家のマングローブ植物さん

とりあえず小癪にも纏めとかはじめていこうと思います。
と言ってもまだまだ始めたばっかりの小童です。
これから学ぶマングローブ。
ランカウイでしっかり教わってきます(たぶんアホな事言ったらチェルブさんの事、笑顔でワニのいる川に突き落とされかねません←)

そう言えば。
マングローブ。これが初めての経験と言うワケでなく、高校生の頃に一度大フィーバーして枯らして諦めた経験があります。
一度? いや二度かな。
年に一回ぐらい沖縄に行っていた時代があって、そのころは海水魚にハマっていたんだけれど、どこかの土産店だかでマングローブの種を見つけて、買って持って帰って育てて枯らした経験と、
拾ってきた種をワクワクしながら育てて枯らした経験が。

まぁそのころはどんな言葉も鵜呑みにして、植物が何を望んで何を好んでいるのかなんて考えもしなかった頃の話。
確か、「淡水でも育つ」「花瓶刺しでも育つ」「水が汚れたら替える」「暖かい場所が好きなので窓際で」「寒さに弱い」ぐらいをなんとなーくネットで調べて育てていたものでした。

間違いではない。けれど今思えば、あまりにも陥穽が多すぎる理解ですね。

淡水で育つのは構いません。
花瓶刺しで育つと、水が汚れたら替える。は、落とし穴ですね…
間違いではありませんが…もし植えつけないなら、「根が弱いので傷めないように」と言う注釈が必要になりそう。
確か根にコケが付いたら歯ブラシで落とすとか書いてあったところもあったような(苦笑)
そんなことしたらデリケートなヒルギの根。傷んで枯れて当然ですね…

ペットボトルからずぼっと種を引き抜いて、水洗いして、コケを落として、ペットボトルに戻して、放置。
こんな栽培を繰り返していればさすがに弱っていきます。
でも足し水を繰り返すようなペットボトル栽培ならそれなりに長生きです。
あくまで、根を傷めないのが前提なんですね。

暖かい場所が好きなので窓際で、と言うのも落とし穴。
冬の昼の窓際は暖かいですが、夜の窓際は外気と変わらぬ寒さになるわけで、
となると20℃とか25℃とか最低気温が必要なマングローブに耐えられる道理がありません。
徐々に弱っていくことは目に見えていますね。

「温度は20℃を決して下回らないように」「太陽光はいつも燦々と」

こう書くと非常に面倒なように感じますが、何のことはありません。部屋の中でメタハラ直下ならほぼ一年中育ちます。
メタハラ直下10㎝位の距離でも葉焼けしないのですからホント光好きですね。
LEDにとって代わってメタハラがお役御免になったら、いっそマングローブ用に全部再使用することにいたします(笑)


絶対条件は以下の通り。
「水を絶やさない」
「根を傷めない」
(注:植えつけると安心。植えつけなくても育つけどあまり触らないこと。最終的には植付必要)
「温度は20℃を切らない」
(注:それぞれ最低ラインは異なりますがまーいちいち覚えるのも面倒なので、とりあえず20℃~25℃年中キープしてたら絶対安心には違いないよね、と言う話。)
「光は強光線を」

後は何でもいい感じです。
用土はどうでもいいし塩分もどうでもいいし風も無くてもいいし湿度も関係ないし肥料とかやらなくていいし。
上記を守っていれば強健種。そう見ると割合あっけない。要求される条件は一目で覚えられる程度でしかない。

マングローブ植物もティランジアとかと同じように、
いい加減な栽培法が流布されたがために不遇の扱いを受けてきた植物のような気がします。



Rhizophora mangle (レッドマングローブ)
d0187020_930862.jpg
d0187020_9302433.jpg

根が赤い事からそう呼ばれているマングローブ植物。
ハワイのオアフ島で拾ってきた種を差していたもの。一月に採取してきたものをペットボトルに挿してこれが6月。

d0187020_11225237.jpg
d0187020_11231366.jpg
d0187020_11234962.jpg
d0187020_11243114.jpg

そして9月。
7月に鹿沼土単用で植えつけ、屋外にて栽培。
ベランダで何の覆いもなく野ざらしでずっと管理。しかし水だけはずっと絶やさず。
かなり強健そうな風情です。
それに木質化も、なんだか早い気もします。
レッドマングローブはどうやら寒さにも強いらしく、15℃程度までは(あくまで!)耐えられるそうです。
が、最低ラインを割ったら枯れてしまうワケで、そんな冒険は出来ませんね。
デッドラインです。死線です。
15℃が最低温度ならやっぱり20℃はキープしたいですね。

寒くなる前に取り込まなくちゃ。



Rhizophoraceae sp ニューカレドニア南部・カヌア
d0187020_12123716.jpg
d0187020_1213562.jpg
d0187020_12142915.jpg

ほらもう属名すらわからない薄識っぷり。
ニューカレドニアのほぼ最南端と言ってイイかなと思うカヌアの海岸で拾ったもの。
最初に出た根が白かったのでレッドマングローブ系ではないのは確か。

今年の5月に採取したもので今は9月。
四か月経ったとはいえ何だか成長が遅いです。
同じ時期にヌメアで拾った赤い方はもうちょっと生育が良い感じですね。




Rhizophoraceae sp ニューカレドニア南部・ヌメア
d0187020_23511078.jpg
d0187020_23512396.jpg

d0187020_23522661.jpg
d0187020_23525085.jpg
d0187020_23535342.jpg

第四期で採取してきたニューカレドニア南部のヒルギ種子。
根が赤いのでレッドマングローブ系。と言っても雑種もあってよく解んない。
こちらは成長イイです。でもコナカイガラムシみたいなの着いてる。うん。プチッとしておくべし。

家ではどうもカイガラムシ系が付きやすいです。
種にも茎にも葉にもカイガラムシが湧くので困りもの。
浸透系の薬品使うのも何だし、マシン油系の使ってればすむけれど、気付いたら湧いてて植物の生育を阻害しているのはいただけない。

腰水の弱点はこれだね。
液肥をやれば濃縮しすぎ、薬品をやれば薬品残留。用土も養分を溶出しやすいものを使うとあっという間に冨栄養化になる。結局のところ何もせずに済むよう、ズボラでいいように腰水にしているのに、いざちょっと手を加えたいなと思った時には通常の何倍もの手間がかかる。そう言う一長一短。腰水で温室の観葉通りにアグラオネマに十日に一回液肥やった日にはそのうち肥腐れしちまうぞってわけ。

また、用土に腐葉土など腐る有機質を入れるのもNG。
特に熟成されてないものを使用すると、水が腐敗してえらい事に成るから。



Acanthus ilicifolius ボルネオ島・ルンドゥ近郊
d0187020_1221997.jpg
d0187020_12211275.jpg

ボルネオで採取したミズヒイラギです。
以前ニューカレドニアでも採取しましたがボルネオでも確認。
一応準ではないマングローブ植物…なのかな…?
この辺の境界はちょっと難しい。

ニューカレでは葉が二系になっていましたがここでは丸葉の個体は見られませんでした。
全部腰までの高さ。
小さい株もないので持ち帰るのは巨大な株に…
一メートルぐらいの株を挿し穂として持ち帰り、根を吹かせて活着させます。

d0187020_12272041.jpg
d0187020_12282941.jpg

これは根を吹かせた後鉢植えにして、活着させて、成長を開始したところでまた上を挿し穂にするため切り取ったもの…って紛らわしいな(爆)
ともあれコツさえつかめば割と増やすのは容易です。
あんまり無茶させるといきなり全滅するけど。

後は地道に育てていこうと思います。



???
d0187020_12321165.jpg
d0187020_1232152.jpg
d0187020_12342965.jpg

もうさっぱりわからない。
そもそもマングローブなのかしらこれは?
d0187020_12471455.jpg

因みに花(蕾?)です。

d0187020_1812402.jpg
d0187020_18123452.jpg
d0187020_18135359.jpg
d0187020_18134537.jpg

栽培株ですが、なんかシラカシの苗木みたい。
ほんのわずかしか生き延びなかったので大事に育ててみます…

マングローブが好き、と言うよりも、水の中に浸かるようにして育つ樹木と言うモノに惹かれるようです。
抽水性なら何でもオッケーと言う感じでしょうか。
だって魅力的ですもの、水の中から生える樹木って…
こういう分野のマニアが増えていったら嬉しいなぁ…
by green-2-gleaner | 2012-09-02 11:28 | Comments(8)
Commented by erba50 at 2012-09-02 19:35
ヌメアもカヌアもスイッチ入りまくりで、週末観察するのが楽しいです。
冬はメタハラを調達してやってみたいと思ってます。
夜間は温度怖いのでパネルヒーターとか考えているのですが、
そこまではいらないでしょうか・・・?

おぉ・・・ ミズヒイラギとても立派ですね!
ボルネオの、先日花瓶に挿しっ放しだとあれなのでソイルに植えました。
そのままでもなんだかいけそうな感じでしたがw
ひとつ気になったのが、普通の根とは違って、上に向かって伸びる根が
ありました。もしかして筍根!?とか妄想しましたが
普通に考えたら花瓶の底に当たったので上にいったんですよね。。
でもいつか見てみたいです。呼吸根・・・ 出来れば水槽の水中から水上に突き出した感じで・・・笑
Commented by ゆう at 2012-09-02 19:55 x
erba50さん

ガンガン動いていると楽しくなりますね。
パネルヒーターか腰水を水槽ヒーターで温めるか…
私のマンションでは夜中でも20℃を切らないので加温設備無しで越冬していますが、それ以下になりそうなら付けた方が良いかもです。
水槽サーモと連動させると安心かも?

ミズヒイラギの筍根は見たことありませんが、花宇さんのところで「栽培中に出た」と言う筍根のあるマングローブ植物(種は不明)を見てきました。
栽培下でも頑張れば出るんだ…とちょっと光明が見えてきた感じです。
とは言ってもかなり大きかったですが(苦笑) 人工栽培下でも生じると言うだけでまずは一つ収穫だと思いました。
Commented by ほんだし at 2012-09-02 20:42 x
僕も以前にマングローブを枯らせました。
っていうと、いささか語弊があるかw
ヒルギを枯らせました。

これって、砂でもいけますよね?
テラに1本挿しておくのも悪くないなw
Commented by ゆう at 2012-09-02 21:00 x
ほんだしさん

砂でも普通に行けますよー
でもあんまり種を弄りすぎると砂だと動ゐちゃうんで、その際根が擦れて傷むこともあるかも…って考えすぎかなぁ…ううむ…
でも植え替えの時は便利そうです。上手にすれば根を傷めずに植え替えできそう。

テラに挿してどこまで行けるか頑張ってみてくださいw
でも途中で気に入らなくなっても抜いたらアウトなんで注意が必要ですけど…あっ。なるほど砂ならその点も問題ないのか。上手い…っ!
Commented by erba50 at 2012-09-02 21:27
毎週とても楽しみです。でも寒くなり屋内に入れると常に観察出来て
こういう意図的放置プレイが出来なくなるのでちょっとさみしい気もします。
温度管理は万全をきして連動してみる方向で検討してみます。
初の越冬、うまくいくかドキドキです。

ということは、筍根を栽培下で見る第一条件的なものはまず大きく育てるという感じでしょうか。
いやいや、まず自分は越冬のことを考えなければ・・・
でもなんかこういう手探りな感じ楽しいですね!

Commented by ゆう at 2012-09-02 21:54 x
erba50 さん

「おっ。久しぶりに見たら育ってる育ってる」と言う感覚はやはり楽しいものですよね。
また暖かくなるまでの辛抱です(笑)
…それにしても夏の時期に、遠慮なく暑くなればなるほど嬉しい植物は水系では珍しいように思います。

どうでしょう…大きいの(剪定していましたが見たときは大体一メートルぐらい)を採ってきて植えていたら筍根が出たと言う感じのようですが、種類にもよるでしょうね…
筍根は呼吸根とか通気根ともいって、呼吸やさらには光合成までしているそうなのですが(マヂかよ…)その分で行けば根っこの酸素不足が影響してるんじゃないかとか、だったら用土を嫌気状態にしたら出るんじゃないかとか、浅慮にも思ったりもするのですが流石にそう都合よくはいかないでしょうねー…
思いっきり見晴らしの良い海辺の砂地に生えていたヒルギダマシが筍根出してたりするので…(酸素たらふく在りそうだ…)

とりあえず今は深めの水没と、根詰まりを起こしそうなケースに入れて試してみたり。
手探りな感じは本当に楽しいです。
これもダメか―…の多い挑戦ですが、だからこそ狙い通りに上手く筍根が出たときはきっと、ものすごく嬉しいでしょうね^^
Commented by at 2012-09-03 23:49 x
ごぶさたしてます!
ごめんなさい!
宅急便さんの営業時間に、まーったく自宅におれません(汗)

キますね、これは。
マングローブブーム。
なんかもーね、筍根、上手くいったら特許とか取ってもてください!

またご連絡さし上げまーす!(滝汗)
Commented by ゆう at 2012-09-04 17:21 x
花さん

今日は。お仕事大変そうですね…お疲れ様です。

マングローブブームの再来ですか…今度こそ、素晴らしい根の時代に辿り着かなければ…

お仕事に余裕が出てきたらまたよろしくお願いいたします^^


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

まえがき
採取記録(旅の記録はこちらから)
コケシノブ科一覧
渓流植物
水生植物
着生植物
乾燥地の植物
シダ植物
フランシー情報
栽培方法等
New Caledonia採取植物リスト

検索

最新の記事

休止中
at 2017-06-21 21:20
GWにて
at 2017-05-03 16:03
Trichomanes re..
at 2017-04-16 12:36
Sannantha lera..
at 2017-03-21 00:44
Cyathopsis alb..
at 2017-03-19 13:03

最新のコメント

お待ちしてますよー!
by まさやん at 00:49
Thank you. ..
by green-2-gleaner at 15:09
Taiwanese Cr..
by green-2-gleaner at 14:37
Thank you. ..
by green-2-gleaner at 14:33
this name is..
by 11112jeff at 20:49

KokeShinoBu-log

世界中の不思議な植物に興味があります。
着生植物、多肉植物。
水生植物、渓流植物、高山植物。
シダ植物コケ植物、草本木本、綺麗な花も不気味な花も、美しい葉も奇妙な葉も、根も葉もない植物も、とにかく変なものなら何でも好きです。
主にコケシノブ科植物を探す中、気になった植物を見つけては一緒に持ち帰り栽培しています。

面白い植物の記録をたくさん書いていけたらいいなぁ。

◆お問い合わせは、こちらからお気軽に。
green_green_gleaner☆yahoo.co.jp
☆⇒@に変えてね。
多種を少量採取するスタンスのため、お応えできるかどうかはわかりませんが…

フォロー中のブログ

LIFE+aq→
A.P.A
RAIN FOREST
雑草好きのブログ
アクア爺
しだ撮り歩き

ブログパーツ

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

自然・生物
旅行家・冒険家

画像一覧