謎のコケシノブと不思議なコケ

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最初は、ニューカレドニア産のヘゴ着生コケシノブをヘゴの破片ごとへゴ棒に縛り付け、コケシノブを栽培しようとしていたケース。
これは初期の初期に採取してきたもので、たぶん第二回目ニューカレドニアぐらい。
当時記録していた名前はどうやら間違っているらしく、しかし訂正しようにも種類が解らない困ったちゃん。相当な美麗種なのでちゃんとした名前を識ってあげたいのですが…

知識が増し、経験が蓄積されたことで、
むしろ名前が解らなくなった植物。割と多くあります。

これは○○だろう。
いや、本当はこれが○○だったんだ…!
では、今まで○○だと思っていたこの植物は、一体…?

一つ一つ謎が明らかになっていくように見せかけて、暗闇の中を光で照らしながら模索していくかのよう。
通りすぎた植物は振り返ってもまた暗闇の中に戻っている。
知るためにはもちろん、照らしに、この目で確認しに戻らないといけません。
…それが、その遅々とした手探りの歩みが、冒険心をくすぐります。
この道が、舗装され、常時照らされるようになった道ではないと思い知るので…。

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この謎のコケシノブについてもっと深く追求するのも楽しいのですが、しかし今回は実はこっちがメインではなく、

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こちらのコケが、とても気になっております。
もしかしたら昔何処かに書いたかもしれないです。
ヘゴ片から復活した金色のコケ。
最初は僅かだったそのコケも、長年管理し続けた結果、三本切って並べて敷いたへゴ棒の表面ほぼすべてを覆うまでになりました。
謎のコケシノブの暴れていた根茎も飲み込んでマットを作るので、結果としてコケシノブも落ち着いて成長ができるようになり、眺めているだけで幸せになれるケースが出来あがっています。

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剥き出しだったへゴ棒表面も、胞子が飛んで発芽して徐々に覆い尽くされて。
「またひとつへゴ棒がコケに没したか…(喜)」と深みのあるボイスで呟きたくなります…

何が美しいって、やはりこの写真のこの色彩このままの金色であるという事でしょうか。
発芽して生育し始めた幼い株もこの色で年がら年中この色彩なので、こういうコケなのだと思いますけれど。
着生ゴケで、窓際ほぼ放置で勝手に増殖して勝手に育ってくれて、これほどまでに美しい。
しかも他にはない輝くような黄金色。これは思わぬ拾いモノかもしれませんぞ?

日本の盆栽で用いられる、スギゴケや、スナゴケ、シラガゴケ、ハイゴケやその他、「園芸的に利用可能なコケ」は様々な種類見出されていますが、
これを、熱帯植物という観点で見た時意外と「使えるコケ」のバリエーションが多くない。
テラリウムやビバリウム、最近知ったパルダリウムという言葉のように、日本の箱庭とか、盆栽の様に植物のある、植物を用いた風景を作る分野はあるのに、海外の様々な美しい植物を用いて自由に製作するのに、苔は何だか、現地でコケを見ているとまだまだ発展性がありそうな気がするのです…

まぁ、使える(簡単に育って綺麗になる)コケを見出すというのは植物のそれよりそれはそれは大変なのですが、魅力的で変な種類が多数あるのを知っていると、勿体ないなぁと思う訳で、
こうして偶然にも、他に類を見ない程特徴的で綺麗に育っている種類を見つけてしまうと、ゆくゆくは増殖生産してそう言った「箱庭」に一般的に用いれたらいいなぁと思うのです。

海外産の特徴的なコケの生産農家。…どうだろう。生活できるだろうか…? 
ちと無理くさいか…
日本のコケだって、古くからの盆栽系のコケ以外最近流通しているやつはどうも山採りだろうし…
五年ぐらい前にコケの生産農家みたいなのはしたいと思ってたけど明らかに採算取れなさそうだったし…でも今になって、やっぱり生産してやってみたくなる。日本産山採りのほうが簡単に儲けられても、それだけじゃきっと先がない。使える、増やせる、面白い。…ちゃんと選別して、育て方もキッチリ伝えることができて、皆がそれと知っているようなメジャーで面白い品種をいくつも見出さないと。

今の流れを一過性のブームで終わらせないために。
長く続けてもらうには、長く遊んでもらえるような様々な方面からの工夫をどんどんしていかないと…

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ちなみのこのリゴディウム。いわゆるカニクサの仲間もニューカレドニア産で胞子から復活した株なのだけど、どうにも羽衣変異が出始めている気がする。
二枚三枚と羽衣なのでわりと素質はあるようだけど、やっぱりこういう芸物も固定してしっかり残していけば、日本の山野草の葉芸ジャンルの様に、海外の熱帯植物、熱帯山野草の葉芸ジャンルと言うモノにも発展していく、そんな未来を感じますね。次なる布石…絶対好きなんよこういう細かい所。大事にしてきたから、かつてすごい園芸文化が日本にはあったんだから。
その小さな変化を大事にして愛でる心を大事にしたい。


まだまだ植物、楽しめる要素がたくさんあって、
いやはや、何処から開拓してったらいいモノか、迷ってしまいますね? 
…という、最高の贅沢!
by green-2-gleaner | 2016-12-18 13:42 | Comments(2)
Commented at 2016-12-18 14:43 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by green-2-gleaner at 2016-12-18 22:11
良いですよね~
また面白いコケ、探してきますね!


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


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世界中の不思議な植物に興味があります。
着生植物、多肉植物。
水生植物、渓流植物、高山植物。
シダ植物コケ植物、草本木本、綺麗な花も不気味な花も、美しい葉も奇妙な葉も、根も葉もない植物も、とにかく変なものなら何でも好きです。
主にコケシノブ科植物を探す中、気になった植物を見つけては一緒に持ち帰り栽培しています。

面白い植物の記録をたくさん書いていけたらいいなぁ。

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