コケ植物国産採取株

日本国内で見つけた美しい渓流のコケなどを載せていきます。


[Cylindrocolea recurvifolia ツクシヤバネゴケ(兵庫)]
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相当美しいです。渓流沿いの水の染み出す崖や滝の中などに生えていました。
花崗岩の岩に着生する種で、とにかく繊細、濃いグリーンが美しく、水中でもこのまま綺麗に成長してくれます。

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ちょっと拡大。


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ばらしてみた。
これぐらい繊細。

何かツクシヤバネゴケって名前で検索するとやたらごついコケがヒットするけど違いますんで。
ありえないほど繊細で濃いグリーン。…これがツクシヤバネゴケ!

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水中も余裕。
まぁ問題があるとすれば細かすぎるので汚れが付着しやすい事ですか…スポイトでこまめにとるのはちょっと面倒だったかも。
ちゃんときれいな水なら大丈夫だと思いますがその辺は自分不得意なもので…

この繊細さで水中オッケーで濃い緑の種類はほかにないと思うけれど…むむむ。




[Jungermannia vulcanicolaチャツボミゴケ(?)(鹿児島)]
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これも相当美しい水中ゴケです。
惜しむらくは温泉地にしか育たないということか…
この川の水は温泉が流れ込み硫黄の臭気が立ち込めています。

ううん…ぢつは家の前に温泉が湧いているんだけれど、これで育つかも、とか、いまさらながらに思ったり…

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[Heteroscyphus coalitusオオウロコゴケ(兵庫)]
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この仲間はそう珍しいものではありませんが、面白いです。
鹿児島県では水中の岩を這うものも多く、兵庫でも滝の中などではよく見られます。オオウロコゴケは水上でよくみられますが、水中でもそこそこ育つみたいです。
と言うのも、御影石に着生させて腰水で育てていたら結構水上にも水中にも伸びていったので…

ここでも言っておきます。カメルーン便のハネゴケspはウロコゴケですよ。ウロコゴケでーすーよー!
一度定着してしまった印象はなかなかぬぐえないようで本当に困ります。
南米ウイローモスほどになるともう訂正不可能ですものね。早めに間違いは正しておきたい…
ホント、誰があれをハネゴケとか言ったんだか…


[Rhynchostegium riparioides アオハイゴケ(兵庫)]
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低地の一部の用水路で見かけたこともあれば、渓流の岩に着生しているのも見たことがあります。
何にせよ非常に美しい水中ゴケ。
注目されていないのが不思議なぐらいです。
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[Trichocolea tomentellaムクムクゴケ(鹿児島)]
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[Plagiochila ovalifolia マルバハネゴケ(兵庫)]
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[Pellia endiviaefoliaホソバミズゼニゴケ(三重)]
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実はあまり知られていませんが日本は世界に誇るコケ大国なのです(言い切った!)
世界一かどうかはともかくも、少なくとも世界有数。
南北に長く多雨で低地から高山まで多種多様な地形があり、おまけに岩石の種類などは日本国内だけで地球上のほとんどを見られるとか。
コケを庭園に植えて鑑賞する文化なんてそれこそ日本ぐらいのものです。その所、日本人はもっと深く知り大切にしていかねばなりませんとかエラソーな事を言ってみる。

はっきり言って世界有数であっても知られなければ踏みしだかれるのが自然と言うものです。
熊野古道のコケが踏みつけられることで殆ど無くなってしまったことが報道されてもそのコケが何て種類かなんて報道されることはほとんどなかったり、とにかくただのコケはコケとして、注目されなければあっという間に保護されるまもなく滅びてしまいそうではあります。

人は知ってるものしか守れません。
自然を守りたいという言葉で守れるものは、その人が自然だと思っているものだけで、…思っていないもの、そもそも知られていないものは、すべて見殺し根絶やしになる。人間の保護なんてそんなもんです。
ほっておけば守れると思うのも大間違い。土地なんてほっておいたら建物を建てて一瞬で消滅です。建物を建てなくても周囲を切り開くだけで山の環境は激変します。里山は放置しておくだけで極相に遷移し多様性は失われる。…たとえ町で最後のミズオオバコの自生地も、知られていなければ簡単にコンビニが立って消滅してしまう。そんなもんなんです本当に。自分の家の目の前だったのでよく知っています。はっ。便利になったもんだなぁ全くおい。今でも蛍が居るんだけれどマンションにたまに飛び込んでくるんだけれど誰も知らない。用水路にはドジョウが居てちょっと歩けばメダカもいる。それもこの土地に昔から居るもの(メダカを増やそう保護だ保護だと言って、川に大量に放流された九州や東北のメダカなどの雑種ではない純系)なのに知りもしない。

「そんな汚い川に魚がいるの?」
ふざけんな。汚くないわ。

貴重なタナゴがいると知られていて、保護もされていて、モニタリングされている地点でさえ、簡単にコンクリで固めて用水路化してしまうのです。
自然を守るだとか生物多様性は大事だとか保護しなければならないなんて口にしてれば誰かが保護してくれると思ったら大間違い。そんな妄想は存在しない。建前すら存在しない。よほど注目されなければ消え去るのみ。ならば、注目ナンテされるはずもない些細な種族はどうすれば守れるのか。
名前も知らないコケは、シダは。
そんなもん、それが居る事を知り、愛する誰かが個別に守るしかないのです。
そんな気がします。

採取、栽培、増殖。コケに限った話ではありません。自分は、それも一つの保護だと思います。
どっかの誰かが守ってくれると思ったら大間違いだ。金にならないことを好きでもない人間が必死になるはずがないんだ。必死にならねば守れないというのなら、なら好きな人がそれをしないで何とする。
…植物の栽培家や生き物の飼育者と言うのはそういうことも、自覚しているといいんじゃないかと思います。
自然界で絶えたものを人が育てて増殖まで成功している例はいくつもあります。


家の目の前に普通に生えていたミズオオバコ。今になって調べてみれば、この町のどこにも生き残ってはいなかった。
保護だってされていない。たぶん誰も知らなかったんじゃないかと思う。
コンビニが建って用水路が消えて、でもそこのミズオオバコは、家にまだあった。
それが珍しいことも、ミズオオバコと言う名前だとも、知らないうちに掘ってきた株がまだあった。
育てていたけれど、枯れてしまった。
知らない植物の栽培と言うのは、当たり前だが、とても難しい事。

…今なら枯らさないのに。
そう思っても、この町のミズオオバコはもうないわけで。
たぶん、絶滅寸前になって初めて保護を開始しても、そんな事ばかりだと思うのだ。
研究機関だって知らないものは知らない。利用価値、商品価値の無いものを育てるノウハウなんて存在しないし研究する人だって本当に少ない。



よっぽど酔狂な好き者しか。
いない。
…そういう人に、私はなりたいです。
by green-2-gleaner | 2011-11-01 23:11 | Comments(5)
Commented by ほんだし at 2011-11-26 13:45 x
俺、ゆうさん好きだ。
こういうことを声に出してしっかり言えるゆうさんが好きだ!

突然の書き込み失礼しました(^^;
しかも、こんな内容w
あ、はじめまして、ほんだしと申します。
以前から拝見させていただいてましたが、コメント出来ずにいました。
でも、この記事を読んで、躊躇しましたが、思いきってコメントさせていただきました。
心を打たれたというと大げさかもしれませんが、とても共感できる内容でした。
知らなければ守れない。
確かにそうですよね。
その道はなかなかに険しい道かもしれませんが・・・(^^;
そういう意味でも、ゆうさんのこの表明は意味のあることだと思いましたし、僕自身も改めて考えさせられる内容でした。
僕なんて、大した知識も経験も技術もないですが、僕なりに出来ることはしていこうと思ってます。
まだまだ消滅させる可能性の方が高いですが(^^;

今後も拝見させていただきますので、よろしくお願いします(^^)
コケやシダは全然わかりませんので、勉強させていただきます!
また伺います~!(^^)
Commented by ゆう at 2011-11-27 13:49 x
はじめまして、ほんだしさん。
…とは言いましても、souyaさんやMSRさんのブログにてちょくちょくコメント拝見していましたので、特別初めましてな気もしないのですが…(汗)

拙い文章で、しかも若干攻撃的で恐縮ですが、それでもこの気持ちを汲み取っていただけたのならこれ以上なく幸いに思います…

自然は、ただ一言”自然”の文字に収まるほど小さいものではない…それはきっと、ただ眺めるだけではわからないものなのだと思います。
雑木林に生える木本を、野原に生える草花を、川に息づく魚や昆虫を、すべて知って、それではじめて、自然を知るためのスタートラインに立ったのだとすら思うのです。きっとそこから始まるものなのです。災害で孤立した集落に救援を送るためには、まずそこに孤立して助けを求める集落があることを知らないといけない…そんな当たり前のことが、自然保護に置き換わるとそっくり抜け落ちてしまうことがある…それがとても悲しいです。
Commented by ゆう at 2011-11-27 13:50 x
私も何もかも知っているわけでなく、知ってる事しか知らないので…でも知ってることぐらいなら、目を光らせることはできるわけで…たぶん誰もが皆、そうして目を光らせていることが、大きすぎて把握できない自然を保護する近道なのかもしれない…と思ったりもします。

とても大げさな話ですが、自分だって、大きな自然は守れませんが好きな植物ぐらいは守っていける気がする…なんだか前向きなようで気弱な主張ですが、でもそういうものが集まった時こそ、カリスマや才能なんかで力強く大規模に変えていく流れよりも、…細かく、気配りのできる、それでいて巨大な流れを作れるのではないかと思っています…

とある日本産の野生ランでは、研究機関が危機を把握して、調査に乗り出したその段階で既に、数年前から消滅の危険性を予測、把握していた趣味家の集まりが栽培方法を確立して、かつ難しいとされた繁殖、増殖し維持する段階まで成功させていて、その成果を提供、研究者たちをひどく驚かせたという、実際にあった痛快なお話があります。
Commented by ゆう at 2011-11-27 13:50 x
インドネシアでは酷く開発が進んでいるようですし、たとえば今何かと話題のブセファランドラでも同じような事態が起こり得るのではないかとも思います。
悪質な採取者や趣味家も中にいるかもしれませんけど、ただその事実だけを以て採取者、栽培家は悪だ自然破壊だとののしられるのは辛い…そんな意味も込めての、表明でした。

技術がないのは、自分も同じです…でも、それはきっと誰しも初めは同じことなので、問題は、いつ始めるかなのだと思います。絶滅寸前になってから始めるのでは、何もかもが遅い…。研究者だって専門家だって人間です。初めて目にする植物を栽培するのは、趣味家と同じスタートライン。枯らすことを非難されたとしたら、きっと誰も植物を育てることなどできなくなりますよね。
Commented by ゆう at 2011-11-27 13:55 x
ほんだしさんもほんだしさんのやり方で好きな事、出来る事をするのが一番だと思います。
何も気張って無理な事をする必要はないんです。知ってさえいれば、今まで通りで…、

好き放題をして自然破壊をするのも人間なら、好きな事をして自然保護をするのも人間。なんだか希望があるような無いような話ですが、そんな風に思います。

長々と熱く語ってしまい申し訳ございません…こんなブログですが、またご覧いただけたら幸いに思います。
コメントもどんな内容でも遠慮なくして頂いて結構ですよ、むしろ大歓迎です!
むしろあまり反応がなくて誰もご覧になっていないのかなと心配になっていたほどです(汗)
これからもどうぞよろしくお願いいたしますね。

ゆう

追伸:コメントが何だか長くなりすぎました…すみません。どうもすぐに話が脱線したりして、話を短くまとめるのが苦手なんです…
別に内容全てに返信してほしいとかとかそんなことは全然思っていないので、ホント、気楽に見流していてお付き合いくださいませ~


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


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水生植物、渓流植物、高山植物。
シダ植物コケ植物、草本木本、綺麗な花も不気味な花も、美しい葉も奇妙な葉も、根も葉もない植物も、とにかく変なものなら何でも好きです。
主にコケシノブ科植物を探す中、気になった植物を見つけては一緒に持ち帰り栽培しています。

面白い植物の記録をたくさん書いていけたらいいなぁ。

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