Cyathopsis albicans

Cyathopsis albicans
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渓流や湿地などにみられるツツジ科の木本。
姿はともかく、水辺に生える性質は流石にツツジですね。

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こんな場所に生えている。
岩にがっちり根を下ろして着生、川沿いの、増水したら水を被るような場所に生えるという性質はまさに渓流植物。確かに水の流れに耐えそうな姿をしているけれど、これはいったいどうしたことか。松かさのような葉であります。
カッコウイイにもほどがある!

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格好良い枝の付き方と、なにより渋い幹!
この若さでこの幹っていいね…

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勿論腰水で栽培できる。
腰水が出来ない子だとしたらそもそも持ち帰っていない。このサイズで根付かせるのって大変だもん。もっと小さい子を持ち帰るよ。
腰水が出来るってことは栽培が楽でなにより活着が楽だってコト。ここ重要、最重要。自分で栽培するにも、何より採取株をお出しするにも、用土に根付かせ活着させるのが難しい子は出しにくい。
そう言えばたまに勘違いしている方がいるというか、間違って言葉が定着している感じだけれど、活着って着生するって意味じゃないからね…でも、幅広く浸透しているし、通じるし、業界用語的な感じで考えればアリなのかな? タダシイニホンゴって言葉あんまり好きじゃないし…。正しくても通じないなら意味がないし、通じる意味とは真逆の意味が本当の意味だったりしたら、そもそも使用する事すら躊躇っちゃう。そしてみんながそう思ったとしたら、その言葉は使われない死語になってしまう気がする。…意味がブレると言葉って死ぬんだね。入れ替わる事の方が多い気もするけれど。入れ替わる系の幽霊か。ドッペゲンガーか。対消滅か。言霊らしい生態だね。

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脱線した…
これ、植え付けは鹿沼と赤玉の混合用土です。
富士砂は表面だけ。現地っぽい雰囲気にしたいだけです。
やはりツツジ系は鹿沼だね。
販売するわけでもないくせになんて格好いいの見せてくれるんだチクショウ! と言う方が多いと思いますカッコカリですが、ある程度落ち着いたら今回は少量だしていこうと思います。
お楽しみに!
# by green-2-gleaner | 2017-03-19 13:03 | Comments(0)

Tristaniopsis callobuxus

Tristaniopsis callobuxus
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ニューカレドニア南部の怪しげな木本はまだまだ続くのじゃ…
トリスタニオプシス。
フトモモ科の木本ですね。
上記の写真は、現地で見た一番の大株にして開花株。これ以上巨大な株は無かった。大体一メートルぐらい。
んで、それがどんな場所に生えているかと言うと、

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こんな場所。完全に湿地です。
「ホシクサの生える湿地に木本…これだ…」

ま、ホシクサは非常に少ないんですが、ウトリクラリア、モウセンゴケなどと一緒に生えています。
特に一枚目の写真にたくさんうつっているのですが見えますか?

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赤丸がそう。
ちなみにもう一種の有茎草っぽいのはPancheriaの別種。
有茎草っぽく水草になりそうな草なんて一本もないんだぜ。
水が流れる泥地。踏み込んだらずぶずぶと結構沈んでしまうので巨大なイネ科植物の株元を踏みながら(ごめん)移動するしかない。
ヒルとかいないし泥まみれになるだけだからキツクは無い。
しかし炎天下の湿地帯はそれだけで地獄なので、屈んでいたらそのまま前に倒れ込みそうにはなりますね。

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んで、何が魅力的なの? と思われた方もこれを見たらおっ!? っとなるのでは?
非常に可愛らしい低木なのです。
規則的に並んだ葉はやや多肉質でツゲっぽく、しかし明るい黄色みがかった緑色に赤が載ります。
湿地性植物ですから当然腰水オッケー。
流石フトモモ科。水好きだぜ…やつら渓流だけじゃなくて湿地にもいやがったんだな最高だ…

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前回は一株しか持ち帰れなかったので、今回はいくつか採取。
湿地に生えるので掘りやすいかと思いきや、主根がひっじょーに長いかひっじょーに深いので掘ったは良いが持て余す。
側根があまりないので途中出来る訳にもいかないし、しかしそのままでは鉢に収まらないしでこれまた困る。
幸い湿地性なので腰水にして栽培することにして根を途中で切る。そう言えば盆栽も、もっと若いうちに同じような処理をするんだよね。直根を切って横根(側根)を出す奴。腰水にはしないけど。
腰水オッケーな種はとにかく管理が楽でイイ…

この子も栽培そのものは問題なかったので、後々が楽しみです。
# by green-2-gleaner | 2017-03-19 12:41 | Comments(0)

Lomandra insularis

Lomandra insularis
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何だこの葉は…生育異常かと初見では首をかしげてしまいますが驚くなかれ、これが普通の形態なのであります。
どうしてこんなに波打つのか、その原理は私にはわからないのでぜひ本人に聞いてください…
光合成効率が優れているのだろうか…

ススキノキ科だったりユリ科だったりしているけれど今はLomandroideaeになるらしい。
ススキノキ科とした方がイメージしやすいですよね…ブラックボーイとかあの辺のイメージです。

ニューカレドニアの南部に行けばかなり広範囲に生えていますが、ニューカレドニア南部は大部分が過去のニッケル採掘後の植林による二次林の様なものなので実際どういった環境が自生地なのかわかりにくくなっております。
とは言え平地だろうが山地だろうが800m付近の高地だろうがどこでも見かける感じなので、栽培するには容易な強健種なのだろうと思います。それだけわかればひとまずは十分ですね。

灌木林の開けた場所や、明るい疎林。用土は赤土の大地に赤い富士砂のような溶岩のゴロ石。周囲の樹肌は乾燥しているような感じで如何にも渇きに耐えそうなデンドロぐらいしか着生していませんが雨などは良く降るので地面はおおむね湿っています。ニューカレドニア独特の美しい大きな地衣類が蔓延っていますしね。
じめじめしているのかうっすら湿度があるのか乾いているのか何なのかさっぱりわからない環境ですが、それがNew Caledoniaなので仕方がない…神秘の環境…

高湿度環境に置くと腐りやすいので、根づいてしまえばワーディアンや温室、明るい室内で管理できそうです。というか普通にドラセナっぽい管理で行けそうな感じ。とにかく根付くまでの管理が大事です。根付かせましょう。全てはそれから。

今月出品する株はミズゴケで植えておりますが、あくまで仮植です。あくまで仮植です。大事な事なので二回言いました。
あくまで採取株を発根させるために、養生環境として水苔で植えています。しっかり根が張っていれば水苔なんかで植えません。赤玉土鹿沼土の混合用土や、桐生砂を混ぜたりした山野草的な用土で植えつけます。富士砂を混ぜても雰囲気が出ますね。部屋置きで乾燥させるなら水気を補てんするような何かを土に混ぜ込みましょう。とにかく普通に栽培するのであれば用土植えにするのが容易でしょう。ミズゴケは、根が貧弱な状態で発根するまでの揺り籠なのです。

植物の状態を見て、状況に合わせて環境を変えてくださいね。
今なら、その辺りの事を分かってくれる人も増えたハズ…がんばって!

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写真はヤテ湖周辺。
不自然なほどに蒼い湖と赤土の大地、そして取り巻く不可思議な木本たち。
同じ地球の光景とは思えない景色に、ドキドキいたしますね…

とは言えヤテ湖は人工湖ですし、木本も努力の植林のたまものですが、流石に純粋な自然林ではない。
ニューカレドニアと言えど、ただ、生き物たちにとっての不可侵の天国と言うわけでもないようですが…
その土地の植物を育てて増やし、植え戻し、一見そうは見えない森に再生しているというのは、そう言う意識が既にあるというのは、素晴らしい事だなぁと思いますね…。
# by green-2-gleaner | 2017-03-19 10:36 | Comments(0)

Boronia pancheri

Boronia pancheri
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ニューカレドニアの河川は特殊で、浸食された岩盤の上を水が流れているようになっている箇所があります。
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砂地とかは特になく、ただ荒々しく剥き出しになった岩の凹凸を縫うように、時には穴をあけて流れ落ちる水の流れ…。中々に魅力的な風景です。
そんな岩盤の割れた隙間やオーバーハングしている側面などに、シダや木本が半ば活着しているような形で生育しています。乾く場所にはさすがに生えていませんので、水しぶきが当たったり、水が流れ込んだりしてほぼ濡れ続けている場所が生育場所。
Boronia pancheriもそのような場所に生育しています。水名が流れる傍の常に濡れ続けている岩盤の隙間に根を下ろし、多肉質っぽさのある可愛らしい小さな葉を密に着けています。

非常に変な渓流木本ですが、種類で言うと、なんとミカン科。ミカンって! そんなのアリかって感じですよね。見た感じ棘とかはないです。

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岩盤の隙間に根を張るため、大事に「掘る」という採取が出来ません。岩を割るわけにも参りませんし、幹をつまんで、引き抜く事しかできません。
上手く砂地や土に生えている株は狙い目ですが、そうでなければ乱暴に引き抜くことになってしまうために、どうしても根が千切れます。

そのため、植え付けもこうして絶対安全ミズゴケ大明神様にお願いする形になっていますが、基本的には根付いてしまえば赤玉であろうと桐生などの砂植えであろうとも大丈夫のはずです。
溶岩石を添えるだけでも、自生地の雰囲気が出て良いかもしれませんね。
川の傍に生えているために、水切れを嫌う可能性がありますし、常に根が濡れていたって平気であるため、安全のために腰水植えにしておくのが良いと思います。勿論ミズゴケ植でずっと腰水にしておくと腐りますので、発根して根が溢れてきたら、用土植えに切り替えるのがよいですね。腰水と言っても水をじゃぶじゃぶ上から与えて、鉢内を常に新鮮な水で満たしてあげてください。

自生地は岩盤剥き出し、直射日光ガンガンの過酷な環境なので、高湿度密閉だと蒸れて落葉したり、間延びして美しい形が崩れたりたりしてしまいます。
そのため、しっかり活着したことを確認したら光を強くしたり、湿度を少し下げていくような順化が必要になります。最終的には温室やワーディアンケースで強い光で育ててあげたいですね。直射日光が勿論良いと思いますが、メタハラの強光線でも良いと思います。
蛍光灯では少し弱いかもしれません。育ちますが、間延びすることが多かったので。

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このような根の状態になってしまうので、2014年に採取した時も結局出品できませんでした。


全く未知の植物で、栽培方法も解らないのに根がこのように不安な状態では出品なんてできない。
せめて栽培できることを確認してからでなくては…という訳で、養生したり様子見したりして、根が十分にある株を少しだけリリースした以外は全部栽培試験に回していました。

このような根の状態でも、腰水にして養生環境に置けば十分栽培できる事も確認できましたし、満を持して出品です。
実生苗は正直現地にたくさん生えていますし、木本の常で、親株になる事はなく枯れていくような場所のものを選べば採取圧による現地のダメージもほぼなくすことができますし、他の植物と違ってそう言った点で気持ちがいいデス。


一応、根が千切れていても栽培できるだろう株を選んでいますが、とにかく心配で心配でたまらない! 絶対枯らしたくない! 初心者なので文章読んでも何だかよく解らない! と言う人は、安全を期すならば根の多い株を選ぶのがベターです。
前述の通り、この種に限らずニューカレドニアの渓流木本は決して個体数は少なくないので、次回も採取してきますし、そうした株の中から根が多い株を選んでいただくのが良いと思います。

非常に魅力的な植物で、腰水がベターで、岩などに生える…映える植物です。
テラリウムなどにしてもきっと格好いいと思いますし、個人的にはそう言う遊び方が出来てほしい。
これから、少しぐらいは注目されたらいいなぁ…なんて。

ニューカレドニア産に限らず、面白い低木も中々良いものですよ。
# by green-2-gleaner | 2017-03-18 13:49 | Comments(0)

Hymenophyllum mnioides

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Hymenophyllum mnioides

一応栽培株なのですが、草姿が乱れてしまっていますね。
少し甘やかしすぎたようです。しかし御覧の通り、維持することはできていますので、しっかり増えたら、少し厳しめの環境に移して自生の姿に戻していきたいですね。

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現地の様に、こうなってほしいわけです。


間延びしていますし、おそらく光が足りないのでしょう。
一応二メートルほど上にメタハラ250wがぶら下がっているのですがいろんな植物がありますので到達地点はやや暗め。
少ない日照時間でもしっかりした光が届いた方がきっといい。
見た目に反して性質は強健でして、湿度も少し下げても大丈夫そう。
とは言えそれは活着してからの話で、採取株でいきなり過酷にするのはやはり無謀なんですけどね。
コケシノブ科植物で現地の美しさを見る為には、まず甘やかして根付かせてから、徐々に現地の環境に移行していくのが無難だと思うのが今の結論です。


いきなり現地の環境を用意するのは、ときに「採取株」には過酷である時があると思います。
ある程度強い種類はともかく、根が千切れてしまった植物や、もともと繊細な種類などは。
だからこそどんな種類でも状態良く掘ってこられる方の株は貴重なわけですが、たとえ状態良く掘ったとしてもやはり最初は甘やかした方がいいのが、きっとオオクボシダの仲間やコケシノブの仲間。小さくか弱い植物達。
だから、まずは根を張らせて、葉数を増やして、傷を癒して。
そしてここからがようやく栽培の始まり。

現地の様に美しく、あの日見たカタチを小さな鉢の中に再現する。
とても長い時間、コケシノブと歩幅を合わせて声に応えつつ歩まなければ。


栽培については、この鉢はクリプトモスで植えています。
少し中心を高く、山型にして気持ち排水性を意識。でも乾燥が怖かったのか縁より下になっていますね。縁より上に盛り上げても大丈夫そうです。
これだけ良く動いてくれる種類なので、ミズゴケでもベラボンでも大丈夫だと思います。

密閉環境ですが、腰水などにはしていません。樹上着生で高い場所に生えていますからね。風が強く吹き付け、雨に晒されているためにのびのびと葉を伸ばすことが出来ず、収縮した姿があのブラシの様な形状だと思うので、何のストレスも無く優しく育った株がこんな風に奔放になるのはある種の必然でしょう。
そうですね…次は光と、あとは風の動きを意識してみようかな? 光だけでダメならゆるやかな風を当てますが、どっちかだけで再現できるといいのですけど。その二つは、うっかり強く当てすぎると容易にコケシノブを枯らしますから。この辺りのさじ加減が一番難しい所ですね。
甘やかして育てるのは本当に簡単なんですけど。現地の株を作るのがやはりまだまだ難しいデス。
温室で朝日をあてられるように、早くなりたいなぁ。

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栽培株を、枝に移植して育てるのはまだ怖いと思ってしまうヘタレです…
こと貧弱な種に関してはやはり最初は安全策をとっていきたいですね。
でもそう、
いつかは…
# by green-2-gleaner | 2017-03-12 11:40 | Comments(0)


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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世界中の不思議な植物に興味があります。
着生植物、多肉植物。
水生植物、渓流植物、高山植物。
シダ植物コケ植物、草本木本、綺麗な花も不気味な花も、美しい葉も奇妙な葉も、根も葉もない植物も、とにかく変なものなら何でも好きです。
主にコケシノブ科植物を探す中、気になった植物を見つけては一緒に持ち帰り栽培しています。

面白い植物の記録をたくさん書いていけたらいいなぁ。

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多種を少量採取するスタンスのため、お応えできるかどうかはわかりませんが…

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