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Abrodictyum flavofuscum (bwa)

Abrodictyum flavofuscum

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ニューカレドニアにて11月に採取。
先のコケシノブ科と同産地にて混生しています。
と言っても、一本のヘゴの木にたった数株のみ確認しただけで他には一切見られなかったのですが…
本来は前種とは少し違った環境に好んで生育し、住み分けしているのかもしれません。

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見上げれば思ったより巨大な葉が下がっています。

採取したのは先の写真の一株のみですので、増殖まで至れるかどうか…
下流に下って全く見つからなくなったので、今度は上流を辿ってみたいです。

しかしここでの採取中に車上荒らしに遭い、レンタカーの窓ガラスを二箇所粉砕され荷物を奪われてしまいました。
…なのであんまり長居はしたくないですね。


サラメア産
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第三回ニューカレドニア採取にて同種のものをファリノの北部にて発見いたしました。
非常に美しい…。圧倒的に巨大な個体群です。
根茎も他のものに比べ非常に巨大。葉も巨大。
巨大にして、繊細…とても、美しい…


■栽培■

とにかく巨大になるのは眼に見えているので(実際に見てきたから!←嬉しい)ある程度巨大なケースが必要です。
が、ワーディアンケースぐらいのサイズだとどうしても乾いてしまうのでそれ以上の温室が必要になります。
普通に蘭温室なんかお持ちの方ならヘゴ棒に着生させて楽に育てる事ができるのでしょうね。
生きたヘゴを持っていたらその場で着生させて…あぁなんて素晴らしい~~!(悶)
しかし自分の場合マンション暮らしですので密閉ケースでの栽培が必須なのですが丁度良いケースがあまり無い…
衣装ケースを縦にしても据わりが悪いし水が漏れるし危険です。
しかし縦長のクリアな密閉ケースって案外何処にも売ってなかったりするのです。
…が、よくよく考えてみると縦長でクリアで密閉するケースって結構頻繁に見かけるんですよね。
どこでだ…?

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と言うわけでどん!
缶のゴミ箱を買ってしまいました~!
…しかしこれ、クリアな奴はべらぼうに高いんですね。
普通のゴミ箱なら1000円ぐらいで何とかなるものですがこれを定価で買うと一桁違う…
なのでオークションで安く落札。
缶の入れ口を塞いでみるとなんとも良い感じの栽培ケースとなりました。
ここにヘゴ棒を並べて腰水にしてコケシノブを縛りくくり。
乾かず腐らず、まずは維持に成功しています。
しかしこいつ。カウダタムがそうだったのですが動き出すのは一年後。
今年五月に採取したので来年五月までは維持する事を考えないと…

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中の様子。良い株は全部お好きな方に送ってしまったのでちょっと痛んでる(苦笑)
でも根茎が綺麗な色をしているからきっと生きてる!
今にも動き出しそうな雰囲気ですがじっと我慢。コケシノブはひたすらに環境を維持する事が肝心です。
…水遣りさえも環境変化の要因になりえるので出来るだけ必要ないように設備を整えます。

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小さい種類はポットで管理。
これも非常に楽で、成果も出ています。
湿度は腰水の量や砂、赤玉、軽石などの用土の割合などで微調整。
水好きな種類は腰水を深くすると調子イイですし、空中湿度を上げたければ軽石、どちらもソコソコでよければ砂や赤玉…などなど。
この種はもっぱら砂や赤玉を用いています。あんまりべちゃべちゃすぎてもよくないので。
葉が新鮮な色を保っているので一先ずは安全だと思います。
夏も盆を過ぎましたがまだまだいけそう…順調です。

なんだか、こつがわかってきた気がします。


追記:

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その時、時代が動いた…

…じゃなかった。(爆)

改め、やっと新芽が動いた!
ぜんまい発生。現在二鉢で成長を確認。
やった! やったよ!
採取から半年、ようやくこの日がやってきた!
…感無量。えらい時間がかかったものです…でもこれくらいの忍耐がなければこの仲間と付き合っていくことはできないのかも…

温室があれば楽勝なのかもしれませんが、こうして平凡なマンションの一室でだって、工夫次第で栽培・活着まではこなせることがわかりました。
決して栽培不可能種なんかじゃないよ!
立派な設備がないからってあきらめる必要はないんだよ!
嬉しくて涙出た…ちょっと顔洗ってくる←
by green-2-gleaner | 2010-12-13 10:22


あの日見たシダの名前を僕達はまだ知らない。


by ゆう

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