栽培場

栽培環境についてご質問が最近多いので少し公開しておこうかと。
何せ記載している栽培説明が相当古いもので、まだ今の栽培場に移動する前、マンション内にとどまっていた時の情報しかないというのはあまりにもアンマリ。や。書きたいとは思っていたんだけれどね。

マンション内でこれだけの栽培ができる、という事を公開するのもとても良いんじゃないか? と思った栽培説明だったけれど、そろそろそ更新も必要かと。
参考になるならないはともかく、載せておこうと思います。


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きちゃない。
何せこれはなんせそのもっとも古い栽培説明に載っている衣装ケースをそのまま連れてきたものだから…何年ものだ? 梅干しか。
なんだっけ、瓶詰にして生態系が循環してるとかいうやつ、閉じられた環。ミクロコスモ? あんな感じになっている。たまに液肥与えないと肥料不足でダメージ受けていくけれど、正直、全部綺麗にしていきたい。手を広げすぎると手が行き届かなくなるという例。でも棚の高い段にケースを置くには、衣装ケースは軽くて扱いやすくて便利だと思っている。見た目は悪くても、この高さに水槽を置いて狭い通路内で持ち運びはできないものだけれどこれなら何とかなる。と言う意味で、昨日的ではある。
でもきちゃない…。

基本的には密閉できるので高湿度環境で、あまり環境を動かさない植物に向いている。
動きの旺盛な植物は肥料切れで喘いだりするけれど、なんと数年越しでスイッチが入って、今盛りに至っている植物もいる。何者か。コケシノブである。
何年かけてんだよ…でもだから手が出せないというのもありいます。
ヒメノフィラムがやたら調子づいて動いているんですね。
植えつけて数年たってようやくスイッチが入る。安定して来る。メンドクサイ系女子め…

うっすらと素焼き鉢、プラ鉢など様々な容器に植えられているのが解るかと思います。
加えて用土、あとミズゴケだと球にして鉢より高く盛るか否かなど、
工夫することにより単一の環境でも様々な生育条件を作れます。
解りやすい例でいえば、腰水がたとえ一センチあれば、小さなプラ鉢に浅く用土を入れただけだとべちゃべちゃになりますが、背の高い鉢に植えたら表面は乾くぐらいになりますね? そんな感じで、植え方で出来る環境の差異を作ると、一つのケース一つの管理方法で様々な環境が作れます。
「一つ一つ管理するのが面倒」な方向け。
正直、すべての植物を一つ一つそれに合わせて管理する方法には完全に負けますが、これだけ植物の量が増えてくるとそう言った手段も取らざるを得ない…というあんまり褒められた方法ではない気がします。愛がない。…本当に? 日々忙しくて面倒を見れないけれど、遊んであげられないけれど、信じてもらえないかもしれないけれど…お父さんはちゃんと君のことを愛しているんだよ…。

夜中にしか作業できなくて、ゴソゴソしていると家族に怒られるような人だっているんじゃないかなぁ…
不自由な条件でもそれでも育てたくてがんばっている人はいるはずなんだ…

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なんか脱線した気がする。次行きましょう。
それにしてもこうして公開する段になって初めて「もっと小奇麗にして写真撮ればいいのに…」と思う。しかし撮影しなおしてくる気にはならない…オシャレに気を使って格好良く撮影している方々を思うとホント申し訳ないな。どれだけ私がそう言った外見に対して無頓着であるかが露骨に解ってくるものであります。

水槽栽培。
蓋はガラス蓋だったり、プラを切り出してぴったりはまるものだったり。
…ガラス蓋で密閉できるぐらいピッタイのものってどーやって手に入れるんだろう。注文するんだろうか。
中途半端に隙間が空いていて使いにくいことこの上ない。…まぁ植物栽培用ではないし仕方がないんだろうけれど。
この蓋の隙間によっては環境が激変するので要注意。
いきなり乾いてコケシノブが即死したりする。なので見た目をよくするにはいいけれど(なのに俺がやったらなぜこんなに汚い)個人的には、栽培にはいまいち。ぴったりのふたがあればいいんだけれどね。
栽培については基本的に衣装ケースと同じ。乾いたりするので密閉系植物はあまり入れない。衣装ケースは水を張り過ぎると膨らんで危険なのでやっぱり水草や水深を必要とするものには効果大。水槽は水槽、という事ですね。

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蓋に苦戦していることがよく解る。

無理にあててるからガラス割れたりするし…だから人を呼びたくないってのもある。安全性が確保できないなら人は呼ぶべきではない。

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多様過ぎる…
基本的には養生環境に近いので、着生系でもここに入れておけば発根発芽してくれる。その後温室に移動させたり。写真でもパキセンの根っこを吹かせようとしてますね。メディニラの採取株なんかもここだとガンガン発根する。ずっとあると腐っちゃいますけれど、養生には効果的。

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簡易ビニール温室
ホームセンターのメタルラックと、ビニールを組み合わせたもの。
水をじゃぶじゃぶするためには受け皿があるとベスト。トロ箱みたいなのをホームセンターで買えば完璧だね。上手くすれば一万円以内で収まるマンションやスペースの限られたお住まいに安価に導入できるいい栽培環境。
窓際に設置したり、こうしてメタハラを吊るしたり。
ドリナリア、フペルジア、リコポディウム。着生木本など着生植物や、大型のサトイモ科、這い登る植物など地生種にはこの辺が便利。
ビニールの下が少し空いていると急激に乾燥したりしますが、それによって湿度調整も大まかには可能。

ただ環境が激変しやすいのと、ビニールの劣化で一年もたないのがネックではあります。破れる、汚れる。毎年の張替えの時はお部屋を汚さないように注意です。トロ箱ごと部屋の真ん中に移動して周囲に新聞紙敷いて切り取るようにしてビニールを剥がし(張り付きやがるのだ)新しいのと交換する。どんなにいいメタルラックで防錆してようとそんなもん環境によっては大体錆びるのでさび汚れとか飛び散るのが家族の不評を買いそうだ。室内だと造られた環境によってはさびにくいこともあるけれど…使い方次第なので、あくまで「さびない」という前提では考えない方がいい。そういう意味では確かにあくまで「簡易」ではあるけれど、
その実、

栽培にはワーディアンケースとそれ程遜色はない。

やはり安価に導入できる点はデカくて、家族の許しがあればベランダ一面に配備することだって夢ではないし、そういう意味では「軽空母だって正規空母並みの戦力になるんだから!」である(なんか混ざった)
しかし屋外に置くとホント錆びる。ボロボロになって棚が壊れる。まぁ、本来の用途に用いられていないのだから当然か…商船改造空母…でも何気に一番世話になってるぜ。
それにしても簡易ビニール温室ってメンドクサイな…その性質から軽温室と呼称したい。けいおん!

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言わずと知れたワーディアン。
室内栽培の戦力の中核。
…しかしこいつはなぁ…
室内で用いるワーディアンでさえ、とかく隙間が多い。シャワーでじゃぶじゃぶするのではなく、たぶん中の植物に水差しで水を与えるようなやり方が主流なんだろうな。隙間からざぶざぶ水が漏れるので、結局こいつも受け皿は必須。一鉢一鉢水を与えられるなら別だけれどね。吊るす植物が多いと無理だなぁ…
後、乾く。致命的。コケシノブ栽培は厳しい(テストに出ます)。隙間を埋める工夫をするぐらいなら、いっそ簡易ビニール温室のほうがコケシノブには向いているという。
というワケでコケシノブログ的には不評ですが、まぁこいつは何でも来いのいい栽培設備ではあります。簡易温室よりも保温力や防御力は高い。特に窓際や屋外に置いた時に効果が絶大。簡易温室の非ではありませんね。一番上が開閉出来たり換気扇がついているものはやはり最強と言わざるを得ない。天窓っつーのはとても重要なのだ…!

簡易ビニール温室を屋外に置くと、夏場は上段二段ぐらいは植物を置けない。灼熱地獄になるからだ。
でもワーディアンなら天窓を開けたり換気扇効果によってどこでも収容できる。つよい。

ヒーターを入れるにもビニールよりも安心だし、保温力髙いし、もし高湿度植物を育てたいならピったりサイズのビニール覆いもあるというのがデカい。かぶせると保温、保湿、共に向上する。
しかし高いな…正直、性能としては軽温室(まだ言うか)とそう変わらないので、

・室内を汚したくない方(受け皿が別に購入する必要があるけれど)
・屋外にメインに置く方
・は? まずは見た目だろ?

な方が、ワーディアンいいんじゃないかな…「着生植物やりたいです! 温室って必要ですよね…?」って方はワーディアンよりビニールでいいと思う。
ただまぁ、最終的な憧れではある。
始めるのにいきなりこれではハードルが高いから、別にこいつじゃなきゃ育てられないんだよってわけじゃないってことはしっかり主張しておきたい。

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阿呆の極み。オバースペック。室内にこんなものぶち込んじゃ駄目よ。
本来なら屋外で使用する小ビニール温室。屋外に置けないので部屋の中に建ててます。
こんなものは参考にならないだろうけれど一応…

この温室を外に置いた場合殆どすべての植物、私がかつて育てたいと思ったすべての植物を工夫次第で栽培できます。ゾウコンニャク? 知らん。
まぁ全部は言い過ぎで、入りきらない植物などはともかく、アリダマも元気でしたね…室内だと育ちにくいのに。
マングローブも楽勝。大量に植物があればど真ん中の湿潤なエリアでコケシノブも行ける。
ガラス温室を建てるには予算が足りなくても、庭にこいつを置ければ格段に栽培が楽になりますね。
置きたいなぁ…


ただまぁ、室内でこんな事したら普通あかんで…(遠い目)
by green-2-gleaner | 2015-03-22 12:39 | 栽培方法等 | Comments(0)


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


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世界中の不思議な植物に興味があります。
着生植物、多肉植物。
水生植物、渓流植物、高山植物。
シダ植物コケ植物、草本木本、綺麗な花も不気味な花も、美しい葉も奇妙な葉も、根も葉もない植物も、とにかく変なものなら何でも好きです。
主にコケシノブ科植物を探す中、気になった植物を見つけては一緒に持ち帰り栽培しています。

面白い植物の記録をたくさん書いていけたらいいなぁ。

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