栽培方法について

色んな所で個々に栽培方法は載せているけれど、ここでちょっと纏めておく。
ぶっちゃけ、渓流植物、シダ、水中木本、ほとんどの植物を、我が家ではこの方法で管理しています。
とっても簡単。安上がり。一度設置したらたまの清掃だけでほぼ管理フリー。

温室なんて置けない!
ワーディアンケースですら高くて手が出ない!
と言うか毎日水やりするのすら大変!

そんな人でも大丈夫。

小型の渓流シダは本棚程度のスペースさえあればたくさん集められてしっかり育ち、しかも設備さえきっちりしていれば一月以上管理不要。毎朝ちょっと眺めるだけで、世の不況に混迷しささくれ立ったあなたの心を癒してくれます。

…とかなんとか言ってみる。
(御託は良いからさっさと解説しましょうね←)



ぶっちゃけ綺麗にしているわけではないので、紹介するのもお恥ずかしい感じですが…
武骨すぎる…と言うか価格と効率優先しすぎ…
たぶん、もっとスタイリッシュに設置することも可能なので、あくまで参考、これで完成系だなんて絶対思わないように!
その辺はインテリアなレイアウターの皆さんにお任せします。私は栽培優先で…


■密閉栽培(蛍光灯)■

d0187020_2234788.jpg

d0187020_22355820.jpg

単純な話で、要は超小型の温室です。
水槽でもいいし、それこそ衣装ケースでも何でもいいので、密閉できるケースを並べて、照明を用意し、水を張って、そこに鉢を並べる。

マンションなら、断熱がしっかりしていれば暖房なしでも夜間温度20℃を保ってくれたりするので、その場合はヒーターすら必要ありません。

 ・蛍光灯二灯(一灯だと育たない種や間延びする種があります。二灯が安全)
 ・ヒーター(ほぼ不要。寒くなる家では設置。その場合はケースが溶けないよう注意)
 ・循環(ほぼ不要。と言うか、水を回しても植木鉢だと関係ないので…
      むしろ上からジョウロで水をやった方が効果的。んで腰水が増えすぎたらポンプで調節)
 ・エアーポンプ(ほぼ不要。けれど特に水を好む種には水しぶきを作れて案外効果的。ホウビシダとか)
 
 ・腰水(一番重要。これの水深を調節することで、植物の好む環境を作り出せる。
     例①渓流の沢の中の岩、或いは少し水に浸かっているような植物⇒鉢の半分以上の水深)
       ②渓流の土手、川岸などに生える植物⇒鉢の三分の一くらい。
       ③渓流の土手より上、水気はそうでもないけど湿度がある奴⇒鉢の底ギリギリ、もしくは水無し。

      (例外④直射の湿地、山のひらけた斜面の水の沁みた崖⇒鉢の四分の一、蓋を開ける、太陽光)
ざっと。本当ににざっとですが、この三段階(プラス例外一つ)を使い分けると、ほとんどの渓流系植物が育てられます。(もちろん、川岸でも水を好む種もあれば殆ど水に浸かっているような種類でも、腰水無しで育つ種もいますが)

と言うか、うちではこんな感じに管理しているという、一つの例です。


また、以下は解りやすく例えただけで正確ではないのですが、

渓流シダだと ①ミクロソリウム・ホウビシダ
         ②ホングウシダ、ボルビティス、
         ③アスプレニウム、タキミシダなど。
         (④アジアンタム、ブレクナム、セラジネラ、カニクサ系、コシダ系など)

渓流サトイモ科だと ①ブセファランドラ
            ②ピプトスパサ、スキスマ、アヌビアス
            ③ホマロメナ、アグラオネマ

みたいな。
ついでに言うとコケシノブ科だと、①ソテツホラゴケ
                     ②オニホラゴケ系、カンシノブホラゴケ、シノブホラゴケなど地生種
                     ③ハイホラゴケなどクレピドマネスやヒメノフィラムなど
                  
渓流木本だとだいたいすべて④。

と言った具合。
…もちろん何度も言いますが大まかでざっと、なので、「これを参考にして失敗した!」と言われても困ります。種によって、生息している環境によって、雰囲気を見て、使い分けています。ミクロソリウムでも水際のものと陸生どころか樹上着生種すらありますし。ブセは水中の方がよく育ったり、ホマロメナは密閉どころか常湿でも育ちますし、ボルビティスも大型種は常湿可。何もかも一通りの育て方ではうまくいきません。

私の栽培の場合は、あくまで、その植物がどんな場所に生えていたか、が参考のポイントになっています。
「この科、属、だから云々」ではないことを念頭に…属はあくまで参考。万全を期すなら種単位で考えてほしいです。

また、用土もよいものを使うことで成功率がアップします。種類も大事です。
別にシダだけなら、配合までしないでいいですし。
むしろ腰水で放置の場合、変に腐葉土やピートなど有機質を混ぜると、腐ったりします。クリプトでもなければ、特に渓流植物系にはそこまで複雑な配合は不要です。
あって二種類混ぜるくらい。


ぶっちゃけ、鹿沼だけ。とか赤玉だけ。でも十分に育ったりしますし(←台無し)


でも、こだわりたい方は…
桐生土(砂系)、鹿沼土(泥系)、赤玉土(泥系)、日向土(軽石系)。…あとは、富士砂(溶岩系?)、ミズゴケそれに鉢底石ですね。この辺を使い分けることでより植物の好む状況を作り上げていくと、成績ががらりと変わったりします。
砂地に生えるものは桐生を使ったり、
川の土手の泥の中に生育するもの鹿沼を使ったり、
陸上の種類で少し水はけがよい場所に生えるものは鹿沼に日向を混ぜたり、です。
岩に着生するものは軽石を使ったり、鹿沼と富士砂を混ぜたもの使ったり。岩は岩でも、岩の泥に張り付いているものは、やはり鹿沼を用いたり。
湿地の泥土に生えるものは赤玉を使ったりとかですね。
…もちろん長く育てて粒が潰れたりしたら、根詰まりする前に植え替えることも肝心。
まぁ。
…育てる植物の事を良く知って、栽培環境や植え込み材料を使い分けること。
この試行錯誤が、未知なる植物を栽培するにおいて一番難しい点であり、一番面白い点でもあると思います。
とにかくも、考えに考えた環境でよく育ってくれた時の喜びはひとしおです。
ネットにいくらでも栽培法が流れている植物ではないのですし、その難易度も楽しみましょうよ。

d0187020_19124345.jpg
d0187020_19125523.jpg
d0187020_1913790.jpg

二ヶ月ぶりぐらいに洗いました(笑)
やっぱりコケがないとすっきりしていいですね。

■密閉栽培(窓際太陽光)■

d0187020_23381319.jpg

d0187020_2338333.jpg
d0187020_23384575.jpg

窓際に設置できる場合は、そもそもライトすら必要ありません。
太陽光で十分なので、むしろカーテンとかすだれとかが必要になります。
冬場は予想以上に寒くなるとか、対策は必要ですが…

太陽光が入る場所では強光線を好むシダを育てられます。

たとえば、湿地の植物。山の斜面、日がガンガンに当たる場所で水が染み出している中育つアジアンタムや、ブレクナムなど。これらを太陽光線で育てるととても美しく色づいてくれたりします。
また、ふたを少し開けて育てると湿度が下がり、葉ががっちりしてくれたり…この辺を加減するのもまた栽培の醍醐味かも知れません。

また、殆どの植物はこの窓際で太陽光で育てた方が強く格好良く育ちます。蛍光灯もいいですが、自分も特に大事な植物は日光で育てていますので…


ちなみに。

d0187020_2322454.jpg
d0187020_23222192.jpg
d0187020_23223862.jpg
d0187020_23225519.jpg

密閉ケースで個別に栽培中。
窓際に放置。たまに霧吹き。たまに水替え。これで結構丈夫に育つものです。

d0187020_23243467.jpg

d0187020_232675.jpg
d0187020_23261860.jpg

水深が浅くてよいもの、深くないと育たないものなど、ケースの大きさによって湿度の変化など、上手く調節しながら管理します。

d0187020_2328024.jpg

これは、鉢そのものは水に浸かっていませんが、湿度を高めるために軽石を敷き詰めて底上げしてその上に設置しています。

d0187020_23305982.jpg
d0187020_23311763.jpg
d0187020_23312812.jpg

密閉ケース変則パターン。
これでヒメノフィラムは育ちます。
ただしヘゴがカビたりミズゴケが腐ったりすると取り返しがつかなくなるので必ず綺麗なものを使用すること…
特に使い古しのヘゴだと一日でカビだらけになったりします。
最悪です。
その代り良い状態で植えつけられるとあとはもうたまに霧吹きをするだけでお日様に当ててるだけですくすく育ってくれます。

特にコケシノブ科は、環境がコロコロ変わらないことが大事みたいなので。

d0187020_23343716.jpg
d0187020_2334473.jpg

プレウロマネスもこの通り。



大体こんな感じです。
まだほかにもこれの応用で栽培環境を変えて栽培しているものもありますが、割愛。


とにかく、
・腰水の水深(水を好む、好まない)
・用土の選択(生育する場所による)
・ケースを密閉、少しふたを開ける、完全開放(湿度を上げる、下げる)
・蛍光灯or太陽光(弱い光で育つ、強い光を好む)
・ミスト。エアレーション。水飛沫。霧吹き、ジョーロで水やり(世話したい人はね)

この辺の応用! まとめるとそれだけです。これがすべて。
簡単ではないけれど、慣れると案外単純なものです。

これから渓流植物を始める人の参考になればと思います…(拙い文章。汚い画像でスミマセンが…)
by green-2-gleaner | 2011-11-10 00:19 | Comments(0)


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

まえがき
採取記録(旅の記録はこちらから)
コケシノブ科一覧
渓流植物
水生植物
着生植物
乾燥地の植物
シダ植物
フランシー情報
栽培方法等
New Caledonia採取植物リスト

検索

最新の記事

オクオクしてます
at 2017-03-22 23:44
Sannantha lera..
at 2017-03-21 00:44
Cyathopsis alb..
at 2017-03-19 13:03
Cyathopsis alb..
at 2017-03-19 13:03
Tristaniopsis ..
at 2017-03-19 12:41

最新のコメント

良いですよね~ また面..
by green-2-gleaner at 22:11
まさに、新しい時代を創造..
by green-2-gleaner at 22:41
初めまして! 貴重なコメ..
by green-2-gleaner at 22:37
はじめてコメントさせて頂..
by @kira at 00:32
幹から吹いたり、用土の中..
by green-2-gleaner at 19:37

KokeShinoBu-log

世界中の不思議な植物に興味があります。
着生植物、多肉植物。
水生植物、渓流植物、高山植物。
シダ植物コケ植物、草本木本、綺麗な花も不気味な花も、美しい葉も奇妙な葉も、根も葉もない植物も、とにかく変なものなら何でも好きです。
主にコケシノブ科植物を探す中、気になった植物を見つけては一緒に持ち帰り栽培しています。

面白い植物の記録をたくさん書いていけたらいいなぁ。

◆お問い合わせは、こちらからお気軽に。
green_green_gleaner☆yahoo.co.jp
☆⇒@に変えてね。
多種を少量採取するスタンスのため、お応えできるかどうかはわかりませんが…

お気に入りブログ

LIFE+aq→
A.P.A
RAIN FOREST
雑草好きのブログ
アクア爺
しだ・こけ撮り歩き

ブログパーツ

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

自然・生物
旅行家・冒険家

画像一覧