanicum var. asplenioides(ソテツホラゴケ)

2010年1月にボルネオ島にて採取。
ボルネオハイランドへ向う途中の沢を登って登って採取いたしましたコケシノブ科の植物です。

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現地ではかなりの個体数が見られますが、実際栽培するとなるととんでもなく生育の遅い植物です。
胞子の増殖でも、現地でさえ長い時間をかけてやっと親株に近い姿になるため、環境に煩い彼らを人工的に増殖させるにはかなりの努力が必要になると思います。
根茎が這うタイプのコケシノブ科であれば、適当な長さに育ったらちょん切っての株増殖も可能でしょうがこのような直立するタイプには通用いたしません。
が、先日、栽培中の大株が長く伸びたので植え返しようと掘ってみると、株元から新しい株が分かれているのを発見いたしました。
ある程度、根茎が直立してくるとこういう例もあるようです。

ここに載せた株はそのようにして分けた株の親株の方です

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こちら一株のみお出しいたします。
一株4000円になります。

ちなみに、アクアファンやボルネオファンなどという名で水草として販売されておりますものとほぼ同種です。それらに比べると非常に高額に思われるかもしれません。
しかし、この植物の栽培難度や増殖スピードなどを考えると、寧ろこの値段ですら安価な部類であると考えております。
有茎草やサトイモ科のように切って挿しておけば増えるものとはワケが違います。ミクロソリウムのように根茎が伸びて切りわけれるものでもありません。今回は幸運にも子株を分ける事ができましたが、この子株が親株のサイズにまで成長するには最低2、3年は必要になると思われます。…それはつまり人工増殖のメリットが殆ど無いと言う事です。
一般のペットショップで売られているアクアファンは恐らく総て採取株でしょう。1束に5、6株の子株を詰めて根っこを殆どぶった切って鉛で巻いて水に沈めて300円程度で放出されていますが、
その子株ですら現地で胞子や前葉体の期間も含めれば6、7年は掛けて育ったもののはずです。切って挿しておけば一ヶ月やそこらで子株を吹くものではありません。
それが全国のペットショップで普通に並ぶ量となると、確実に採取圧が掛かっているもの思われます。
かつ、こうして販売されている株は殆ど育ちません。
ためしに自分も8束ほど購入し、合計40株ほど水上管理で養生いたしましたが、殆ど枯れてしまいました。うち何とか生存したのが三株。なんとか根を出し、新芽を展開するのに1年の時間が必要でした。
ショップへ導入した直後ならもっと違う結果になるのかもしれませんが、しかしあの無残に切り落とされた根っこでは育つべくもあいりません。葉だけの株もあったくらいですから。

何の変哲も無いペットショップで10束ほど並び、それが総て5株ほどの子株の集まりだとしても50株。それが全国規模となればもう想像を絶します。…人工増殖されているもの、或いはどんどん種子や株繁殖するものならまだしも、人工増殖もままならず栽培すら困難な植物が、あんな安価で普通に放出されている現状には危機感を覚えずにはいられません。
現状では、呆れるほど沢山自生を見られても、いずれは消滅…なんてのも想像に難くありません。

国内にも自生しておりますが、それも限られた場所に少数が残っているのみです。
まがり間違っても300円で売っていい自生状況ではありません。

気付いたら店頭に並んでいて、買って試して枯らして諦めて、気付いたらいつの間にか店頭から消えている。「別になくなってもいいっか。どうせ水草として使えないわけだし。」…人気のある水草ならそこから、自生地の危機を知り、増殖を手がける人も出てくるかもしれませんが、そうでないものはただ消費され、消滅するのみです。「だったらどうすればいいんだよ?」…どうして良いか解りませんが、自分は、何とか増やすことだけ出来ます。そして、そういう現状を少しでも誰かに知ってもらいたいです。

…メンドクサイ植物で、環境に煩いし栽培も難しいけれど。水上だと葉が乾くし、水中だとじわじわ枯れるし。成長遅いし、増殖しにくいし、新葉が出たと思ったら下葉が汚れてくるし、中々思うようには育たないけれど、

でも、凄く綺麗だと思いませんか?
透き通る緑の葉は車座に展開し、水飛沫を浴びて透明な輝きを抱いて。

…維持するだけなら簡単です。
密閉できるケースにちょっと深めの腰水にして、プラ鉢などに鉢底石を敷いて日向土でも赤玉土でも場合によってはミズゴケでも単用で植えつけて、ライトは強め。肥料は不要。そしてずっと密封。…コレで維持、もしくは緩やかに生育してくれます。
あとは葉が乾かないようにミスティング装置や、或いはこまめな霧吹きを追加してやれば、それなりに順調に育ってなんとか栽培と言えるような育ち方をしてくれます。


…乾かして、水に沈めて、無意味に枯らしていくサイクルだけは、せめて食い止められないものかと思います。
# by green-2-gleaner | 2010-11-07 15:23 | Comments(0)

ラフィドフォラsp?(模様葉)

2010年の1月にボルネオ島にて採取。
バウへ向う途中、橋から5mくらい下の河川に降り、沢沿いの泥濘の中をえっちらおっちら歩いて見つけました。
※勘違いでなければたしか、SG.PINANGだったと思います(保障はいたしません…)
地味な模様葉の小さなラフィドフォラの仲間と思われます。
どうやらこの模様、栽培下で条件を整えてやれば目が覚めるような模様に変化してくれるようです。

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現地の姿。沢沿いの斜面の柔らかい泥の中に自生。現地ではほとんど模様は見られません。
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コウモリシダの仲間と共に生育していました。
ちなみに水辺には淡水サヨリの仲間やラスボラなどが泳いていて、面白いです。

小さなポットにミズゴケで植えて、腰水1㎝ほどの密閉環境に放置していただけですが、一部模様が派手に変化しました。
環境によって表現が変わるようです。
光の加減のような気もします。
少しだけ増やすことが出来たのでここに載せておきます。

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# by green-2-gleaner | 2010-10-31 12:51 | Comments(0)


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


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シダ植物コケ植物、草本木本、綺麗な花も不気味な花も、美しい葉も奇妙な葉も、根も葉もない植物も、とにかく変なものなら何でも好きです。
主にコケシノブ科植物を探す中、気になった植物を見つけては一緒に持ち帰り栽培しています。

面白い植物の記録をたくさん書いていけたらいいなぁ。

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