Ploiarium alternifolium from borneo
Ploiarium alternifolium
S様がボルネオ島より採取された株です。
バークレアが生えるような池のほとり、水際に生えていたという非常に美しい木本…
花を見て葉を見て、てっきりフトモモ科だと思っておりましたが、よくよく見ると鋸歯がある…
フトモモ科には鋸歯がないハズなので、おかしいなーと思い、調べてみるとどうもオトギリソウ科らしいということが解りました。
Ploiarium alternifolium
これがこの子の名前のようです。
乾いた二次林から湿地帯から結構分布が広いと書かれていますが、やはり湿地帯に育つという言葉に魅力を感じますね。
川の岩の上にも育つとあるので、着生して生育することもあるのでしょうか…
オマケにそう言う場合では30㎝くらいにしかならないとか。なにそれ素晴らしい。
森の中では最高30mにまで育つそうですが、つまりは盆栽の要領で育てろって事ですね。
花も美しく、水好きで、葉なんて溜息が出るほど豪奢な色合い。
ただ赤名だけでなく、葉縁が赤く、中は鮮やかな緑で、葉脈は濃く白く、また淡く桃色が載る…
軸に巻くように葉は着いて、これで詰めて育てることができるなら言う事ありませんね。
軸はまた眼がさめように赤いわけで…
とにもかくにも美しい!
花も可憐だし蕾も可憐。これは相当に可愛らしい植物です。
深い腰水でも育つのでテラリウムにも応用可能…とは思いますが、最近そう書くのは憚られるような気がしてきました。
や。使えるとは思うのですが、この場合盆栽の方の石付けをベースにした方法でないとテラリウムでもあっという間に枯れる気がするのです。
じかに根を石に張り付ける方法では一瞬でダメになります。
ケト土か何かで表面の凹凸が激しい石に張り付けて根付かせ、或いはコケを貼り付けて根を馴染ませてから用いないと、樹なので活着まで普通の草本より長く時間がかかり、その間の環境変化でダメにしてしまいそうな気がします。
剥がし⇒貼り付ける⇒発根し⇒活着する。
植物はこの「剥がし」の時点から徐々に弱まっていくものです。
貼り付ける、の時点ではなんの回復もありません。
発根し、の時点でやや貧弱ですが回復の兆しがありますが、そもそも根を出すために体力を削っていますのでやはり赤字。
活着する、でようやく自らを維持するエネルギーを汲み上げ、またその汲み上げる根も安定すると考えれば、
活着までにその草体がもつ体力が尽きたら枯れると言うイメージ。
そう考えると根が全くなくひょろひょろの株は、そもそも植物体を維持するだけのエネルギーを持ってそうに無いし、難しいことが解ります。
発根の遅い種類も同じく。体力が減衰していく中その体力を回復するための根の成長が遅くまた多大なエネルギーを消費するのであれば、元の根をいかに完全な状態で維持し続けるかが課題になると言うワケで…コケシノブはこれが多いですね。植物自体に体力も殆ど無い。
サトイモ科は発根がとにかく早く、或いは遅くとも、根が太く強靭なので、ほぼ発根の段階で体力維持が可能で、しかも根茎自体にエネルギーを貯めこんでる感じでこいつは例外的に強いデス。確かに、テラでは使いやすい。
そう言う意味で木本は、体力自体は豊富なのですがいかんせん発根がとにかく遅い。
活着が遅い。
植物自体は強健でも、長い間環境を維持しなければならないので、環境が変動しやすいテラリウムでいきなり未活着でほおり込むと難しいんじゃないか、と思うのです。
一度活着してしまえば尋常じゃないほど強いのですけれどね。
少なくともサトイモ科などを使用する要領ですると、失敗しそう。
サツキとかを坑火石に植える要領で一度活着させて後で泥を落として根洗いにするか、はたまたコケで覆ってしまうとか。
いろいろ工夫すると最高に格好良くなりそうです。
…なんて、紹介してみても難しそうとかそこまでしたくないとか思われちゃうのかな。
自らの思い描いた絵を描くためにはどんな困難も厭わない。
そう言うのが楽しいんじゃないか。
それが釣り合っていなくても。
手塩を掛けたことそのものが愛着になるのです。
かける労力は半端なくて、でも出来上がるものはセオリーからずれて理解が得られなくとも、それが己が思い描いた理想なら、誰に理解されなくても満足できるものだと思うので…
みなが絶賛しても自分が良いと思えなければ何の喜びもないと思うのです。
みなが興味を抱かずとも自分がそれを格好いいと思うなら、寂しくても悔しくても、やはり尊いものだと思うのです。
自分の思い通りに育つ子供も可愛いですが、子供は自分の思い通りにならないからこそ可愛いのでは…
思い通りに育たなくても、それでも。それだからこそ。
万人の理想とする形でなくてもいいじゃない。
むしろかわいくなくてもいいじゃない。
変人でもイイじゃない。
みんなに自慢できる形である必要なんてどこにもない。
その子は、その子なんだから。
自分の満足はただ、誇れる育て方をできたかどうかってだけで、
…。
…うーん。
我が子って例え方はちょっと無理があるな…(爆)
S様がボルネオ島より採取された株です。
バークレアが生えるような池のほとり、水際に生えていたという非常に美しい木本…
花を見て葉を見て、てっきりフトモモ科だと思っておりましたが、よくよく見ると鋸歯がある…
フトモモ科には鋸歯がないハズなので、おかしいなーと思い、調べてみるとどうもオトギリソウ科らしいということが解りました。
Ploiarium alternifolium
これがこの子の名前のようです。
乾いた二次林から湿地帯から結構分布が広いと書かれていますが、やはり湿地帯に育つという言葉に魅力を感じますね。
川の岩の上にも育つとあるので、着生して生育することもあるのでしょうか…
オマケにそう言う場合では30㎝くらいにしかならないとか。なにそれ素晴らしい。
森の中では最高30mにまで育つそうですが、つまりは盆栽の要領で育てろって事ですね。
花も美しく、水好きで、葉なんて溜息が出るほど豪奢な色合い。
ただ赤名だけでなく、葉縁が赤く、中は鮮やかな緑で、葉脈は濃く白く、また淡く桃色が載る…
軸に巻くように葉は着いて、これで詰めて育てることができるなら言う事ありませんね。
軸はまた眼がさめように赤いわけで…
とにもかくにも美しい!
花も可憐だし蕾も可憐。これは相当に可愛らしい植物です。
深い腰水でも育つのでテラリウムにも応用可能…とは思いますが、最近そう書くのは憚られるような気がしてきました。
や。使えるとは思うのですが、この場合盆栽の方の石付けをベースにした方法でないとテラリウムでもあっという間に枯れる気がするのです。
じかに根を石に張り付ける方法では一瞬でダメになります。
ケト土か何かで表面の凹凸が激しい石に張り付けて根付かせ、或いはコケを貼り付けて根を馴染ませてから用いないと、樹なので活着まで普通の草本より長く時間がかかり、その間の環境変化でダメにしてしまいそうな気がします。
剥がし⇒貼り付ける⇒発根し⇒活着する。
植物はこの「剥がし」の時点から徐々に弱まっていくものです。
貼り付ける、の時点ではなんの回復もありません。
発根し、の時点でやや貧弱ですが回復の兆しがありますが、そもそも根を出すために体力を削っていますのでやはり赤字。
活着する、でようやく自らを維持するエネルギーを汲み上げ、またその汲み上げる根も安定すると考えれば、
活着までにその草体がもつ体力が尽きたら枯れると言うイメージ。
そう考えると根が全くなくひょろひょろの株は、そもそも植物体を維持するだけのエネルギーを持ってそうに無いし、難しいことが解ります。
発根の遅い種類も同じく。体力が減衰していく中その体力を回復するための根の成長が遅くまた多大なエネルギーを消費するのであれば、元の根をいかに完全な状態で維持し続けるかが課題になると言うワケで…コケシノブはこれが多いですね。植物自体に体力も殆ど無い。
サトイモ科は発根がとにかく早く、或いは遅くとも、根が太く強靭なので、ほぼ発根の段階で体力維持が可能で、しかも根茎自体にエネルギーを貯めこんでる感じでこいつは例外的に強いデス。確かに、テラでは使いやすい。
そう言う意味で木本は、体力自体は豊富なのですがいかんせん発根がとにかく遅い。
活着が遅い。
植物自体は強健でも、長い間環境を維持しなければならないので、環境が変動しやすいテラリウムでいきなり未活着でほおり込むと難しいんじゃないか、と思うのです。
一度活着してしまえば尋常じゃないほど強いのですけれどね。
少なくともサトイモ科などを使用する要領ですると、失敗しそう。
サツキとかを坑火石に植える要領で一度活着させて後で泥を落として根洗いにするか、はたまたコケで覆ってしまうとか。
いろいろ工夫すると最高に格好良くなりそうです。
…なんて、紹介してみても難しそうとかそこまでしたくないとか思われちゃうのかな。
自らの思い描いた絵を描くためにはどんな困難も厭わない。
そう言うのが楽しいんじゃないか。
それが釣り合っていなくても。
手塩を掛けたことそのものが愛着になるのです。
かける労力は半端なくて、でも出来上がるものはセオリーからずれて理解が得られなくとも、それが己が思い描いた理想なら、誰に理解されなくても満足できるものだと思うので…
みなが絶賛しても自分が良いと思えなければ何の喜びもないと思うのです。
みなが興味を抱かずとも自分がそれを格好いいと思うなら、寂しくても悔しくても、やはり尊いものだと思うのです。
自分の思い通りに育つ子供も可愛いですが、子供は自分の思い通りにならないからこそ可愛いのでは…
思い通りに育たなくても、それでも。それだからこそ。
万人の理想とする形でなくてもいいじゃない。
むしろかわいくなくてもいいじゃない。
変人でもイイじゃない。
みんなに自慢できる形である必要なんてどこにもない。
その子は、その子なんだから。
自分の満足はただ、誇れる育て方をできたかどうかってだけで、
…。
…うーん。
我が子って例え方はちょっと無理があるな…(爆)
by green-2-gleaner
| 2012-12-24 11:23
あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。
by ゆう
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