2013/8/14-8/18 ボルネオ散策 18日

そんな結果…風邪は治らず←
風邪はひいても結構すぐに直す自信があったのだけれど、これは酷い。
と言うか、体が弱ってたのか体がなまってたのか、両方だと思うけれど、やはりお日様を浴びて屋外で仕事をしていた頃の自信感覚なんて捨てた方がいいのだろうなァ…そんな強さなんて、どこにも残ってない。今や何処に出しても恥ずかしい屋内生産のモヤシ野郎なんだぜ俺様はよ。ちなみにモヤシは恥ずかしくない。

しかし意地と気力で動く。と言うか動かざるを得ない。だって最終日なんでホテルから追い出されるもんね!
じっと寝ている事も出来ない(←言い訳)のでそりゃーあんた、どっか採取に行くしかありませぬでしょう。

取り敢えず見知らぬ場所をさまようにはさすがにキツかったので、のんびり鈍行でバウ周辺をさまよいます。
のどの痛みはもう確定的。咳が出始めいよいよ風邪だなー、頭痛はキツイなー、ちょっと汗がヒドイなーとか考えていますが、まぁ、それくらいなら割と頻繁になるしオッケー。
だって本気でしんどい時は食事がのどを通らない。まだまだ飯食べれるし。美味しいと感じるうちは、体力は十分あるのです。倒れる事は無い…

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それに植物たちとの出会いは全てを吹き飛ばしてくれるのです。
本当に、出会った瞬間、受けた衝撃で彼方此方の苦しみなど一瞬で掻き消えるのですよね…これは凄いと思う。なんか変な脳内麻薬が出ているに違いない…

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Cryptocoryne keeiですね…
戦慄する。この美しさは濡れるのを厭わず跪いて眺めるレベルですよ…

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おそらくバウの一番有名なキーの産地。
しかしどうにもクリプトセンサーと言うのが身につかぬ…
『クリプトの匂い』とか『クリプトの気配』とかが解らぬ…一体なんなんだ…

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実にじゃりじゃりであります。
そして激しく流水であります。
むう…育てやすそうに見えてしまうのだが…

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綺麗だなァ…
ちなみに、良く知られている産地との事で採取は殆ど無し。
いや…自分用にいくつか…←
出すとしたら、増やして出す。

何というか流石に、採ってきてただ出すのを躊躇するような自生範囲だもんね。
何かがあれば一瞬で消えてしまいそうに見える。これ程美しい植物が…。
イロイロ思う所があって、ちょっと複雑な気持ち。
採取も採ったことが一見わからないような感じに自然な感じに掘っていく。

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此処でも花が見れた…幸せだ…

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見えそうで見えないのが興奮するとか言い始めたら変t…マニアの仲間入りです(違)

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水中株を狙っていくつか…それにしても、絶句する美しさ。
いつものおふざけが全然出てこないよ…今ちょっとテンション下がってるのもあるけれど…


存分に堪能。
いや。ほんとイロイロ散々だった今回の採取も、見返してみればこう、相当充実してたよなぁと幸せな気分になる。
今月の金欠もどうでもいい気分になってくるから不思議だ←ダメ人間


あ。

…ちなみに陸上葉の群落に穴ぼこいっぱいあったけれどあれは俺のせいじゃないからね!
もし近日向かう人がいたらそこの所勘違いしないでほしい…!

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無茶苦茶格好いいカミキリ。
虫は詳しくないけれど、ちょっとこれは心惹かれた。
説明はきっといらない。と言うかそもそもわたしの文章なんて基本いらない。

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かみかみ…

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ピロシアのヌンムラリフォリアな。
毛が少し抜けているのが残念。
新しく仕立て直したらまたもっふもふになるかな?

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なんか瑞々しい茎の着生ツル植物。
ザラザラでどうも毛が生えている模様…
切ったら白い汁が出てきたんだけど…ホヤかな…

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おそらく旧アグラオモルファのArthromerisの仲間。
ヤブソテツっぽい普通の葉とは裏腹に、なんつーか、貫禄がある…
こいつは大物だ…

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古強者の顔つきやで…

何だか葉に茶色い着色があるがこれは何だろう。
葉っぱについている葉上ゴケやカビのようなもの。着色汚れ。…ゴツゴツした葉に着生したそれらは腐海の菌糸を付けた王蟲のような歴戦の貫録がある。長くそこに在り続けたんだろうなァ…

一つの夢、と言うかひとつの目標。
いつか温室を持った時、そこで育てている植物に葉上ゴケやカビや地衣類が自然と発生し着生するような環境にすること。
これが出来たら、生き物を育てている。…その為の環境を作っていると胸を張って言える気がする。
葉の上に着く植物を維持することは難しいが不可能とは思わない。
でも、剥がしたものを無理につけるのは難しい。勝手に生える事も稀だ。
彼らが増えて、他の植物にも発生する環境は、これぞまさに自生地そのものと言えるはずなんだ…

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これまた美しさの中に凄味のあるパキセントレア。
俺はパキセントレアのなんたるかを知らなかったらしい…
一度だけ育てた事のあるパキセントレアは、人差し指の爪の先ほどの丸い多肉の葉を付け、可愛らしい白い花を咲かせる可憐な着生木本だった。
けれどこれは濃厚な緑の葉と紫の葉裏を持ち、一メーターほどの幹を木から高々と伸ばし、その重量を下垂もさせずに支える錘のような野太い根の、野生の力強さと、強烈な日差しを一身に浴びる生命力の美しさを兼ね備えた株だった…格好いい。

同じ生き物として憬れる。

…とか、意味不明な事を言いたくなるぐらい、格好いいんだ…
そうさ。こんな格好いい生き物と、同じなわけがあるもんか。人間如きが。

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フペルジアとドリナリア。
やはりこの組み合わせは格好いいと思う。
着生植物は、枝やヘゴ棒に、世界を造る事が出来る…

同じ場所に生える植物を集める寄せ植えはが大好きな私。
湿地帯の植物をサギ草主体に寄せるような感じで、枝付にしたドリナリアの根茎にフペルジアの根を植えこんで、一緒に育てたりとか、したい。
ディスキディアとかも絡まってたりしてね。


枝付熱が、再び燃え上がりつつあります。


絶対面白い。完璧に出来上がったらきっとみんなの度肝を抜ける。
そうさ、それが出来そうな環境が、今の自分にはあるじゃないか…

…。
今度、山へ枝を探しに行かなくちゃな…


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現地では高すぎて『なんかアヤシイ』としか思えなかった塊も、やはり写真を後で見てみれば明確なまでにパキセントレア。
写真なんて撮る暇ない、それよりこの目で見るのが何より大事。だから思わず忘れそうになるけれど、やはり記録に残す事の意味は計り知れない。
何気なく素通りした植物もパシャりと一枚撮っておけば、後で己のバカさ加減を悔やみながらも次には大発見をすることができる。
それにしてもやっぱパキセンだったか―…
どーやって登るか…あれ…

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チョット川で一休みとかも挟む。
此処は以前草を洗うために見つけておいたバウ方面の川原。
…川に出て思い出した←
なんか面白そうな気配がする、と思って突っ込んでみたら、何だこの前も来た場所ジャン、みたいな。
自分の忘れっぽさに呆れ返るが、自分のセンサーは依然と全く変わっていない様で、成長がないとみるか鈍ってないとみるかで感想は変わるものの、なんか、面白い。
ちゃんと反応してんだ。みたいな。

写真は細葉のピプトスパサ。
ピプトスパサ、だと思う。
主脈が隆起しているし。
前回は気付かなかった…スキスマに紛れていて。
うーん…少しは磨かれているのかな、このおんぼろセンサーも…

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川沿いの巨木は着生植物の宝庫だけれど届かないので常に涎垂れ流し…
Huperzia carinata的な奴が垂れ下がっているのを見て発狂しそうになる。

横に張り出した太い枝、巨大なバードネスト。エスキナンサス、フペルジア。よくよく見たらメディニラみたいなのも生えてない? なにこれすごい。これくれちょっとローマ滅ぼしてくる。

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きっと誰もが思う筈だ…こんなすごい塊を見たら、切り落として何もせずにそのまま持ち帰りたいって…
いつかそれを実現できるだけの実力を得たいと思うけれど。まだまだ…
ソモソモ手が届かない。飛影とか風助に採取してもらいたい気分。
しかし凄い、本当にすごい…


川沿いを歩くのは、こういった塊りが偶然にも落下していないか探すため。
しかし今回はその辺の成果は無かったな…

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これは何だ…? エスキナンサスかな? ホヤかな?
手の届く範囲では決して見られないタイプ。
この辺は落下していることも多いんだけれど、周囲には見当たらなかった。

日本でも、何かの見間違いかあるいは空想上の蘭ではないかと言われたとある幻の着生ランが、最近になって倒木から見つかり、島の木の超高所にのみ着生する事が判明したりするあたり、なんてーか、こういった高所の植生にはドキドキするね。

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ポドキラス! 大好きなランです。
でもこりゃ全然手が届かねーよ―――!


そんな感じで川原を歩いていて、やっと見つけた幸運…倒木だ!
でも巨木ではない…川にせり出していて倒れているので半ばまで足を載せられるけれど、折れているのかぎしぎしと揺れる。
ホヤがついているのは見えるが、他は特に何が着いている訳でもなさそうかな…
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うん。でもこれは可愛い。
コロコロ多肉で、ツルの途中から太い茎が出て短く葉が詰まって着くあたりが非常に可愛い。
結構ついているし、何株かとっておこうかなぁと、毟り毟りとしていたら、

突然、
わさわさわさとアリが湧きだしてきて手が真っ黒になった!

なんじゃとー! と冷や汗が出るし何匹かに早速噛まれるし早く手を振り払いたかったけれど、コケの塊と一緒にホヤを剥がした手の中に無視できない感触があったことに気付いていたので、それは出来ない…
ギシギシ揺れる枝から降りて、とりあえず剥がす事の出来たホヤを置いて、出来る限りアリを払って、また戻る。
すると…あった。

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おお…おお…
歓喜と共に、もう一度枝をしっかり目を皿のようにして見直す。
するとあるはあるは…

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アリダマだーっ!

Hydonophytum…たぶん、Hydnophytum formicarum。
小さいですが、れっきとしたアリノスダマです。
小さいですが、どこから湧き出したか兵隊もわんさか(笑)
こりゃたまんねーや! 色んな意味で! …ゐたいよ!←

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後で気付きましたがレカノプテリス・シヌオーサも生えている…
アリノスシダ。これもまた立派なアリ植物…
なんだこの樹、天国ジャマイカ…そう思っていたら、

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!!!!
ぱ、パキセントレアーーーーー!
しかもすごく小さい育てやすいサイズ!
これはヤバい…一つの樹にアリ植物が三種類も…ここはまさしく天国だ…!

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手のひらサイズの可愛いパキセントレア…
先ほどから何度か見ているのの子株で間違いなさそう。
このサイズで既に根が太いよ!
枝に着生していたよ!
カッコウイイ…!

と言うワケで、
この日の最後に存外に過ぎる幸運と、最後の最後でホテルに戻れやしないのに大量のアリ植物を見つけてしまうという大変な試練に見舞われて、嬉しいやらどうしていいやらでパニック!
取り敢えず時間をかけて、採取と心の大師匠のS氏直伝アリ植物からアリを抜く手法でアリを抜きつつ、それには結構時間がかかるのでいい加減疲れ果ててきたので車で休憩…
始めて試してみたけれど…いや、効果絶大だ。
かなり時間がかかるけど、溢れるほど這いまわっていたのが一瞬全部抜け出たと思うほど減少。
それでもまだ時間が足りなかったのか袋に入れると何匹か出てきたので、こんな事もあろうかと用意していた農薬の小瓶を霧吹きに移してシュッと軽く。
これで安心…きっと安心!

最後の最後で大戦果だ!



そんな感じで、今回の採取は終了。
結果はもうご存知の通り、帰国してからさらに悪化したあれやそれやで、大壊滅…
それでも、貴重な植物は、たくさん見れました。

それだけで、十分だ…
by green-2-gleaner | 2013-09-01 23:15 | Comments(0)


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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世界中の不思議な植物に興味があります。
着生植物、多肉植物。
水生植物、渓流植物、高山植物。
シダ植物コケ植物、草本木本、綺麗な花も不気味な花も、美しい葉も奇妙な葉も、根も葉もない植物も、とにかく変なものなら何でも好きです。
主にコケシノブ科植物を探す中、気になった植物を見つけては一緒に持ち帰り栽培しています。

面白い植物の記録をたくさん書いていけたらいいなぁ。

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多種を少量採取するスタンスのため、お応えできるかどうかはわかりませんが…

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