コケシノブとコケ、出品中です

この度も沢山のご入札ありがとうございますね。

リフォーム会社もその内容も無事に満足のいく形に決定しそうで、いよいよ大詰めと言ったトコロ。
工事着工はもう少し先と思いますが、この調子で行けば五月ぐらいには栽培場が完成して…いたらいいなぁ(願望)

自分の家で、贅沢な室内栽培場と、庭には温室。だけじゃなくて他にもやろうと思えば何でもできる広さの部屋。
とうとうここまで来てしまったかぁという感慨と、とうとうローンに思い悩む生活が始まるのかあと言う煩悶。
電気代や暖房代もバリバリかかってくると思いますし、生活には恐らく車が必需になってきますのでがらりと生活リズムが変わっていくことになるでしょう。いやはや大変だな←
なるようにしかなりませんね。ならないようにはならない。
なれないなりになるしかない。なれなくとも、生きていく。

とりあえず今は目先のことを。どんな栽培場にするか。どんな設備を導入するか。
今まで出来なかったこと、スペースがなくて実現できなかったことのハードルが、単に金銭だけの問題になるのですから。…金銭の問題かぁ…デカいな…(遠い目)
趣味家さんのレベルもガンガン上がっている昨今。同じことを繰り返していればあっという間に追い抜かれてしまいます。設備投資して出来る事を増やしていかないと今のままですらいられない。
前進あるのみ。常に進歩し続けるように。


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キドニーもコツをつかんできましたので、今年の夏を安全に越すことが出来れば今度こそ安心と言いきれますね。


室内栽培場もそうですが屋外温室をどうするかという話もあります。
二階建てにしたいなぁ…どうにかして大きくしたい。割と狭い庭だけど、兵庫県南部でそうしたちょっとアレンジ効かせた温室って作ってもらえるんだろうか。それを調べるところから始めなければ…


次回出品は今月末の予定です。
ヤフオクの変更点も大凡把握したと思いますので、次は即決祭り、ニューカレドニア木本軍団です。
ニューカレドニアの雲霧林のシダ系も少しは出す予定ですが、遅くなって本当に申し訳ないデス。やっと、木を出します。

もうトラブルないでしょう~! 
うん…大丈夫と思いたいなぁ…!
# by green-2-gleaner | 2017-02-27 23:22 | Comments(0)

Blechnum obtusatum var obtusatum

Blechnum obtusatum var obtusatumのちょっと変わった自生地を見つけたのでご紹介です。
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ニューカレドニア南部のとある川です。水深は浅め。
オブオブが生えているのですが、一部が水中に揺蕩っております。

季節的には乾季が終わって降水量が徐々に増えつつある時期。
丁度乾季と雨期の間というイメージで。明確に雨期乾季があるわけではありませんが…
もっとも雨の少ない時期ともっとも雨の多い時期の丁度境目ですね。

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まぁフランシーの水上葉とかでなく、普通にオブオブが降水量が増えるに伴い水に沈んでいるというイメージですね…
しかし幹もしっかりできているので、何年もここで生育できているということは間違いないデス。
乾季に元気に茂り、雨期に水没しきっても耐えきり、また乾季に茂っていないと、幹は生成されないでしょうから…
ちなみにこの川をもっと下って深みなども観察しましたが、そうした場所には生えていませんでした。
「水中でも生育可能なオブオブ」であるならそういう場所にも生えていそうですが、いなかったという事はやはり乾季に水が少なめになった時に、増水する位置で発芽した胞子苗が生き延びていると考える方が良いと思います。
絶対に干上がることのない深みにこそ大群落をつくっているフランシーとはやはりその点で大きく異なりますね。

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透き通る葉もありますが、これは水中葉でこのまま育てていたら全部透き通った葉になる…のではなく、高湿度環境に置いたシダが透明な葉を出すあれだと思います。ちょっと湿度を下げたら元の不透明な葉に戻るやつですね。
むしろこのライトグリーンの不透明な葉が、水中に耐えようとしている葉だと思います。
非常に柔らかく軟弱で、実際持ち帰ってみたところ、水中葉っぽく、遥かに傷みやすい。
まぁ一度見ただけでは断定できませんし、雨期にもう一度訪れたり、この持ち帰った株を水中で管理してみたりして様子を見たいと思います。
とは言え通年水中だとやっぱり可能性は薄いと思います。しかし。

深みには生えていなかったという事象からは、「通年水中では生育できない」とも読み取れますし、単に「水中で発芽できない」だけという可能性もあります。そうした意味では、既に発芽した株なら通年水中で育つかもしれません(期待は薄いですが…)

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流れに翻弄されて裏返っている葉が何枚かあります。
流水中で生育した葉ではないというのが良く解りますね。

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この様なオブオブが蒔いた胞子の中で、水中でも受精し発芽することが可能で、かつ完全に水中でも通年生育可能な突然変異的な何かがフランシーになったとすれば、熱いですよね。
こうなってくると、ミッシングリンク的なオブオブとフランシーの中間形質を持つ種がいないかワクワクしてきますが、概ねほかのミッシングリンクがそうであるように見つからないのでしょうね…とうの昔に淘汰されていて。
何処かに生き延びていないかなぁと期待いたしますが、概ねそう言うものは、現在繫栄している種よりも弱い性質のものでしょうから、淘汰されない隔離された環境を捜さないといけませんね。ニューカレも何だかんだで結構開拓されていますし、難しそうです。
未だにフランシー・レトレシアが何者なのかもわからないわけで、もう少しイロイロ楽しめそうです。

今回フランシーの生育するすぐそばでオブオブの生育も確認できました。となってくると、これだけ近縁と言う事であれば交雑もするのでは? という期待も生まれてきます。
フランシー×オブオブの雑種ぐらいは見つかってもイイかな…というイメージですね。
レトレシアがすごくそれっぽいとも感じますが、確証は全然ないのでこれは妄想です。

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※この四枚は公園内の写真なので当然ながら採取禁止です…。
この川にもフランシーは生えていますので交雑とかしていたらいいなぁとか思いながら。
深みには見られず、浅瀬から滝しぶきの当たるところで自生しています。
やっぱり「これがフランシーの水上葉」だという事は無いと思います。
…この姿で水中で通年育ったらそれはそれは魅力的だと思うので、ちょっと惜しい気もしますね…

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フランシーを彷彿とさせる透明感のある葉ですが、根元の方から徐々にライトグリーンになっていますね。完成するとやはりほかの葉のようになるのだと思います。
オブオブにしては色素が薄く、柔らかい葉なので、これが対水中形態なのだと思うんだけどなぁ…

そんなわけで、オブオブの水中適性の現地での様子をお伝えいたしました。
確かに、ある程度の水中耐性はありそうですけれど、完全水没栽培には疑問を覚えます。水上の方が育つのは一目瞭然ですから…

とは言え栽培テクや技術力で、水中化に血道を開いて可能にしている趣味家さんも多数おられますので「ここまで水中適性があるのなら何とかなるさ…何とかして見せる」とウォームアップを始めるかも知れなくて、それはそれで滾りますね。
そういう本気の努力は大好きです。
私が知っているのは二酸化炭素添加ぐらいですが、最近ではもっと特殊な水質管理をして上手く実現されている方もいるようですし、行けるのか…? もしかして技術を駆使すれば水草としての栽培も可能なのか…? という日本の趣味家の超技術に期待もしたい。ぜひ見てみたい。

盆栽もそうですけど、なんでそんなにその方面に特化してしまったんだ…という熱意はやはり良いものです。私の言っていること、「オブオブなんて水上の方が育つんだから鉢植えにすればいいじゃないか」という意見は「木なんか庭に広々と植えればいいじゃないか」という身も蓋もない意見なのかもしれない。どうしても狭い庭で、ダイナミックな木の魅力を味わいたいと、小さい鉢の中での迫力・風格・自然の美を追求し研鑽された盆栽技術の様な、この国の誇る変態的追求心が生む新しい文化の起こりなのかもしれませんし、その挑戦は凄くアリだと思います。

水中栽培か…複雑な気持ちですが、本気の取り組みはやっぱり好きなんですよね…軽い気持ちなら、やめておいた方がいいんじゃない? 簡単には上手くいかないと思うよ、と思いますが、本気でやるならぜひとも応援したいんです。断然ありです。


とは言え。
完全水中でなくともシンプルに、この現状を見れば、「滝しぶきが当たって半分位株が水没しているようなテラリウム栽培が可能」と読み取ることもできます。
自生地で見られるような栽培なら十分可能って事ですから。
季節で水位を下げる時期があればいい。
今の時期より降水量が下がるのは、六カ月。半年です。
実質水がオブオブの幹ぐらいまで下がりそうなのは4か月ぐらいなので、4か月ほど水位を下げる時期を設ければあとは水没期間でよいとも考えられます。
この自生地を再現するテラリウムとか最高!

しかし四カ月しか水上に出る期間がなくて、後の八カ月沈んでいて生きていけるというのも凄いなぁ…相当水に強いなぁとは思います。
やはり雨期の終わりに見に行かないといけない。
もしかしたらガチ水中葉になっていて耐えているかもしれないし。
もしかしたら全部落葉して根茎だけになっていて、けど四カ月で復活するのかもしれないし。

案外雨期でもそう水量が変わらずにたまに干上がったりしているかもしれない。
ほかの国の様に雨期と言う程顕著に増水するわけではないので、そう水量も増減しないはずですしこれが一番あり得る可能性ですね。

雨期という表現がやはり誤解を招きそうだなぁ…
降水量が増える時期というのも長いので雨期と書いていますけど、東南アジアなどの増水みたいなことにはなりません。基本的には穏やかな気候の国なので。

しかしもし、
もし雨の最も多い時期に、少しでも深みが増してその下でガチ水中葉になるのだとすれば、この記事は全くのゴミと言う事になります(笑)
面白い! 



オブオブの持つ潜在的なポテンシャルの高さを感じますね…
まだまだ遊べそうです。
# by green-2-gleaner | 2017-01-21 20:22 | Comments(0)

ニューカレドニアの雲霧林

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ようやくニューカレドニアの高地へのアクセスが安定してきました。
やはり雲霧林は良いですね。とは言えまだまだ気軽に訪れるというわけにはいかず、車で1000mまで登れるような他国が如何に有り難いか身に沁みます…特に足腰に。

まぁ、室内仕事で貧弱になった運動不足中年の苦労話などしても仕方がないので、雲霧林の話にはいりますね。
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靜かな森です。
800mぐらいまでは時折聞こえた鳥の声も、ここまで来るともう聞こえません。
雲の中にある森。コケとコケシノブの天国。そろそろ長い時間かけて登って少しの間しか滞在できないのも残念なので、テントとか持ち込んでキャンプしてみたい気もしますが、これでも相当寒いので夜は流石につらいだろうなぁと思いつつ…
何とか日帰りできるので良いですが、日帰りできない標高を目指すとなると、そうも言ってられないわけで。この辺で訓練しておくのも良いかもしれませんね…

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Hymenophyllum francii?
南太平洋のシダ図鑑に載っている図よりも若干切れ込みが多いですが、ネットではこういう形がヒットする…胞膜の形はそれっぽいので合っているような。
木に着生していましたが、やや個体数少な目。コケシノブを探す眼で木々を観察しながらも一瞬変わったコケかな? と思ってしまったちょっと変な外見です。
凄く雑で大きなウチワゴケのような雰囲気。属はヒメノフィラムですが。
しかしこれは群生すると可愛い気がする…とても良いデス。


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ムクムクゴケと、たぶんDicnemonの仲間。
ムクムクゴケは最近栽培に成功してぐんぐん成長していますが、何がポイントだったのかさっぱりわかりません。
温室が完成したら現栽培場は全部移設するので、ガラッと環境が変わって再現できなかったらどうしようと今から少し憂鬱です。
Dicnemonは見るからに栽培が難しそうですが、果たしてどうでしょう。
簡単だったら良いのですが…

とにもかくにも、美しい苔が目に飛び込んでくると胸が高鳴りますね。

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ヘゴに着生する小さくて、ぺらいHymenophyllum。
Hymenophyllum lyalliiかな。さっきのfranciiよりさらにさらに薄い。こういう薄いのは栽培が難しいんだよな…と言いつつ栽培には成功しています。何とかなる、割と育つ。
しかし美しいデス。残念ながらほとんどの写真がぶれてしまったので綺麗な写真がないのですが…

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胞膜もちょっとギザギザッとしている。鋸歯がいい味出してますよね…。


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Hymenophyllum dimidiatum
スタイリッシュなコケシノブ。胞膜に鋭い鋸歯もあり、間違いないと思う。
でもとある海外サイトでは全然違う姿の写真が載ってて少し残念…。それ明らかに胞膜に鋸歯ないじゃん! ニューカレドニアの植物がたくさん載っているのでありがたいんだけど、割と間違いが多いので困る…
憧れのとある幻のコケシノブの近縁種とされる…見に行きたいなぁ…ローゼンさん。

この種自体は栽培も容易でとてもいい…

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あ~…

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はあ~~~~~~~~これ。…ふう~~

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…ああ…………好き…
Pleuromanes pallidum
白いコケシノブですね。何度見ても壮観…
渦巻く霧に揺られてそよそよと揺れる青白い掌。なんか表現がホラーだな? 低い標高の木々は割と日本と同じく伐採とかもされていて若いのが多いけれど、この標高になると並び立つ木々も巨木が多く、いかにも古くからそこに佇んでいるという風格を感じさせます。そうした巨木の幹にはたいていこの子たちが…たまらんですよ…

ところで、今回の雲霧林の目的は、前回一株だけしか見る事の出来なかったコケシノブの再確認…非常に小さなコケシノブなのでなかなか目が慣れてくれません。
どこに居るのやら…探しながらどんどん登っていきます。

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Calymmodon cucullatus
ヒメエボシシダ属ですが、いわゆるオオクボシダの仲間ですね。
幹立ちするような風貌がかなり格好イイです…
薄くなくてやや硬質なのもまた痺れます。

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確り観察してなかったけど…Ctenopteris系かな。

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標高1000mを超えて、1100mあたりから唐突に姿を見るようになるウチワゴケ…
低地にも生えているのだけど、いきなり個体数が増えて驚く。しかも姿が割と豪華で羽状複葉になる個体も。
一応調べてもウチワゴケという区分になりそうだけど、これは多分、分類しようとしたらやたら細かく分類できる奴じゃないかなぁ…今はまだ研究が進んでないけど、そのうち変種とかになったりしそうでワクワクします。

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Hypnodendron menziesii

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Dicnemon sp

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Abrodictyum asae-grayi
非常に美しいコケシノブ…この繊細さはヤバいデス。
Trichomanes meifoliumに非常によく似ています。ほぼ特徴としては同じなのですが、meifoliumの方がより繊細な印象。asae-grayiのほうが少しだけ、ほんの少しだけ太いのです。
フィジーでもasae-grayiを確認しています。こちらも多き印象ですね。
メイフォリウムは栽培がとても難しいですがこちらは簡単な印象…見た目はほぼ同じでもこの特徴は大事…ビバ栽培容易…そういうのを選別したいものです。


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そして…漸く出会えました。
この樹に着生しています。大きいヒメノは別ですよ。

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これです。コケにしか見えませんよね?

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Hymenophyllum mnioides
今回の目的はこの子でした。
ニューカレドニア固有のコケシノブ。まるで南米のセルフィロプシス属の様な特殊な外見。少し大きなハネゴケの仲間にしか見えませんね。

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ちなみに近所に生えているハネゴケの仲間。紛らわしい!
似すぎです。見間違えること請け合い。

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余りの美しさに言葉も出ませんね…
標高は1200mほど。位置的にはやや高めで自分の目線より上以上にある事が多かったように思います。
やや光が当たり、地面より遠いという環境から小さく縮こまるような姿に進化していったのかな…dimidiatum的なヒメノフィラムをぎゅっと縮めたら確かにこんな感じになりそう…素敵…ホント素敵…
最大でも3、4㎝で、概ね1㎝から2㎝程度の小型のコケシノブですが、見つけられてよかった…
一度見つけると目も慣れたもので結構な個体数を見つけましたが、やはり少し高めの位置に着生しているようでした。やはりちょっと過酷な環境でも頑張る系(雲霧林だからそれなりだけどね)コケシノブのようです。

南米にまでこの形状を見たくて見たくて行きたくて仕方がなくて計画を立てたけれど日数的に休みが取れなくて断念したのですが、まさかのニューカレドニアの地で見れました…感無量…というのはもしかしたら前回どこかで書いたかもしれない。
けれど今回もまた座り込んでじっと眺め続けてしまう程心が奪われました。
斜面からせり出した倒木の枝に跨って、雲霧がすり抜けていく中でぼうっと小さな植物を見つめ続ける…同行者がいたら飽きて昼寝でもしそうなぐらいじっと眺めていたかもしれません(笑)

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枝の右側に集中して着生しています。環境的にそっちの方が良いのでしょうけれどいったい何が違うのか…風の流れが違うのでしょうけれど倒木だから元の位置がわからない…

再び出逢えてよかった。
これは間違いなく、思い出に残る一種です…。
# by green-2-gleaner | 2017-01-19 22:34 | Comments(0)

Pulchrinodus inflatus

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New Caledoniaの高地を雲霧林に向けて登っていく途中。
標高800mだかを超え、雲が尾根を音も無く乗り越えていくような景色を眼下に眺める頃に、ちらほらと地面にパッチを作っている彼らに出会えます。
金色をした地生の大型のコケ。Pulchrinodus inflatus。
…なーんて気取って学名書いていますが自分で調べたわけではありません。教えていただきました。
全然既存のコケに類似してないから調べるに調べられない…日本は世界有数のコケ大国なので日本のコケを網羅していれば大体何かしら近似種が見つかるものですが、
こいつは…なんなんだ…

Pulchrinodaceae ウツクシナゾゴケ科.
新称:学名 (pulchre : beautifully, + nodus : a knotty problem.)に由来

↑コピペですが、先ず科名からしてすごい。何というか、凄い。一度聴いたらもう忘れない。
ウツクシナゾゴケ…
美しい謎のコケ…なんて…なんて…そのまんまなんだ…!
捻りがないことが逆に斬新と言うぶっ飛んだネーミングセンスに脱帽であります…

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半端じゃない美しさ。


生えている場所は腰丈くらいの低木やグレイケニアなどが生い茂る場所ですが、決まってそうした植物の途切れている場所などに見られます。
植物が生えていない場所。よくある「植物で陰になっている所」ではなく、開けた場所を好みます。
むしろ植物の陰になっている場所ではあまりきれいな個体が生えておりません。全く生えていないわけではないのですが、生えている、というだけですね。
目を見張る株はやはり、しっかり光が差し込む場所で。美しく金色の株を群生させています。

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一番わかりやすいのは登山道的な場所ですね。剥き出しの土手になっている場所に見られます。
やや低木林になっている場所にも見られますが、落ち葉などがあるとやはりちょっと生育が悪いです。
単純に光好きなのかもしれませんが、水を確り受けたいのかもしれません。その両方か。

個体数は非常に多いのですが、標高の高いエリアにあまりルートがないのでまだ数カ所でしか出逢えていません。昔日本に持ち帰った株は、それほど栽培も難しくありませんでした。灌水大好きでしたね。

とにもかくにも…
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永遠に眺めていたい美しさです…
# by green-2-gleaner | 2017-01-18 00:20 | Comments(0)

ようやく新年のあいさつを…

あけましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

久しぶりに落ち着いた休日です。
来週もフリーの日が殆どない程予定ぎっしりで出品すらできませんが、面白い植物は持ち帰っているんです…気温も天気もよろしくありませんし、困ってしまいますね。

年末年始は海外で過ごしました。場所は例の如くニューカレドニア。
急速に高まってきたオブオブ人気と、「手に入らないよ!」という声にお応えしたくて予約販売など実施いたしました。ご期待に沿えるような株を持ち帰れたかどうか心配ですが、喜びの声も多数いただいており、結果は上々だったのかな…? と胸をなでおろしております。

とは言え個人的には「もっと格好良い株を提案できればよかったのに…!」と頭を抱えながらセレクトしていたので、もう少しやりようがあったかなとも思います。

一つ目の産地で「Aさんの株、割と希望に近いけどちょっとこの点が難点…次の産地で採取しよう」

二つ目の産地で「Aさんの株、一つ目の産地の方が希望に近かった…!」

というような。産地から産地への移動がそう簡単でない以上、一日ではとても回り切れない感じでしたね…。無駄な採取をしない、という自己制限も設けていたので、希望に近そうな株を多めにとっておいて後で選別するという事もしなかったのが余計難しかったのかも。
まぁ初回ですから、次回があれば希望者数ももう少し落ち着くでしょうし、より喜んでいただけるようなセレクトが出来ると思います…しかしこれはホント、採取日程に余裕がないと私が行きたいところに行けないという本末転倒になますので諸刃の剣ですね…

副産物で多数新産地を発見しましたし、何より温室が完成したらニューカレドニア木本を強化していきたいので、また南部には行くと思います。
とは言え今年は渡航日数が少なくなりそうなので、やるとしても人数制限が必要そうですね…


年末は現地で車内放置して痛んだ食材を口にして吐き気と頭痛の中で一夜を車中で明かしました。寝ているのだか起きているのだかわからない朦朧とした意識の中で初日の出を拝みましたが、いやはや、ちゃんとホテルは予約しなきゃいけませんね…うっかり年末取り忘れて大失敗です。
そのうえ翌日には謎の歯痛。帰国後調べて根元からポッキリ折れていたことが判明で抜歯治療。なんだか散々です。今年は厄年だったかしら? 今年は家の購入もリフォームもあり、そっちの方で問題がなければよいのですが、不幸だわ…不安だわ…
そう言えばデジカメも電池蓋が微妙に開いたまま水没させて後遺症が残るダメージを負うし、色々トラブルが頻発しているのですが、一体何事でしょうか…何かどでかい幸運をつかむための反動で不幸が前倒しに襲ってきていることにしておきたい。或いは気づいていないだけで何か幸運をつかんでいるのかも…ポジティブに考えましょう。そして、肝心な部分でトラブルを犯さないよう注意しなくては。

とは言えそんなわけで、デジカメが水没した都合上現地写真も殆どありませんが、幾つか現地の植物紹介を書いていきたいと思います。書いていきたいと思います(二回言った)
書けたら良いと思います…

楽しんでいただけましたら幸いです。
それでは今年も、良い植物との出会いに恵まれますように!


宇治宮
# by green-2-gleaner | 2017-01-15 14:36 | Comments(0)


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


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KokeShinoBu-log

世界中の不思議な植物に興味があります。
着生植物、多肉植物。
水生植物、渓流植物、高山植物。
シダ植物コケ植物、草本木本、綺麗な花も不気味な花も、美しい葉も奇妙な葉も、根も葉もない植物も、とにかく変なものなら何でも好きです。
主にコケシノブ科植物を探す中、気になった植物を見つけては一緒に持ち帰り栽培しています。

面白い植物の記録をたくさん書いていけたらいいなぁ。

◆お問い合わせは、こちらからお気軽に。
green_green_gleaner☆yahoo.co.jp
☆⇒@に変えてね。
多種を少量採取するスタンスのため、お応えできるかどうかはわかりませんが…

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